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「人を中心に捉え、より良いかたちをつくる」デザインで、クライアントと共創する

マネーフォワードエックスカンパニー公式noteです。
今回も共創サービス本部のお取組みについてご紹介します!共創サービス紹介第2弾としては、共創サービス本部 チーフサービスデザイナーの佐々木さんより、共創サービス本部が提供しているデザイン支援について語ってもらいます。

共創サービス紹介第一弾の記事は、こちらよりご覧ください。


佐々木 俊弥(ささき としや)
マネーフォワードエックスカンパニー 共創サービス本部 共創デザイン部 チーフサービスデザイナー。千葉工業大学大学院デザイン科学専攻修了後、2014年に新卒でプロダクトデザイン会社、2017年に株式会社マネーフォワードに入社。マネーフォワードエックスカンパニーにて、主にデザインコンサルティングやデザイン人材育成支援に従事。デザインスキルの設定/評価方法の研究に取り組む。

マネーフォワードエックスカンパニーの「共創サービス」において、私たちは広い意味でのデザインのアプローチによって、クライアントと共に課題解決に挑んでいます。

私たちは、「人を中心に捉え、より良いかたちをつくる」ことがデザインの力であり、社会やユーザーに価値を届けられると信じています。

今回は、自社SaaSやこれまでのサービス企画での経験をもとにした方法論(MFSD:Money Forward Service Design)を活用した、以下のようなプロジェクトの代表的な活動をご紹介します。

  1. 仮説づくりのためのワークショップ

  2. 仮説に基づいたプロトタイプ作成

  3. 現状課題の把握/プロトタイプの評価のためのリサーチ

1.仮説づくりのためのワークショップ

プロジェクトの初期では、仮説づくりのためのワークショップを半日〜一日程で行っています。

多様な関係者の視点を取り入れて、現状の課題、アイデアの仮説をつくることで、プロトタイプ作成へ向けてプロジェクトチームの認識を合わせます。

出典:プロジェクトチームにユーザーファーストの意識が根付いたバンキングアプリデザインプロジェクト

例えば、構想している金融サービスによってどのようなビジョンを目指したいのか、対象ユーザー/ステークホルダーにはどのような人がいるのか、現状のユーザー体験の中でどのような課題があるのかを視覚化します。
現状の事業課題、ユーザーの課題の仮説を踏まえて、どのような価値を提供できれば良いかを考えます。
そして、提供価値を実現するアイデアを幅広く展開し、事業/ユーザーへの影響度、実現可能性などの視点でアイデアを絞り込みます。

仮説づくりのワークショップでは、短期間でより良い仮説をつくるために、テーマに関わる社内外の知見を事前に集めてプロジェクトメンバーで共有することで、ベースとなる知識レベルを高めることを心掛けています。
例えば、自社SaaSで開発してきた領域やその対象ユーザーについてリサーチしてきた知見がある場合は、その情報を整理してワークショップのインプットに活用します。

また、会場設営、備品の使い方なども含めたナレッジを活用して、制約条件に応じてワークがしやすい場作りを心掛けています。

ワークショップに対して、クライアントの方々からは以下のような声をいただいています。

  • 多様な視点で意見を共有できたことで、自分たちだけでは気づけない課題に気づけた

  • アイデア出しの環境が整えられており、提供価値からのアイデア展開の仕方が学びになった

2.仮説に基づいたプロトタイプ作成

ワークショップで展開したアイデアをもとに、ステークホルダーの要求、ユーザーにとっての魅力、使いやすさ、実現性などの評価の目的に合わせたプロトタイプをつくります。

プロトタイプでアイデアを視覚化することで、より具体的な問題点やアイデアの深掘りがしやすくなります。

出典:パートナー企業と常に目線を揃えながら進める - OneStock共創の裏側

例えば、初期段階のコンセプトを評価したい場合は、ユーザー体験のストーリーの文章、サービスの利用イメージを視覚化するストーリーボードをつくります。また、機能の使いやすさを評価したい場合は、いくつかのタスクの操作を体験できるUIプロトタイプをつくります。

特に初期段階のコンセプトを視覚化する際は、アイデアによってどのようにユーザーの体験が変わるのかを想像しやすくするために、ストーリーの構成要素(登場人物、状況、出来事、行動、心の声、言葉づかいなど)を考慮して生き生きとしたストーリーに落とし込むことを心掛けています。

プロトタイプ作成に対して、クライアントの方々からは以下のような声をいただいています。

  • 仕様書のような文章ではなく、ユーザーの気持ちを文章にすることで、サービスの利用イメージが伝わりやすくなることがわかった

  • タイトなスケジュールの中、スピード感をもって高品質なプロトタイプを作成していただいた

3.現状課題の把握/プロトタイプの評価のためのリサーチ

現状の課題の仮説、作成したプロトタイプをもとに、対象ユーザーの現状の把握、検討したコンセプトやUIの使いやすさの評価のために、定性/定量のリサーチを行います。

出典:プロジェクトチームにユーザーファーストの意識が根付いたバンキングアプリデザインプロジェクト

例えば定性のリサーチでは、対象ユーザーのタイプごとに数名に対してインタビューをします。
インタビュー結果を分析し、対象ユーザーにとっての価値、ユーザーのタイプごとに求められる機能、操作における問題点などを明らかにします。
インタビューにはクライアントの方も同席して、一緒にお話をきくこともあります。

リサーチの成果を最大化するために、これまでの多様なリサーチの経験に基づいて、リサーチの目的、制約に応じて、問いの設定とアプローチ方法を検討しています。

また、マネーフォワードはVALUES(行動指針)の一つに、「User Focus」を掲げています。

私たちは、いかなる制約があったとしても、常にユーザーを見つめ続け、
本質的な課題を理解し、ユーザーの期待や想像を超えた価値を提供します

Money Forward Culture Deck

ユーザーのリサーチにおいては、ユーザーの期待や想像を超えた価値を提供するために、リサーチ結果を多様なプロジェクトメンバーの視点で複眼的に分析し、新たな気づきや意味を共有したり、本質的な価値を導出することを心掛けています。

リサーチの活動に対して、クライアントの方々からは以下のような声をいただいています。

  • ユーザーのデモグラフィック情報だけでは、ターゲティングが難しいことを実感した

  • 大量のデータから検討することも大事だが、ひとりのお客さまと向き合い、表情を見ながらお話を聞くことも重要だと気づいた

  • インタビュー結果を掘り下げることで、顧客の深層ニーズを把握するという活動が学びになった

おわりに

今回は、パートナー企業とサービスを共創していく流れの中で、代表的なものをご紹介しました。
実際のプロジェクトでは、状況に応じて柔軟に設計し、あらゆる場面で共創のためのワークショップ、プロトタイプ作成、リサーチ等の活動を行います。

私たちは、デザインの力で、個人、法人、全ての人のお金の課題を解決し、人生や事業をより前に進めていくためのお手伝いをしていきます。

共創サービスに興味をいだいていただき、何かの課題感を抱えている企業様がおられれば、以下よりお気軽にお問い合わせください。

また、マネーフォワードエックスカンパニーのデザイナーの活動やナレッジについての記事を集めたマガジンもあります。ぜひご覧ください。