見出し画像

ザリガニの鳴くところ

ノースカロライナ州の湿地帯が舞台のミステリー作品。少し前に観た『渇きと偽り』は干ばつ地域が舞台のミステリーだったなぁとふと思い出した。あの時"干ばつ地帯"という舞台設定に惹かれて観に行ったのと同じように、本作は"湿地帯"が観に行く決め手になった。

ミステリーとしてはとても口当たり柔らかめだけど、やっぱり"湿地"がとても良い味付けになっていた。とても眠くなりそうな雰囲気でストーリーが進んでいくにも関わらず寝ずに最後まで観れたのは、あの何か起こりそうな大自然の不穏さ入り混じる美しさにワクワクさせられていたからだと思う。前日に土砂降りのディズニーシーで遊んで疲れていたこともあったので、多分寝ちゃうだろうなと思っていたんだけど。

サスペンスとして物足りないとか、キスシーンの多さとか、最後の巻き気味な感じが少し残念(経過は飛ばしていきなり老後でも良かったんじゃないか)とかちょっとずつ引っかかるところはあったけど、最後はハッとさせられたし湿地とデイジー・エドガー・ジョーンズの美しさも相まって良いもの観たなぁと満足。原作は未読だけど、小説を読んでいるかのような感覚になる作品だったから上手に映像化されてたんではないか、と勝手に思ったりもした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?