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 また、眠れない夜がやって来た。

 実はテレビが壊れた。これからワンクール見たいドラマも探せないのだ。ネット環境は充実した。新しいWi-Fiを入れてもらったんだ。サーバが落ちる事は無い。眠れないならテレビでもかけるか。これができない。縦縞模様と音声しか流れないのだ。テレビを見てたら馬鹿になるなんて周りには言ってるけれど、実は癒されてる所もあった。

 そうじゃない、眠れないのだ。季節の変わり目、エアコンを入れなくても涼しい夜。昼間まで寝てたから夜9時には薬を飲んだけど、効いてくれない。今日だけじゃない。ここ三日くらい、朝ごはん食べて寝て昼ごはん食べて寝て夕ご飯食べて散歩して、それでも夜も寝てた。絶対睡眠過多なのだ。で、眠れない夜がやって来る。当然の報いだ。けれど、深夜には眠れて朝寝坊くらいには寝たいと思ってる。町田そのこさんの『うつくしヶ丘の不幸の家』は登場人物が章毎に毎回変わって違う話しだったから一日一章読んであとは寝て暮らしてた。ひと続きにはなってるけど短編みたいだったんだ。前章の続きが書いてある訳じゃなかったし、町田そのこさんの著作で最後の本だったからゆっくり読んでた。でも、それも今日でお終い。明日は図書館に行って遠藤周作の『沈黙』と『深い川』を借りられないかと思ってる次第だ。

 だから一時間後には寝てたい。昼前には起きたい。昼寝してしまうのも導眠剤が夜一回飲む分が強過ぎるのもあるかもしれない。睡眠時間は取れてる。でも寝入りが悪くて寝覚めも悪い。寝覚めが悪いからご飯を食べると追い寝してしまうのだ。もっと寝たい、もっと夢が見たい。面白い夢だったのに続き見られないかななんて寝てしまう。すると1週間に一回くらい、マジで眠れない日がやって来る。今日は特に肌寒いのも相まってる。

 これだから普通の仕事ができない。病院の先生は経済的な不安を感じないで生きてる人なんてほとんど居ない。生産性でしか判断しないから生き辛(づら)い世の中になってるって言うんだけど生産性が仮に無い私はどうやって生きていけばいい。誰に称賛され、感謝され、やり甲斐を見つけ、働けばいいのか。賃金はまぁ食べられれば良いけれど、それさえ怪しい。不安になって当然だ。私は生産性が低いのだから。生産性で判断しなければ堂々と生きていけるのか。大いに疑問だ。世の中の人はほとんどその生産性の良し悪しで判断され、もみくちゃになって働いてご飯を食べてる。ご飯が食べれてるからもみくちゃになる必要が無くて、社会性が乏しい日常を送っているが、いずれは私ももみくちゃになる必要が出て来るのではないかと怯えているのだ。

 とにかく寝たい時に寝れて、起きなきゃいけない時に起きる。これができるようになりたい。小さい頃は出来てるような気がした。だから学校へも通えた。大人になってから出来なくなった。深夜バイトを一年続けて夜型になってしまってから朝起きるのが本当に辛(つら)くなってしまった。バイトがいけなかったんじゃないと思う。粉々になるまで働いてどの職場にも嫌な奴が居て、逃げるように辞めて来た。この繰り返しで心が粉々になったんだと思う。履歴書が満杯になって国に障害認定を貰った。これ以上働きたく無いんだきっと。でもいつかまた働かなきゃいけない時が来る。それが怖くてしかたない。今は猶予期間。このままで良いんだなんて当然思えないんだ。

 この文章も寝たくて書いてる。思考を表に出すとスッキリして眠れる事が多々あるからだ。ここまで読んでくれてありがとう。今年39歳、来年40歳なのに、社会的に落伍者となった私の戯言を聞いてくれるなんて、君は優しいね。いいから働けよ。眠れよ。親の脛齧ってんじゃねぇと笑い飛ばしてくれても結構。どうせ私はこの身体じゃ働けないよ。4時間も労働は耐えられない。タバコも吸うしね。雇ってくれる会社も無いと思う。いつかきっと今の自分を呪うのか、乗り越えて笑える日が来るのかは神のみぞ知るところだ。

 それじゃあ

今日もコンビニにコーヒーとタバコを買いに行きます。私の唯一の楽みです。奢ってくれた方はフォローしてイイねしてコメント入れさせて頂きます。それくらいのお返ししかできませんが、ご支援して頂けると幸いです。