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ショートシュート

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#300字の小説

あほやん300字のラブレターを頼まれる➕追伸

あほやん300字のラブレターを頼まれる➕追伸

「私の事好きなら、ラブレターちょうだい。
それも300字以内で書いてね。」
と、愛嬌を振りまきながら言いふらしているのは、
幼馴染の澪ちゃんだ。
だが、誰も聞き流していた。

僕は不思議に想い、澪ちゃんに訊ねたら
澪ちゃんは、
「雑誌の募集小説に『300字のラブレター』と
言うのがあるの。それに応募したいんだけど、
私は小説書けないの。
だから人に書いてもらうの。
大賞を獲ると賞金50万円よ、凄い

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始まりはいつも・・・(300字の小説)

始まりはいつも・・・(300字の小説)

始まりは、何故かビール。

居酒屋に行くたびに、
「取り敢えずビール」を無意識で注文してしまう。
お酒の種類はいっぱいあるのに何故?

1番バッターはビール。
先ずは軽く塁に出る事🟰軽く酔うのはビールに限る

2番バッターはチュウハイだ
どんな物にも対応できる柔軟さ
水で割ったり、炭酸で割ったり
何でもありのお酒だ

3番バッターは日本酒だ。
一つ一つに個性がある。
水で割ることもない純粋さが魅

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チョコレートの想い出(300字の小説)

チョコレートの想い出(300字の小説)

チョコレートで思い出すのは、私が小学二年の時、父が東京からのお土産に
買ってきたチョコレートを思い出す。
その頃のチョコレートは、子供にとっては、ご馳走であり贅沢な品物だった。

一粒口に含んだ時の甘い感覚は、僕の今まで感じた事もない喜びであった
僕は、全部食べてしまうのがもったい無くて、
後のチョコレートを残しておいた。
妹も同じチョコレートを父から貰ったが、一度に全てを平らげていた。

次の日

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