チョコレートの想い出(300字の小説)
チョコレートで思い出すのは、私が小学二年の時、父が東京からのお土産に
買ってきたチョコレートを思い出す。
その頃のチョコレートは、子供にとっては、ご馳走であり贅沢な品物だった。
一粒口に含んだ時の甘い感覚は、僕の今まで感じた事もない喜びであった
僕は、全部食べてしまうのがもったい無くて、
後のチョコレートを残しておいた。
妹も同じチョコレートを父から貰ったが、一度に全てを平らげていた。
次の日、学校から戻って冷蔵庫を開けチョコを探すと見当たらない。
母と妹が、僕の残したチョコを全て食ったのだ。
僕は、泣いた。男泣きに泣いた。
遠い過ぎ去った想いで。
だけど後年、私は、妹と母に同じ仕打ちを受ける
父の遺産相続の問題で!
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