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伊藤馨の舞台照明

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僕の照明デザインについての備忘録というか、デザインの仕方についてのマガジン。果たして、ちゃんと完結できるのか。
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#つくるのはたのしい

舞台照明デザインのこと その11 人間の眼と舞台照明

舞台照明デザインのこと その11 人間の眼と舞台照明

ここから先のことについて前回までで、方向についてのことと舞台での名称とかを整理した。
方向に関しての印象とか、具体的な使い方については、更にこの先に行かないと説明が出来ないことなので、まずはいろんな方向や角度があって、それを駆使する。
っていうことと、それらは単純化して覚えておくと便利ですよ。って、ことまで進んだ。

次回以降は、人間の眼というものがどういうように機能するのか。
と言うことを切り口

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舞台照明デザインのこと その12 眼に入る光には二種類あること

舞台照明デザインのこと その12 眼に入る光には二種類あること

しばらく時間が空いた理由があります。
お盆休みでした。
嘘です。

ちょっと今回のテーマが大変なので、苦戦してた。

操らなくてはならないのは二つの光二つの光とは、
透過光と反射光

透過光は、物体を通過して直接眼に入ってくる光

反射光は、物体に反射して眼に入ってくる光

照明で操らなくてはならないのは、主に反射光だ
照明って言うくらいなのだから、透過光なんじゃないの。
って、思うかもしれない。

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舞台照明デザインのこと その13 「明るさ」とは何か

舞台照明デザインのこと その13 「明るさ」とは何か

明るさについて人間の感覚器は、「差」で様々なことを判断する。
視覚も暗いと明るいの「差」で物事を判断する。

ただし、暗いにも下限があり、ある程度の光の量が少なくなると見えなくなる。

同様に、明るい側にもある一定の明るさを超えると、眩しくて見られなくなり、最終的には見えなくなる。

これが明るさをコントロールしていく時の幅(レンジ)になる。
幅の中で、明るさを操作しいてく。

また、舞台全体の中

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舞台照明デザインのこと その14 カラーについて

舞台照明デザインのこと その14 カラーについて

ちょっとふりかえり前回、観客の視点(観測点)からの画面の明度についての話をした。
照明のデザインによくある誤解として、
点灯している照明がどれくらい明るいか
と、
その箇所が明るいかは同じものではない
ということ。
狙った箇所の明度をコントロールする必要がある。

新しい要素色相
つまり、カラー
カラーの説明は、難しい。
日常的に我々が使っているのは、反射光の色についての用語であり、透過光の名前で

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舞台照明デザインのこと その15 シーンとキューについて

舞台照明デザインのこと その15 シーンとキューについて

完全なる勘違いデザインの構成についての話をしようと思って準備をしていたのだが、やるべきことが残っていたという事実に気が付いた。

完全にうっかり忘れていた。

何かというと、シーン(場面)とキュー(場面の間の変化)のことだ。

少しおさらいしつつ画面の明度について語っていて、そこに色の話まで話をした。
次は、デザインの話だ。みたいことを前回の最後に話をしていたけれど、
舞台照明は、時空間芸術におけ

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