【これまでのあらすじ】三宅つの、逆噴射小説大賞に参加する。

　改めて挨拶しよう。おれは「三宅つの」だ。この記事は今までのまとめだ。詳しい自己紹介はあとでやる。とにかく、メキシコの鉄火場で十二発の弾丸を撃った。全てが必殺とはいかないが、感触は悪くない。跳弾となって時間差で命中したのもある。再装填がてら、ここまでの動きを反芻する。生き残るために必要な思考だ。他の連中の弾ときたら、まるで戦車砲。いや、比べるな。おれにはおれの戦い方がある。

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　実は六発撃った時点でこの記事を作っていたが、あまり見られていない。目を通してくれ。これよりは少し詳しく解説する。ネタバレもあるが気にするな。

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　さて、一発目はこれだ。

　歌から始まる。おれは歴史（古代・中世）と神話と音楽をこのむ。舞台はエンシェント・チャイナだ。そこには多くのバーバリアンも暮らしていた。いわばキンメリアのコナン、スキタイのトラクス。そうした一人の少年の話だ。読めばわかるが、バイの正体は石勒だ。彼は実在した蛮人の英雄で、奴隷に落ちたが脱走して戦い、一代でのし上がり、帝王と成った真の男だ。
　おれは劉淵もすきだ。彼は匈奴と漢という、対立し共存してきた高貴なジーンとミームを担うクロスオーバー者だ。だがバイはただの胡だ。

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　二発目はこれだ。

　狂った陰気な死神だ。だがニンジャスレイヤーのようではなく、ヤクザ天狗やフォレスト・サワタリのような情熱もない。彼は義務として人を殺す。何の義務なのか。この男の頭の中では論理的なのだろうが、相手には恐怖でしかない。カラッテリ・チネージとはなにか。なにが謎なのか。予言とは。この男はなんなのか。謎だらけだ。話はどう転がっていくのだろう。
　初期の作品の中ではビュー数が意外と多い。おれも気に入っている。実は以前別の逆噴射プラクティスで書いた短文を再構成したものだ。

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　三発目はこれだ。

　評価が難しい。これにスキを押すのはかなりの変人だろう。一個ついてるスキはおれが間違って押したやつだ。つまり実質ゼロだ。
　ニコは銃夢の冒頭めいて、ジャンクヤードから壊れたラジオを掘り出した。断片的な文章を吐き出す。メタ的な要素もあるようだ。首を傾げているうちに、ニコも電波を受信する。彼もラジオになってしまうのだろうか。パルプを吐き出し続けるおれたちのような。……そういう話、だと思う。右が続いたので左も必要だろうし、いっぺん吐き出してスッキリしたかった。たぶんそうだ。

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　四発目。

　海だ。オーシャン海という、馬から落馬したような名の熱帯の海。そこにハンマーヘッドシャークにまたがったシーゴブリンの群れが現れる。奴らが襲うのは、ヤバイ老婆が操る幽霊船だ。つまりどっちも狂っててヤバイ。これが叫びながらぶつかり合い、戦う。ヤバイのクロスオーバーだ。そこへ水平線の彼方から、さらにヤバイであろうものがやってくる。それがこの物語の主人公なのかも、そうでないのかも知れない。
　とにかくメチャクチャにやった。タグもジャラジャラつけた。調子が出て来てノリノリになってきた。スパイスめいたパルプの活力だ。

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　五発目。

　カリッカリに右で、強くてヤバイ女だ。老婆や中年ではなく、ヘッダー画像のようなパンクな格好をしている若い、命知らずのベイブだ。イグナイトめいた赤い髪、タトゥー、メンポじみたマスク。周囲を危ないアトモスフィアが漂う。まるでニンジャだ。カラテも相当ある。彼女は目的のためなら男性用トイレに躊躇なく踏み込み、罪もない酔っ払いをPOW！し、情け容赦なく仇を殺す。ろくな死に方はしないだろう。
　ゲーム『AKANE』の主人公、『進撃の巨人』のアニ、忍殺のニンジャなどをミックスして生まれた、強烈なキャラクターだ。スキがつくとニヤリとする。ドギーバッグとは「犬にやるための食い残し」を入れる袋だ。彼女も食い残された。アニー・ドッグという曲はあるのでひねってみた。

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　六発目。

　邪馬台国はどこにあるのだろう。おれは奈良県だと思うが、いろいろな妄想が重なり凝り固まって、世界中に存在したことになった。この世界の都道府県は軍隊を所有し、戦国時代のように争っているようだ。海外も似たようなものだろう。武力で分断された世界は中世やAOMに似ている。邪馬台国を巡って戦争になる。『ヤマタイカ』という漫画でもどえらいことになったが、これはさらにひどい。トンデモないことになる。出現した卑弥呼たちは世界中に散らばり、互いを争わせるだろう。それは歪んだ妄想が生み出した、争いの種なのかもしれない。左だが状況はシリアスだ。

　初めて他人から感想をもらった記念すべき作品でもある。感謝しかない。
歴史や現代伝奇と相性がいい、というか、有名なネタがないとピシッとしないところはある。長く二次創作海にいた名残だ。しょうがないが気をつけよう。

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　長くなったので今回はここまでだ。じきに続きもやる。
　おれの作品を評価してくれる人もいる。ピックアップしてくれる人も。感謝しかない。

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逆噴射プラクティス=マガジン │ 太間雷角斉
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　見つけたのはこれだ（私的ピックアップのまとめとかは除く）。ほかにもおれの作品をまとめた記事が広大なnote海のどこかにあるかもしれない。あったら知らせてくれ。付け加える。

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　今は以上だ。幸運を祈る。

【続く】