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ドライビング・バニー

4時間睡眠(しかも4時半起き)の良くないコンディションだったから相当面白くないと寝ちゃうなぁと思っていたんだけど、終始バッキバキに冴えた目で観ていた。最後は涙ボロボロ。とても良かった。

自分を解放して立ち振る舞うバニーと、そんな叔母に感化されて自分を解放していくトーニャ。消して良い話とは言えなくてずっと苦しい展開が続いていくんだけど、バニーのぶっ飛んだ性格が雰囲気を変えてくれている事とコミカルに演出されているおかげで暗い気持ちならずに最後まで観ることが出来た。
バニーの行いの殆どが肯定できるものではないけど、彼女の気持ちは何一つ否定できない。誰も出来るわけがない。原題『The justice of Bunny King』の通り、これはバニーの正義の物語だから。

最近、女性が中心の作品をたまたまだけど選ぶことが多くて。本作も、本筋ではないかもしれないけど女性の物語だなと思った。意図的なのか分からないけど男性が皆あまり宜しくないキャラ設定になっているのに対して女性はとてもあたたかな人達ばかりだった。(妹以外だけど。でも妹は妹で立場があって…可哀想)特に救命医の女性は素敵だった。あの声掛けは神。


終盤の児童福祉局内のカオスな状況が最悪なんだけど最高でずっと泣いてた。緊迫した空気が流れる中で少しほっこりするような場面(ティータイムとか)や、ここでそれ入れてくる?!って言うようなコミカルな演出(割れる風船やトーニャのウッセェ!!とか)が絶妙過ぎて大好きだし、何より3人それぞれの葛藤の中でみせる立ち振る舞いが本当に格好良かった。画的にも素晴らしいし、本当に見事だったなぁ。

劇中で2人が歌ってた(車でかけてた)曲が誰の何の曲か調べてもなかなか引っかからない〜知りたい〜


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