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この人、やっぱりアタリかもしれない【#17 マッチングサイトリポート】

米国に暮すようになって20年以上にもなるのですが、我が家は家族全員が日本人だったので家庭内は日本語環境でした。夫や子どもたちは家を一歩出れば仕事や学校で英語環境となりますが、わたしだけはほとんどの時間を日本語で過ごしてきました。

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夫は大学教授、子どもたちは英語で高等教育を受けているので家族みんなが英語のほうが得意なレベルですが、わたしだけ「家庭内が日本」に甘んじてすっかり置いてきぼり。英語で話すのは外に出たときだけなので、20年も米国にいながら頭の中は常に日本語で思考しています。

国際結婚カップルのように日常で英語を使うこともなく、夫が亡くなるまでほぼ日本語のみで暮らしていました。子どもたちが結婚し家族に義ムスコ、義ムスメと米国人が入ってきて、みんなが集まるときは両国語が飛び交うようになりました。

子どもたちのように、英語で思考してそのまま話せれば楽なのでしょうが、わたしだけは、日本語で思考した言葉を英語に翻訳して話すようなものなので、英語での会話が長く続くと、わたしの頭に搭載されているCPUがガリガリと音をたてはじめ疲れてくるのを感じます。

自分で医者にも行けるし、さまざまな書類や手続きなど英語での日常生活に困ることはないのですが、困らないことと疲れないことは別問題です。日本人夫と平均寿命ぐらいまではいっしょに生きると思っていたのです。まさか、アラ還で米国人のパートナーを探すなんて夢にも思わずでしたから、今さらですが、米国人と恋愛をしてわたしの搭載CPU がクラッシュしないのか?とちょっぴり不安もあります。

Mr.Gには「英語はわかるけど苦手」と言ってあります。すると、自分はビジネスでこれまでに英語レベルのちがうたくさんの日本人と話す機会があり、日本人の英語に慣れているからだいじょうぶと笑われました。

2度目のワイフが日本人女性でコミュニケーションに困るレベルの英語力だったから、それに比べたらあなたのチャットでの英語力は下手な米国人よりよほど高いと慰めてくれましたが、わたしにとっては慰めはどうでもよく、自分自身が疲れることが問題なのです。

疲れまくっているうちに、自分の心が「米国人めんどくさいな」なんて思い出したらどうしよう?とか……実は心配。一方で、英語使う機会が増えてやっとうまくなるかもしれないと期待もしていますがどうなのかな……?

今の暮らしも息子とは日本語、ムーちゃんとは英語ですが、これから米国人と恋愛になったら、ずっと英語かいな?と思うとあー疲れそうだわ〜。

そんな不安を察したかのように、

「だいじょうぶです。ボクは少し日本語わかるし、もっと勉強するから言葉は全然問題ない」と自信たっぷりです。

「いや、あなたに問題なくてもわたしの方が問題なのです。日本語でなら100%伝えられることが、英語だと思っていることの60、70%しか伝えられないことが自分でもどかしいのです」

「あーそれなら、残りの30、40%の伝えきれない分はこっちで理解するように努めるからだいじょうぶです」とまあ、ポジティブなこと!!

そんなやりとりのあとで、いよいよ電話で話すことになりました。

初めての電話で両方が緊張しています。

「もしもし〜」で始まり、あとはいつもチャットしているように、適当におしゃべりを始めたら、初めての電話で1時間半の長電話になりました。

あとになってみると、特に意味あることを話していたわけでもありませんが、前から友だちだったみたいにとっても気さくに話せてわたしのほうがびっくり。

電話を切ったあとで、「あなたの英語はconversational どころかfluentじゃないの。どうしてそんなに自分を 過小評価するの?」と笑われましたが、わたしにとっては母語と他国語には大きな隔たりを感じざるを得ません。

そのもどかしさって、たぶん文章を書くことが好きだからこそ、感じるもどかしさなのかもしれません。

たとえば、" I love you."と言うことは簡単です。それで伝わるからいいんじゃなくて、"I love you."な気持ちを、もっと自分らしくステキな言葉や表現で伝える英語力がわたしに足りていないことを自覚しているからもどかしいのです。

伝わればいいのと、より表現豊かにというのは別次元なんですよね〜。今さらだけど、ここらでもう少し勉強しないとなぁ。

そんなふうに思いはじめているわたしだというのに、Mr.Gがいいました。

「あなたとの会話がほんとうに楽しいです。米国人の友人とだってこんなふうに感じたことありません。言語が問題じゃないのです。経験や知識や感情が豊かなことが会話を弾ませるのです。もっともっと話していたいので、これからもドーゾヨロシクデス」

楽観的でとてもポジティブ、不安を取り除いてくれるところも高ポイント。もっともっとお互いを知って、相性を確かめなくては!!

もうしばらく、このまま続けますよ。





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