マガジンのカバー画像

ボケ学会マガジン

66
ボケ学会の精神は、人を楽しませて、自分も楽しむ。 ただし、他人(実在の人物)を貶めす事なく笑いを誘う。 小説に出てくる登場人物は現実の人では無いので、笑いに使ってください。 「笑…
運営しているクリエイター

#ボケ小説

SS お化け屋敷ボケ 【#ボケ学会のお題】(700文字くらい)

SS お化け屋敷ボケ 【#ボケ学会のお題】(700文字くらい)

 少女がお化け屋敷にお使い行くことになったのデス!(無理矢理か!)その屋敷は日本家屋で、今にも出そうな雰囲気。恐る恐る玄関に入って挨拶します。

「こんにちは」
「どうも、いらっしゃいませ」
「キャー! お化け」
「キャー! 人間!」

 お化けは顔だけ浮いてます。少女はすかさず突っ込む。

「お化けが驚いてどうするの!」
「わざわざお化け屋敷にくる神経が怖い」
「私が無神経な人みたいに言わないで

もっとみる
SS 肝試しの洞窟【#ボケ学会のお題】(450文字くらい)

SS 肝試しの洞窟【#ボケ学会のお題】(450文字くらい)

「そろそろ引退しよう、子供達を集めてくれ」

 昔あるところに年老いた王様がおりました。3人の王子を呼ぶと洞窟の肝試しで次の王を決める事にします。

「洞窟の奥の宝玉をもってきてくれ」
「わかりました、私が行きます」

 第一王子は家来を連れて暗い洞窟に入ります。しかし家来は洞窟のオバケたちに追い散らされてたった一人になった第一王子は、逃げ帰ります。

「私は部下を統率する力はありません」
「なら

もっとみる
原稿用紙ボケ【#ボケ学会のお題】お化け屋敷

原稿用紙ボケ【#ボケ学会のお題】お化け屋敷

「オバケ怖いよね」
「……そうだな」

 アベックが廃墟のお化け屋敷を歩く。しかし何も出てこない。物音ひとつしない、廃墟を歩くだけだ。出口からでると不満そうな顔で彼女が怒る。

「オバケでないじゃん」
「そうだな……」
「サギだよね、お金を返してもらおうよ」
「雰囲気を味わうだけのアトラクションさ」

 納得いかない彼女は、不満そうだけど納得する。

「次どこいこうか?」
「そうだな……」

 か

もっとみる
SS あんパン大好き娘は私を拉致してどうするつもり? 【#ボケ学会のお題】

SS あんパン大好き娘は私を拉致してどうするつもり? 【#ボケ学会のお題】

 長いスカートのクラスメイトは、右手のこぶしにスカーフを巻き付けて、左手のアンパンを食いちぎる。

「甜芽、あんたは黙ってそこに座ってな」
「律、もうやめて」

 ゆっくりとリョウスケが歩いてくる、決闘の時間だ!

xxx

 律は、パン屋さんの長女でアンパンが好きな女の子、店で売れないふぞろいのパンをくれた。

「アンパンは最高よ」
「おいしいよね」

 アンパンの生地がふんわりしながらも、しっ

もっとみる
SS カレーパンが大好きな幼なじみはライバル【#ボケ学会のお題】(1300文字くらい)

SS カレーパンが大好きな幼なじみはライバル【#ボケ学会のお題】(1300文字くらい)

 夏休みの登校日に、校舎裏でクラスメイトの男子が座っている。すらりと伸びた手足は少女のようにほっそりとしてカレーパンを食べていた。

「陸人、ここでお昼なんだ」
「甜芽、もぐもぐ、頼みがあるんだ、もぐもぐ」
「食べてからでいいよ」
「うんうん」

 すらっとした容姿は、スレンダーな女性にも感じる。

「最近、リョウスケと仲いいよね」
「ああ、そうね、映画とか見てる」
「ふーん」

 ちらりちらりと

もっとみる
SS 走れメロンパン【#ボケ学会のお題】

SS 走れメロンパン【#ボケ学会のお題】

 夏休みの初日だった、おねえちゃんが倒れる。

「まぁ、暑さにやられたのね」
「頭を冷やさないと」

 かあさんやおばあちゃんが介抱するがおねえちゃんはうわごとのように、「メロンパン、メロンパン」とつぶやいている。

 大好きなおねえちゃん、僕をかわいがってくれるおねえちゃん。おねえちゃんのためにメロンパンを買わないと!

 みながおねえちゃんのそばにいるからそーっと玄関から出ると全速力。メロンパ

もっとみる
あいあい傘【#ボケ学会のお題】

あいあい傘【#ボケ学会のお題】

 与太郎が傘をもって立っている。近所の熊さんが不思議そうに声をかけた。

「どうした、雨ふってないぞ」
「あいあい傘がしたい」
「なるほど、かわいい娘と傘でしっぽりか」
「熊さんでもいいや、傘に入って」
「おいおい、男同士で入ってどうする」
「熊さんと傘でしっぽり」
「やめてくれ、おれはそっちの気はない」
「実はこの傘はかわいい娘が忘れたものなんだ」
「そうか、また会いたいから目立つように立ってる

もっとみる