名前らしさってなんだろう。
2020年5月から始まり、第三回目を迎えた「言葉の企画」
第一回目から書き始めた私のnoteも同じく第三回目を迎えます。
これまでのnoteは、自分が講座を終えたとき、その時々の自分の感情や学びを振り返ることができるように心の動きを記してきました。
苦しかったこと、楽しかったこと、言葉にならないことも含めて、少しずつ自分を開いているつもりだけどできていない気もする・・けれど、今回も自分なりに素直に記していきたいと思います。
不安に名前を付けてみる
課題の話に入る前に、
第三回目の言葉の企画のなかで印象に残った話をひとつご紹介します。
それは、「不安に名付けをしてみよう」というものでした。
自分の不安を認めて、自分で言い換えてあげる。
かたちの見えない不安に言葉で居場所を与えてあげる。
例えば・・
人と別れること
↓
独立記念日
今キャリアが停滞中
↓
人生の「企画中」
というように。
(ちなみに『独立記念日』は、原田マハさんの小説のタイトルです。大好きな本のひとつなので、このnoteを読んでくださった皆さんにぜひ一度読んでみていただけたら嬉しいです。)
コロナにより初めてのことばかりが続く状況のなかで、
「不安」という言葉から真っ先に私の脳裏に浮かんだのは転職でした。
その転職への不安に私が名付けをするとするならば・・
「 転職 」
↓
「 滑走準備 」
「滑走準備」とした理由は、
転職を「そもそも」「たとえば」「つまり」で考えたときに、次の言葉が連想されたからです。しゃがみこみ、ジャンプ台、助走、離陸・・・・
「そもそも」「たとえば」「つまり」の思考フレームについては、詳しく知りたい方はこちら↓
連想した言葉から、試しに【滑走】を辞書で引くと・・・
かっそう【滑走】
(名)スル
①すべるように走ること。
②飛行機が離陸や着陸のため、地上・水上を走ること。
とありました。
(「滑走」. 松村明. 『大辞林4.0』三省堂, 2019)
とありました。
離陸前のドキドキ・・怖いような楽しみなような気持ちと、すべるように走ること、というのが、転職活動の前後の自分の状態とリンクした気がして。
「すべるように走りたい....!」という想いもあり、そのための準備として名付けました。
先ほど挙げた阿部広太郎さんの著書『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』の第三章に世界で最も偉大な発明をした人のエピソードがあります。
このエピソードが私はとても好きで。
ふと思い出しては、じーっと黙って考え込んでしまいます。
そのとき感じたハッとした思いを、今回「不安」という、自分にとってもやもやした何か逃げたいものに、自分が名付けることによって改めて体験しました。不安という言葉が一つの概念となり、名付けることで、ただの滑走準備なんだと、転職に向けて一歩前に踏み出すきっかけになりました。
(今週一社応募することもできました・・!本当に言葉って不思議。)
名前紹介
だいぶ長くなりましたが、そんな名付けの企画の課題はこちら!
『名前紹介』自分の名前の由来を知る。
さっそく、「市」「川」「華」「子」という名前の字源を調べ、両親にそれぞれ連絡をとり、名刺のつもりで自分なりの名前紹介を作りました。
( 余談ですが、今回の課題がきっかけとなり、辞書を引くのが好きだった子どもの頃を思い出しました。
広辞苑で調べることが本を読むように楽しかったこと。
お絵かきした女の子に名前をつけるために、広辞苑の別冊で人名に使える漢字についてひたすら調べたこともありました。
思い出したことにより、最近はまた辞書を引くのが癖になってきて。あれもこれもと毎日引いて楽しんでいます。今はアプリの辞書だけれど紙の辞書が恋しい・・ )
自信はないけれどなんとか自分の課題を提出し、100名を超える企画生の仲間が出した課題へのそれぞれの答えを見た瞬間。「課題」を「課題」のまま捉え、取り組んでしまっていたことに気づきました。
また、講義の日を迎える前日に、講師である阿部広太郎さんが肉声で送ってくださった『伝わりましたラジオ』冒頭でのお話。
光を当てる部分を見つけ、自分で選び取っていく。
調べたものから自分なりの解釈を見つけてほしかった。
まさにこれは自分のことだと思いました。言葉の企画も中盤に入ってきている中で、課題を鵜呑みにし、自分なりの解釈をせず、期日に間に合うことを優先してしまったこと。
回を追うごとに、学びを積み重ねているはずが、ぶつ切りになってしまっていた自分が恥ずかしい。
課題という枠のなかで取り組んでしまっているからこそ、人の心が動く企画ができないんだと深く反省しました。
もっと企てることに対して自由になりたい...!
毎回出される課題には、考える余白がたくさんあり、もっと自分で自由に解釈できるはずなのに、自分の作り出してしまった枠の中でもがいている気がします。
そろそろ折り返し地点。今気づけてよかった。
次がチームの企画だからこそ、一層そう思いました。
(名前の解釈はまた後日noteにまとめたいと思います。)
「言葉の企画2020」に参加しようと思った理由
課題の2つ目は、言葉の企画2020に参加しようと思った理由にタイトルを付けてくださいというもの。
理由はいくつかあるけれど、参加しようとした頃からずっと消えない、強まっていく想いがありました。
203日後、追い付きたい人・・
それは、今年27歳になる社会人4年目のコピーライターです。
コピーはもちろん、プログラミングもデザインもできて、たまに話に聞く企画は面白く、プレゼンもすごくうまい。(資料もとっても綺麗!)
ディレクションも上手で、ついついなんでも頼ってしまいたくなるような・・できないことを探す方が難しいくらいなんだってできる憧れの先輩。
でも時々、負けず嫌いの私は、ものすごい悔しさと嫉妬と羨望といろんな感情がぐるぐるになって距離をとりたくなってしまう。
きっと私がそんなことを思っていることにも気づかないくらい、遠い。
203日では追いつけないかもしれない。というより追いつけないと思う。
けれど、負けたくない。
今回の「名前紹介」「タイトル」二つの企画を通して、自分の至らないところを目の当たりにしながらも、そこでポッキリ折れてしまうのではなく根を伸ばしたいと改めて思いました。
第四回目「チームの企画」へ
これほどまでにあっという間にすぎる日々はなかったのではないかと思うほど、毎日が今までの何倍も速く感じるこの頃。
「言葉の企画2020」も残り半分となりました。
中盤に入り、悔しさや嫉妬、戸惑いを改めて感じている人もいるのではないでしょうか(そんなことないかな・・?)
せっかくだから、その想いを抱えたままチームで走ってみたい。
複雑な想いも、熱い想いも、全部共有して、企画で発散してみたい。
高校の文化祭の前日のような久しぶりのワクワクを感じています。
出身地も仕事も年齢もちがうみなさんと一緒に「言葉の企画」を通して、ひとつの企画をできることが本当に嬉しい・・。
残り半分、今度こそ積み上げていきたいです。
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