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子育てパパの子育て本の書評 ~読書の秋~

息子の成長目覚ましく、書きたいことは色々とありながら、前回の投稿からはや3ヶ月。。

以前書いた子育てパパの子育て本の書評から、読み進めた本が溜まってきたので、読後感想を書いてみようと思います。


本の選び方

幼児教育から中学受験までの教育書を中心に選書。とはいえ気になった本を雑食に読んでいるので、高校受験に触れる本もあったりします。

最近は育児の実践書の方が読み進めやすく感じます

書評一覧

頭のいい子に育てる3歳までに絶対やるべき幼児教育

おすすめ度 : ★★★★

三男一女の子ども全員が東大合格をしたことで有名な佐藤ママ。この本を読むきっかけになったのが以下の動画。

ひろゆきに論破される印象が強い動画ですが、佐藤ママの主張が、逆に気になって読んでみました。

本書では、「読解力」が社会を生きる上でベースになる力だと考えらており、その実践として、3歳までに1万冊の本の読み聞かせを行う実践が書かれています。

「毎日1日10冊!?」と衝撃を受けたのですが、始めてみると、0歳児向けの絵本であれば10冊もそこまで時間もかからず、意外にイケる..?となり妻も協力してくれるように。始めてから5ヶ月目。今のところ継続できています。

このような、誰でもできる実践と幼児教育の考え方が織り交ぜて紹介されているので読み易く、動画の佐藤ママと違う印象を受けました。

0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!

おすすめ度 : ★★★

色々なメディアでモンテッソーリの話を聞いて、体系的に学んでみたいと感じて読んでみました。

モンテッソーリの考え方は素晴らしいと感じますが、実践の難しさを痛感します。。😅

モンテの良いと感じた部分は、「遊び」を通した自己肯定感を育む方法論を、教具(≠おもちゃ)を通じて実践できるようになっている点です。

本書では、月齢に応じた子どもの発達段階とチェック表もついていて、これを眺めるだけでも一読の価値はあると思います。

3歳までの月齢に合わせた発育表。繰り返し眺めると参考になりそう。

なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?

おすすめ度 : ★★★★

幼児教育の入り口に、しまじろー🐯のチャレンジ / 公文式の二択が最初に思い浮かびますが、公文式に興味があったので読んでみた本。

今や世界で広がるKUMONが日本初の教育メソッドっという点に驚きます。シンガポールに旅行に行った際も教室がいたるところであり、広がりを実感しました。

KUMONがなぜ、グローバルに広がる学習メソッドになりえたのか、その原点と闇を解きほぐす本で、興味深く読みました。

KUMONの学習メソッドの根本を理解する上で参考になったのが、1935年に行われた小学校の算数の教科書変更。

量の概念を外した「数え主義」の立場で算数を教えていた「黒表紙」の教科書から、数の概念を実生活に結びつけて考える「緑表示」へと日本の数学教育は移行した。

公文式の創始者、公文公は「黒表紙」で算数を学んだ世代で、公文の「計算と反復」の学習メソッドはここから着想を得ているという指摘です。

このような公文の成り立ちから、受験における数学との違いを説きほぐす内容になっており参考になりました。

なぜ中学受験するのか?

おすすめ度 : ★★★★

我が家ではまだ先の話ですが、中学受験に興味があったので一読。中学受験の前後で子どもの発育に何が残るのか、という点を考察した本。

本書で面白い点は、中学受験前後で獲得する体験を学歴ではなく「人格形成」という視座で捉えている点です。

生徒たちが学校生活を通じてなんとなく感じとる「●●校らしさ」。(本書ではハビトゥス)シバラスでは言語化されない校風が私学の特色であり、ハビトゥスが人格に染み込んでいく過程が学校生活になる。

学歴 / 学力においては直接の関係のない点ですが、私立中学の魅力を感じました。

また、著者のおおたとしまさ氏はルポ 森のようちえん SDGs時代の子育てスタイルでは、受験教育と逆の立場からの取材を行なっており、多様な視座から教育を捉えている点が面白いと感じます。

ルポ 無料塾 「教育格差」議論の死角

おすすめ度 : ★★

高校受験を中心とした無料塾のインタビューをベースとしたルポ。「教育にお金をかけないと、充実した社会生活を得ることはできないのだろうか?」という疑問もあり、手に取りました。

昨今は、先のNewsPicksの動画然り、IT界隈の実業家を始めとする知識人層からは「学歴、受験戦争は無価値」と語られています。

しかし、本書を読んで感じたのは、学歴競争の非参加(自分だけ塾に通えない状況)が、本人の自己肯定感の低下、未来への期待低下に繋がっているという点です。

メディアで語られる「学歴無意味」論争は、学歴を持つ人に意味を成すのであって、進学から将来像を描く教育環境内では、意味をなさないように感じました。

まとめ

色々な本や、子育ての実践から「得意や好きなことを自分で伸ばす力」を引き出せたら良いなぁと感じています。「言うは易く行うは難し」ですね😅


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