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アイデア発想の方法

前回はアイデア発想のポイントについて投稿しました。
https://note.com/xicunyou/n/n2db8decbc661

今回は、具体的なアイデア発想の方法(手段)について紹介させていただきます。
アイデア発想の方法は様々紹介されていますが、その中のいくつかを紹介します。本などを調べれば出てくることですが、まとめとして。。

発想法は大きく分けると自由連想法強制連想法に分けられます。自由連想法は、ブレインストーミングなどのように文字通り自由に連想する方法です。強制連想法は、無理やり箱の外に出られるように誘発しながら発想する方法です。

自由連想法

■ブレインストーミング
前回の投稿でもお話しした発散手法の基本です。4原則を守ることで効果を発揮します。

■花びら連想法
マインドマップと近いですが、キーワードやアイデアが出たら、そこから連想されるアイデアをどんどん花びらのようにつなげていく手法です。

強制連想法

■Think Opposite
いわゆる「逆転の発想」です。例えば、定義した問題、既存の解決策やブレインストーミングで出てきた解決策を選び、特徴に分解します。そして、その特徴の1つを反転し、連想することで、新たなアイデアへつなげます。

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例えば、デザイン思考的ではなく商品軸ですが、イヤホンを題材にすると、基本的なイヤホンの機能を3つあげると、
1.耳につける
2.音楽が聴ける
3.小さい
が考えられます。ここから1つを反転して。

1を反転:耳に付けない、小型で音楽が聴ける→骨伝導イヤホン
2を反転:音楽が聴けない、小型で耳に装着する→睡眠専用イヤホン
3を反転:大型で、耳に装着して音楽が聴ける→防寒耳あてイヤホン
などの発想ができます。

■強制連想マトリックス法
問題定義から連想される抽象概念と具体的なシーンを強制的に掛け合わせる方法です。例えば「ある商品で驚きを与えるにはどうすれば良いか」のような問題だった場合、「驚き」から連想される要素をまずは考えていきます。① 突然何かを見た
② 自分の想像を超えている
そして、それに具体的なシーンを掛け合わせます。
a. 朝出社してPCを起動する時
b. 家に帰ってただいまと言った後
などです。
ここから例えば、
①x a:商品の起動の瞬間に「今日も使ってくれてありがとう」と日替わりの画像付きメッセージを表示する
とかを発想します。

これは、より一般的にはマトリックス法として、例えば
家にあるものとスーパーにあるものを掛け合わせて新しい商品を作る。
Aさんの好きな映画とBさんの好きな映画を掛け合わせて新しい映画を作る。
などのように、無理やり組み合わせることで新しいものを生み出す発想法がベースですが、上記の例は、それをデザイン思考的アプローチのように既に問題が定義されている場合に活用しやすいように、その問題定義から考えられる要素を使って展開しています。

■チェックリスト法
チェックリスト法はチェックリスト的に考え方を提示し、その考え方ごとに発想していく方法です。以下の図はチェックリスト法の中でSCAMPERという方法です。48の質問を定義し、それぞれ気になったお題を選んでから、そのお題をベースに考えるという方法です。
その他にもSIT(Systematic Inventive Thinking)やTRIZなどもこの部類かと思います。

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以上です。他にも様々ありますが、一般的なものや、デザイン思考的に問題が定義された後に活用する方法として、紹介させていただきました。
少しでも参考になれば幸いです。また、それぞれの方法にも得意不得意があり、実践、経験することで理解できることも多いと思いますので、是非実践いただければ幸いです。

■前回の投稿
外出禁止/自粛をデザイン思考で解決しよう
デザイン思考のプロセス
デザイン思考の1st Step:共感
デザイン思考の観察の事例
デザイン思考のマインドセット
デザイン思考の2nd Step:問題定義

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