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デザイン思考の2nd step:問題定義(Define)

デザイン思考の第二ステップである問題定義についてです。

問題定義は、第一ステップで得られたユーザーのインサイトをもとに、問題を再定義する作業です。
例えば、前回の投稿の、TikTokの観察事例からのインサイトで、

1. 自分でありながらも、SNS上の違う/理想の自分を演出したい
2. 撮影にできる限り時間をかけたく無い
3. 一つの作品を作っている感覚で、その制作過程がとても楽しい

と考えることができました。
テーマが「新たな動画SNS」でしたので、このインサイトを元に、問題を定義すれば、

①違和感なく理想の自分を演出できるようにするにはどうすれば良いか(1より)
②1分以内に編集、投稿が完結できるようにするにはどうすれば良いか(2より)
③投稿者が「クリエイター」として輝けるようにするにはどうすれば良いか(3より)

などの問題を定義することができます。
ここまで来れば、かなり具体的なアイデアが浮かんでくると思います。

問題定義は、「How Might We 〜?」=「〜するにはどうしたら良いか?」と表現するのが基本です。この定義の仕方によって、問題を解決するための具体的なアイデアが浮かびやすくなります。
また、インサイトから問題定義に持っていくときのポイントとして、以下の10個の方法が紹介されています。(出典:スタンフォード式実践デザイン思考より)
問題の定義に悩んだときは、これらを参考にしてみると良いかもしれません。

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以上、問題定義について簡単に説明しました。デザイン思考の考え方では、この問題定義でアイデアの質が決まると言っても過言ではありません。如何に誰も気づいていないようなインサイトを見つけ出し、良いアイデアにつながる問題に再定義するか、がポイントです。甘く見られがちなフェーズですが、非常に重要な問題定義。もし様々なインサイトが浮かんでいたら、是非問題定義をしてみて、解決策につなげてみていただければ幸いです。

■前回の投稿
外出禁止/自粛をデザイン思考で解決しよう
デザイン思考のプロセス
デザイン思考の1st Step:共感
デザイン思考の観察の事例
デザイン思考のマインドセット

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