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2022年を振り返って「壊」

昨日で仕事納めをした。
といっても、2022年の最後は、自宅のリモートワークでの仕事納め。
何だか、納まったのかどうなのかが曖昧な気分だが、それでも気持ちはスッキリしている。
振り返れば2022年という年はいろいろなことがあった。

■上半期(1月~6月)
<プライベート>
・奥さんと自分に年齢的なリミットが迫る中での、出口が見えない不妊治療の日々
・病院では、普段考えられないような額のお金だけがどんどん出ていく日々で、金銭感覚が変になる
・精子を改善するため、母体の状態をよくするため、生活習慣を見直し、いろいろなサプリを飲んだ日々
・人工授精、体外受精、顕微授精を繰り返し、ようやく着床をしたのが6月

<仕事>
・担当するプロジェクト内での人間関係トラブルが多発
・自分本来のポテンシャルが発揮できないと感じる日々で、自分自身への苛立ちと周囲への不満を感じながらも、強引にプロジェクトを推進していく
・何とか形にはなっていくも、やはりどこか歪みがある状態で進んでいく

■下半期(7月~12月)
<プライベート>
・奥さんが着床してからは、奥さんの妊娠生活の突入
・妊娠前期のつわりが特にひどく、まともに食事ができない奥さんは精神的にも肉体的にも追いつめられる
・妊娠すると、こんなにもあらゆることが変化するのかと驚きつつ、自分にできることをする。とくにオレンジを毎朝剥いた日々
・安定期になると、奥さんは好きなものが食べられるようになり、軽い旅行に行けるくらいになって、妊娠生活を少し楽しむ余裕がでてきた
・家族と一緒に好きなものが食べられる、一緒にお出かけできる、という普通の生活がこんなにも、有難いことなのだと気づく
・後期つわりが始まるが、前期に比べたらいろいろな面で余裕がある
・赤ちゃんのエコー写真などを見たり、ベビーグッズを買いに行くと、少しずつ親になるのかな。。。という実感がわいてきた

<仕事>
・人間関係のトラブルを抱えながら、強引に推進してきたプロジェクトが、ついに致命的な状況を迎える
・その状況を打破するために、自身の権限を委譲し、体制を変更して、何とか状況は改善した
・自身のプライドや自負みたいなものは打ち砕かれたが、それ以上に学ぶことが多かった
・リモートワークの限界値を感じたことで、人と人の対面でのコミュニケーションの重要さを改めて思い知る、と同時期にイーロンマスクがTwitter社を買収して、リモートワーク禁止にしたことで、なるほどなと感じた
・人間は、通信機器で繋がるだけで、まともに仕事ができるほど高尚な生き物ではない

■全体を通して
・2022年2月24日に始まった、ロシアのウクライナ侵攻のニュースが、ずっとどこかで頭の片隅にあった。「ああ、この同じ地球の違う場所で、現代で戦争が起きているのだな」という信じられない現実。兵士がスマホで戦地を撮影した映像が、ほぼリアルタイムで流れてくるという、凄い時代。現実がフィクションを超えてくる時代。
・その翌日の2022年2月25日に、自身が心待ちにしていたゲームソフト『エルデンリング』が発売された。戦争が始まって翌日の発売だったため、楽しみにしていたのだけど、何だか楽しんでいいのかどうか変な気分になってゲームを開始した記憶。フィクションの戦いを安全な部屋で楽しむ自分と、現実に侵攻されて戦いを強制される人々が共存する世界。

■2022年を一文字でいうと
壊(かい)
●不妊治療や妊娠生活という新しい基準により、これまでの生活は壊れた
●人間関係のトラブルを抱えたプロジェクトは壊れた

ただ「壊れる」ということは一概に悪いことではない。
●不妊治療や妊娠生活で、これまでの生活は壊れたが、新しい生活が創られた
●人間関係のトラブルを抱えたプロジェクトは壊れたが、新しい体制は創られた

世界で起きている戦争も、「壊」の先には、「創」が待っていてほしい。

インドのシヴァ神は「破壊と創造の神」。
仏教での教えは、「諸行無常」。

何かが壊れるという変化は、何かが創られるということ。

それを日々、驚いて、受け入れて、成長して、楽しんでいきたい。

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