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おうちとおそと詩集

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日々がこわいからそれを書きつけるツールとしての詩にたよる。
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記事一覧

おめめパッチリ裂け太郎の溺死(詩)

シッシッシ……
闘争へ、敗北宣言〜!
まう、疲れました、
明日は棄却する虚妄も
先行きの見えない未来も
過去のありきたりな過ちも
くだらない拙いこの文章も
今夜でおさらばえ〜
 おさらばえ〜
  おさらばえ〜
          溺れろ、

怠惰で、
不純で、
奇天烈で、
天邪鬼で、
無気力で、
ありきたりで、(2回目!それこそありきたり!)
曇った顔の、
しょぼくれた言動で、
痩せた身体で、

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首絞め光太郎からの手紙、涙涙

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、
…どんちら……、

……、ほっぽ〜……、

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へひ、ふあうな、つきちゃ、んと乱打して、

無味、無名、ミメイ、
夢魔のCoe(声)-n(ot)
おびただしい隨、
神髄!真骨頂!
ざらめ団子の空調!
直腸、直腸、
別に大丈夫です、
後ろを振り向いたまま歩いて帰ろう
あなたが手を振るのをやめるまで
power and power
作用力点タンジェント、
ようやくワタシにも見えてきました、
夜な夜なあなたが、
部屋の隅に顕れるのを
ずっと待っていました、
いやいや、
とんでもない、
ペンギン

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ずっとあなたとつづく暗い日曜日に閉じ込められた #詩

ずっとあなたとつづく暗い日曜日に閉じ込められた #詩

愛の筋も知らぬわたしの息子は
切れ切れの言葉を紡ぐ

つぐむ
つむぐ

にゃん
にゃん

朝から先輩に怪文書を贈る月曜日
ずっとあなたとつづく暗い日曜日に閉じ込められた

先輩がしゅき
あなたに人生を捧げたい

にゃん
にゃん

はあ、
わたしは醜い豚、
醜い淫乱、

粗大ゴミな日曜日、
忘れる月曜日、
忘れられる月曜日、

楽しみが先延ばしに
なりますように
なりませんように

そうしてまた延命

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さんらんする抱擁たち

さんらんする抱擁たち

あなたに抱きついたこと
おいそれと忘れたい
あなたが抱きついたんだったか
わたしが抱きついたんだったか
わたしにあなたが乗っかってきたんだったか
あなたがわたしに乗っかってきたんだったか
そりゃもう覚えていない
覚えていられないことばかりがあって
覚えていたくないことばかりが
さんらんする

3時間だけ入る
レジのアルバイトで
誰に何を売ったかどう支払ったか
お釣りがいくらだったか
レジ袋は買った

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おとしものたち

おとしものたち

ゆすり
だされた
わすれた
かんじょう

ほ つ れ       糸、針、糸
針、糸、針、糸、針、糸、針、  糸、
                針、

わたし
を地平
に置いて、
     置きます、
やさしく、
     置きます、
     置き忘れました、
     忘れました、

白雪の、
そこを左折です、
無味
の味わい、

の言葉、
に意味は、ありません、ありません、

  他

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おしまいのあとに

おしまいのあとに

つぎが楽しみなんだ
なにがあるか分からないから、

神のいない人の眠り

神のいない人の眠り

なんども詩情が降りてきた、
そんな気がしましたが、
 そのつど、
  そのつど、
   私情と混じって、
    うやむやになりました、

さてどうしたものでしょう。
  どうしようもないのです、

私は忘れてしまう、
  書きとめても……
    書きとめても……

私は白い人にいろいろなことを頼みました、
白い人は「びっくり」するくらい無表情で私の話を聞いて相槌を打ちました。
うちました。うち

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はりもの

はりもの

愛に生きるなら お前は死ね

肺を掻くなら 私を抱け

シラを切るなら 指を切れ

嘘をつくなら 傷つけろ

首に手をまわし 芯を嘲笑え

中身のない夢 殻だけの頭

私に向かって放尿せよ
お前がかわいそうか
何本も指を詰められて
私はお前よりずっと下にいる
私はお前よりずっと下にいた

お前は私に虚勢をはる
私には失うものが ない
お前は気にもしない
お前は気にもとめない
私は多くを失いすぎた

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原液ちゃん、故郷へかえる。

原液ちゃん、故郷へかえる。

原液ちゃん、故郷へかえる。

_________部屋を散らかすと恍惚感が現れることから原理的な社会性を植え付けられた自我は崩壊し著しい幼児退行が……

ませたガキのほうがまだマシ
主観を滅多刺しにしちまおう
がこりゃ、こっぴどくのこる
ませたガキが笑ってこう言う
いい歳こいて駄々をこねるな
おまえが持ち得る信頼なんて
この社会には転がってないよ
頭を通る幻想になぜ乗れない

原液ちゃん

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意-味

意-味

俺は吐き出した、
俺の吐き出した、
俺が吐き出す、
言葉たちは、
吐き出された瞬間に、
死ぬ、
その言葉たち、
言葉たちをオマエは食らう、
一語一句覚えてるなんてそりゃオマエは墓掘りだ、
従順な墓掘りだ、
差延を知らぬ、
過去を食いつぶす墓掘りだ、
過去にすがる墓掘りだ、
言葉を貪るオマエの腹は底がない、
何も残らない、
過去として記憶される、
オマエはたどり着けない、
俺の言葉にたどり着かない、

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[詩]見当たらない筋[詩]

[詩]見当たらない筋[詩]

残念ながらぼくたちは寿司のたべかたを
学んでこなかった
集団失踪事件
ようこそあなたも道連れ
旅のおとも
しおりは忘れずに連れてきて
たぶん、高所恐怖症
ぼくは駅前の金時計を首にぶらさげてる
女と男のいる広場
壁も天井も柱もぬきだしちゃえば
ラブホテルと大した違いはない
信号機は忘れずに連れてこないで
きっとただの足枷だから
エチケット袋を被ったペシミストの群れ
一升瓶
アルミ缶
地下街はぼくの足

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星間飛行の詩

星間飛行の詩

生者たちのまひるほど墓まみれ

天井をにらみつづけると床に沈着

軒下に潜るとそこは畜生ども

なんもねえ なんもねえ なんもねえ

あたらしい土をふくみましょう

天井裏と畳の下はおおむかしにつながっていた

白昼の星間飛行をぬくぬくすすめば

営みも生活もどれもしょうもねえ角砂糖

ねえ、ねえ、嵐がくるんだ

ここらいったいぐちゃぐちゃ

マッチでつくられた家々に火を灯そう

きっと心が安らか

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でりだ

でりだ

このまえと言ったこと違う
なんて言われたって
差延が生じているに決まってる
すぐそうやって鎖国する

まえのぼく
いまのぼく
さきのぼく
どれだけメッキが剥がれちゃったかな

あとでバレて
退化してしまったとしたら
もう一度
バカにしてくれますか?

ジャック・デリダ、なんてわかんない
常に進化し続ける僕らに
ポケモンほど嬉しくはないけど
そうやって眼が覚めるんです
#詩 #なんじゃないの

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