見出し画像

クライアントとともに挑む。お金の課題解決を推進する共創サービスとは?

マネーフォワードエックスカンパニー公式noteです。
今期より、マネーフォワードエックスカンパニーでは新たに共創サービス本部が立ち上がりました。そこで、今回はエックスカンパニー執行役員であり、共創サービス本部長である新井さんより、エックスカンパニーが提供する共創サービスについて語ってもらいます。

新井 英明(あらい ひであき)
1992年にアクセンチュア株式会社に入社。銀行・証券会社など金融機関に対するコンサルティングに25年以上従事。金融サービス本部のマネジング・ディレクターとして複数の大型プロジェクトを担当しながら、金融サービス本部COOを担う。2021年に当社に入社し、エックスカンパニーで金融機関等との共創事業を担当。

マネーフォワード・エックスカンパニーが提供する「共創サービス」について、その価値や具体的な内容をシリーズでご紹介いたします。第一回目では、共創サービスの概要とその価値について説明いたします。


マネーフォワード エックスカンパニーと、共創サービスについて

マネーフォワードはミッションに“お金を前へ。人生をもっと前へ。”を掲げており、エックスカンパニーでは、金融機関や事業会社(以下、クライアント)と共に、個人や法人のお客様が抱えるお金に関する課題を解決し、より前向きに人生や事業に取り組めるよう支援しています。

エックスカンパニーが提供するサービスは大きく2つあります。
1つ目は、弊社が開発したSaaSプロダクトをクライアントに提供し、お客様のお金の課題解決を早期に実現する「SaaSサービス」です。
2つ目が「共創サービス」で、個々のクライアントの課題を解決するためのカスタムメイドのサービスです。課題の特定から解決策のアイデア出し、ソリューションの設計を行うコンサルティングから始まり、そのソリューションのシステム開発から保守運用までを担います。開発だけにとどまらず、サービス開始後のグロース支援やサービス拡充など、クライアントに長い期間並走して課題解決を目指しています。

共創サービスの全体像

エックスカンパニーが提供する共創サービスの源泉

私たちは、この共創サービスを通して金融機関などのクライアントに大きな価値を提供できると信じています。金融業界では事務手続きやシステム上の制約、業法的なコンプライアンスルールなど、事業者側の都合に合わせて商品やサービスが提供され、お客様から見たときに最適な顧客体験を提供できていないケースがありました。

しかし、共創サービスでは、自社SaaSやこれまでのサービス企画での経験をもとにした方法論(MFSD:Money Forward Service Design)を確立しています。その方法論によって、実際にお客様の声を聞き、表面的な課題の分析を通して、顧客が潜在的に本質的に求めているものをあぶりだしていきます。そのニーズに対応したサービスのアイデアを生み出すことで、これまでにない顧客体験の向上を実現しています。

共創サービスの源泉となるのは、マネーフォワードの強みであるアカウントアグリゲーションというサービスです。これは、お客様が複数の金融機関と取引をしている場合に、それぞれの情報を一元的に提供することができるサービスで、お客様のお金の見える化を実現します。金融データを分析し一人ひとりに合わせたサービスを自動で提案することもできます。

さらに、自社のクラウド環境を活用したシステム開発を行っている点も、共創サービスにおける重要な要素です。私たちが開発を手掛ける案件では、アイデアの実現に向けた初期段階では、金融機関のコアシステムと疎な連携状態でアジャイルな開発を行い、段階的にコアシステムとの連携を行う、という手法をとっています。
こうすることで、初期開発の決裁を軽くし、早期に開発を立ち上げ、お客様へサービスを迅速に届けることが可能です。その上で、お客様からのフィードバックを取り入れながらサービスを拡充していき、徐々にコアシステムとの自動連携も実現させていきます。これにより、効率的な仮説検証型のサービス開発を実現することができます。


共創サービスにかける私たちの想い

これらの方法論や、技術、開発手法を活かして提供している私たちの共創サービスの価値は、クライアントビジネスの課題とお客様のお金に関する課題の両方を解決することにあります。そのため、開発だけを担うわけではなく、顧客体験の観点でのコンサルティングから、システム開発・保守運用まで、包括的に支援するサービスを提供しています。

私たちは、個人のお客様には人生を計画通りに進めるために不可欠ではあるものの、難しいため敬遠されている金融を、より身近にわかりやすいサービスとして提供していきたいと考えています。
金融と正しく向き合うためには、金融リテラシーを上げることが重要なのですが、個人で理解して金融リテラシーを上げられる人がいる一方、信頼できる人に伴走してもらいながら、意思決定をしやすくしてもらうことを求められる人もいます。個人でなく、伴走者含めての金融リテラシーを上げるのは比較的容易なことかもしれませんが、その伴走を完全に人の力で対応すると高額なサービスになってしまいます。伴走者としてすでに多くのお客様から信頼を得ている金融機関などのクライアントとともに、デジタルの力を活用し、誰でも使えるような安価で信頼できるサービスを作っていきたいと思っています。

また、法人のお客様にも、お金のことに使う時間を最少化して、本業に注力できる環境を提供したいと考えています。しかし、複数の金融機関との取引、請求、入金、支払など事務と、法人間のお金のやり取りは複雑です。インボイス制度や会計システムなどのデジタル対応によって事務は効率化していますが、資金繰りなどにはまだ改善の余地が残ります。ここを、金融機関の皆さまと一緒に、デジタルを活用した便利で効率的なサービスによって解決していきたいと思っています。

私たちは、共創サービスを通じて、個人、法人、全ての人のお金の課題を解決し、人生や事業をより前に進めていくためのお手伝いをしていきます。


共創サービスに興味をいだいていただき、何かの課題感を抱えている企業様がおられれば、お気軽にお問い合わせください。