整形とメンタルヘルス(01)
一昔前は整形なんてこっそり隠れて行うもの、といったイメージだったような気がするが、最近はオープンにしている人もたくさんいる。
それでも一定数めちゃくちゃ忌み嫌う人もいるけれど。
「生まれ持った容姿を手術で変えるなんて不自然」
「遺伝子まで変わらないのに」
「顔を変えて付き合ったり結婚するのは詐欺」
「整形すると後々メンテが必要だし、繰り返すうちに審美眼がおかしくなって病む」
「同じ医師が執刀すると、同じ顔が量産されて個性がなくなる」
…などなど。
あなたは自分の容姿が好きですか?
顔を変えたいと思ったことはありますか?
私はある。
というか、物心ついた時から「将来整形するんだ」とお金を貯めていたことがある…。
そして実際、カウンセリングも受けたことがある。
鼻が低いとなぜか思い込んでいて、鼻を手術してもらおうと思ったのだ。
しかし、実際医師に診てもらうと
「あなたは別に鼻の高さは充分ある」
「ただ、形とバランスが悪い」
「バランスを取るなら鼻だけでなく口や口元も手術した方がいい」
という、予想外の答えが返ってきた。
私は「鼻さえ綺麗になれば美人になって人生変わる!」と思い込んでいたので、驚くと共に落ち込んだ。
私は上記の医師の言葉を「鼻を直すだけじゃ足りない」と解釈したのだった。
そして
「私って自分が思っている以上に醜いんだ…」
「だって専門家がそう言うんだから…」
とさらにコンプレックスを深めることになった。
カウンセリングは受けたものの、鼻だけで何とかならない・さらにコストがかかると聞いて躊躇ってしまい、結局手術は受けなかった。
何でこんなに自分の顔に自信がないのか、自分でもよく分からない。
よく、整形依存になった有名人などのインタビューを聞くと、整形のきっかけが
「親に『なんでそんなにブスなんだ』と言われた」
とか、酷いものになると
「(醜すぎて)生まなきゃよかった、と母から言われた」
など、「親からの罵倒」が多いような気がする。
それに対して私は、すごく褒められて育ったと思う。
人を褒めるのが苦手な父でさえ
「お前は目が大きくて本当に綺麗だね」
と、何でもない日に突然言ってもらえたりした。
また、私は全然モテないものの、「一目惚れしました!」と言われたこともあった。
他者に言われたことがその人の考え方に影響を及ぼすならば、私はこの時点でもっと自信を持ってよいはずだった。
でも持てなかった。
長くなってしまったので、次回また続きを。
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