高校専任教員を辞めて非常勤講師になりました。
2024年3月、「専任教員」として務めていた高校を退職し、同校で「非常勤講師」として再スタートを切りました。
理由はさまざまあります。
もっとも大きな理由から記録していきます。
それは、4月から長女が小学校1年生になったこと。
1歳の誕生日から6歳になるまで、保育園に通っていました。
毎日18時まで預かってくれ、延長保育の利用も可能でした。
高校教師という仕事を続けられたのは保育園の存在があったからです。
しかし同時に、常に葛藤がありました。
長女が生まれるまでは、部活動の顧問をしていて、1年間の育休を終えて復帰した後も、それを続けていました。
生きがいや、やりがいがあったからこそ続けられました。
平日だけでなく土日も部活動指導に打ち込み、娘との時間がほとんどありませんでした。
罪悪感はあるものの、指導するなら手を抜きたくない・・・。
寂しくて泣く長女を祖父母宅に預け、指導に向かいました。
日に日に状況は悪くなるばかり。
子どもに時間を作ろうと思えば、生徒をないがしろにしてしまいます。
仕事に専念しよう、パフォーマンスにこだわろう、と思えば朝から晩までいくらでも仕事はあります。
どちらを向いても、中途半端で自己嫌悪と罪悪感に満ちた自分の姿しかありませんでした。
その状況下でのジレンマに耐えることが毎日のストレスにもなっていました。
結局は、すべてをうまく回すために、すべてに対して余力を残しながら、罪悪感と自己嫌悪に封をしてやり過ごす、そういう落とし所になっていきました。
私としては納得できない感情ですが、居心地悪いながらも引き受けるしかなかったように思います。
10代の頃から、無理を続けて結局は高熱を出すことが度々あり、「キャパオーバーの状態を自覚することが下手だ」という自覚はあります。
仕事や家事育児をする上で、体調を崩す訳にはいきません。
だからこそ、それぞれに全力投球する(できる)自信がありませんでした。
長女が年長に上がったタイミングで、総合的に考えてみました。
放課後は毎日学童に預けるのか?
習い事をしたいと言っているが諦めさせる?
親子の時間が依然として短いままで納得できるのか?
仕事が思う存分できないことに対しては?
安定した収入を手放すのか?
キャリアを諦めていいのか?
メリット/デメリットはそれぞれ大きく、決断が鈍ります。
考え抜いて出した結論が「非常勤講師として働く」というものでした。
最善策、とはいきません。
収入の激減、キャリアの断念、苦しい選択でした。
(この点についての、家計面での対策や気持ちの整理については別の機会にまとめようと思います。)
*次回の記事は、今回の続編です。専任教員を退職した2つ目の理由についてまとめましたのでぜひご覧ください。
→「高校専任教員を辞めて非常勤講師になりました2」