【つの版】「忍者と極道」感想・第121話
ドーモ、三宅つのです。しばしば月曜昼のタイムラインを騒がせる漫画『忍者と極道』の感想置き場です。面白いので一読をおすすめします。
前回はここです。
当然ネタバレばかりですのでお気をつけ下さい。Twitterに流れる様々な感想ツイートを貼り付けたりもします。スクショ入りのを貼ることもありますが控え目にします。詳細はご自分の目でお確かめ下さい。問題があれば爆破します。覚悟はいいですか? では、お手元のテキストをお開き下さい。
◆蓮◆
◆華◆
第121話 FOREVER LOVE
Forever Love, Forever Dream…
夢だとしても
首を刎ねられ「やられた」して逝った先……孔富の眼の前に現れたのは!歪罹井!美陀!嫌慈!叛巻!「救済いなき医師団」の面々! それも完全に壊れて極道医に堕ちる直前! 時間遡行などではない、今際の際の走馬灯! もはや彼らが生き還るわけでも、やり直せるわけでもない……だが、それでも! 孔富は彼らを止め、本当に救済わねばならない! 医者として!
孔富が彼ら、彼女らに与えたのは、与えるべきだったのは、麻薬によるまやかしの救済いなどでは……ない! 医者としての、真心からの言葉! 叱咤激励し、生きる力を与える言霊! ブッダが相手に応じて適切な言葉で説法した(対機説法)ように、病に応じた薬を与える(応病与薬)こと! それこそが真に心を救済うのだッ!
救済ってあげたかった
孔富が…本当に救済いたかったのは…「救済いたくても救済えなかった」者…自分と同じ苦しみを抱えた者! たとえそれが仮初でも、外道の行いでも、嘘偽りであろうとも……でも!
……なんて……優しい人だったのかしら……(上水道に麻薬をぶち込んで全都民を麻薬漬けにして大量に虐殺したけど) そして最期に艶道を救済い、術式終了……ブッダが垂らした蜘蛛の糸を、己の魂の緒を切るように手術糸を切断すると、その時!
お疲れさん
南無阿弥陀仏……! 最期に現れ迎えたのは、孔富が本当に再会したかった人、一心同体となった双子の兄・美伴! 彼も孔富も逝けるはずのない極楽浄土めいた蓮の台の上での再会! 否……善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人、極道をや! 大量殺人こそ行ったが、彼は心から他者を救済わんとした菩薩……なのか?
南無阿弥陀仏……おお、南無阿弥陀仏……! 悪業の報いは受けて肉体は死ねども、その魂は最期に救済いを成し遂げ、救済いを受けて報われたか……因果応報!
骨の髄まで極道族だったことだなあ。
『忍者と極道』第五章・極契大壊嘯、これにて決着! 話数にして約40話、休載挟めど2年余り…大満足の大傑作であった! オツカレサマドスエ! そして!
八極道は残り四名、帝都八忍も残り四名……備えよう。
NEXT EPISODE
少年は信じてた…
おまけ
アッハイ。
色…文姐!
【以上です】
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