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「ワン・オブ・ザ・コープス」ライナーノーツ

おれだ。そういうわけで、ライナーノーツだ。大体のテーマは名鑑に引用したので、付け加えることはあまりない。だらだら書く。ていうか名鑑とライナーノーツをまとめればいいのか。ヘッダー画像のやつは、Unsplashで似たような仮面のが時々ある。例のアノニマスの仮面を加工したやつのようだ。サイバーパンク的で気に入ったので拾った。

有り難くも、逆噴射小説大賞二次選考を通過した作品のひとつだ。他は大天狗国と、最終選考まで残った不死の日のエドムだ。大天狗国はオラクルで書いた。エドムはヨブ記とアラビアの夜の種族からだ。コープスは、天狗で自我がやばくなったので自我を取り戻すために書いた。わかりやすい。

直接的には、エピロワ第三部で書いたアーチャーアサシンがモチーフだ。無限に兵器を増やし続ける工場と、大勢の中の一人の戦いだ。どっちが善でも悪でもない。暴走した傍迷惑な存在と、それを停止させるための武器がぶつかり合って、後者が勝っただけだ。後始末は企業とドクターがやる。ロックマンやエアーマン、AREA4643は関係ない。関係ないんだが、タキ野郎のエビローグで笑ったので追加で甲殻類が出た。

ドクターは銃夢のイドとノヴァめいていて、ジョイはくよくよしないガリィみたいなやつだ。ペインも銃夢LOにいたな。ジョイはエゴがどうのと心の中で呟いて、危うい自我を保っている。サイバーパンクではよくあるが、泣き喚いてグチグチ言うのは見飽きたのでカラッとさせた。そんな感じだ。女っ気が皆無なのでジョイかドクターを女にしてもいい。でも強い女はアニー・ドギーバッグで間に合ってる。ジョイとアニーはちょっと似ている。

一ヶ月に5000字の短編を二本、という縛りで書いているため、最後らへんはちと駆け足になった。盛り込めば盛り込めるだろうが、おれはこれぐらいのほうが書きやすいし読みやすい。トイレで踏ん張ってる時や飯食いながらでもサラッと読める程度のパルプのサイズだ。物理書籍なら10数ページ、漫画なら40ページってとこだろう。後は読者が想像力で補ってくれ。

ジョイたちの冒険は、続けようと思えば続く。それぞれの過去を掘り下げてもいい。ただおれはSFの知識が乏しく、銃夢や忍殺を真似て雰囲気で書いている。おれはおれの書きたい時に、書きたいものを、書きたいように書く。ジョイ&プレジャー、エンジョイ&エキサイティング。

【続くかもしれない】


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