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想う言葉に触れる旅

 明かすこと。ずっと閉ざしてきたこと。話すことで、なにかが溶けてゆく。そこにいのちがあった。いのちが表現された表情があった。あるがままは、美しかった。笑わなくてよかった。泣いてもよかった。あることを、あることとして、表現して、受け取り合った。

 明かすことは、時として、困難を伴う。あることがあると、認めることに、抵抗する。ずっと抵抗して生きてきたのだから、その抵抗は当たり前のことだった。抵抗もあるよね。そうやってあることを一つひとつ、感じながら、旅は続いてゆく。あることがある。どこまで行っても終わらない旅。

 旅の途中で、同じように旅をしている仲間と出会う。今、あなたのなかに、なにがありますか。ぼくのなかには、こういう感じがあります。交換して感じ合って、力を与え合う。分かち合い、いのちを感じ合って、ぼくたちは生きている。

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 ぼくはずっと何かをやりたかった。温もりのある場をつくってみたかった。少しずつ自分を開いていった時に、自分のなかにある願いを、周りにいる人が感じ取ってくれた。共催という形で読書会を開くことになり、10名の方が参加してくれた。課題本の素晴らしさがあったのだと思う。

 とてもうれしかったと同時に「自分なんて大したことないし、やってることは小さなことだよな」という気持ちが湧いてきた。

 あーこの思考はいつもやってるなーと感じていたら、本屋に花が届いた。大きくてびっくりした。仲間がぼく宛に贈ってくれた花だった。綺麗な花をみていると「お前は自分が大切にしたいことをやろうとしているんだ。それはすごいことなんだよ」という幻聴が聞こえた。

 読書会は、自分自身とつながる参加者それぞれが、丁寧に言葉を交わし合い、とても深い場になった。Facebook、noteの記事にもらった、たくさんのコメント、たくさんのいいね、スキ、に後押ししてもらい、ぼく自身が体験したかった場をいのちに運ばれて創り出すことができた。

 「でもさぁ…」とまた言い訳しそうになるぼくに、きれいな花は語りかける。「よくやったよ。そのまま、感じたままにいけばいい」

 分かち合い。みんなありがとう。ぼくのなかに感謝と祝福があります。


 読書会に参加してくれたjannuさんが、素敵な写真を撮ってくれた。とても好きな一枚。

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 ひらすらに、あることがある、で生きてみようと思う。と書いてみて、あることしかないのになぁ、と思う。微笑む。そうなんだよなと、思う。感じる。

 とても感じることがあった。この感じで、生きていきたい。毎日は疲れるかもしれないけど、その感じを受け取って生きていきたい。ぼくは受け取り合って、分かち合って生きていきたいんだ。

 数週間の間に体験したいろんな出来事。出会った仲間と過ごす時間は尊い時間だった。あのような時間をぼくは求めていた。願っていた。そして、ともに創り出すことができた。ほしいことはほしいし、ほしい感じがぼくのなかにある。それは、誰かに与えてもらうことを待たなくても、自分で創り出すことができる。与えてほしければ、与えてほしいと言えばいい。

 より深く、ぼくがぼくのことを感じて受け容れて、深くに潜っていけば、そこにいのちがある。そのいのちを深く感じて、いのちのあとについていけばいい。そうして体験することは、いのちの体験となる。あぁ、ほんとうに、あることがあるんだねと、分かち合う体験になる。もうこれでいきたいんだ。生きたいんだよ。

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