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文学トリマー【毎週ショートショートnote】

俺は文学トリマー。持ち込まれた文章の余分な部分を削り、より読みやすく見た目も美しく仕上げる仕事だ。
依頼者の指定により、文章を読む対象者好みになるように仕上げている。
もちろん自分の名前が表に出ることはない。
作品の重要な部分を担っているが影に潜んでいるのもクールだろ?

とはいえ、最近は依頼が減っている。
物書きが減っているわけではなく、むしろKindleなど自分で出版する人が増えている時代だ。
新たな顧客を探すため俺は文学フリマ東京38の会場に訪れた。
二千を超えるブースに多くの作品が並んでいる。
これは文学トリマーの腕が鳴る。もしかしたら俺の上客も出店しているかもしれない。

見本誌コーナーを見て目星をつける。
……なかなか面白いな。
ブースを回り作者と話していたら時間はすぐに過ぎる。
来場者数も凄まじく身動きを取るのにも一苦労だ。
こんなに本を求めている人がいるのに俺の仕事は減っている。
理由は簡単だ。全てAIがやってくれるからな。

(410文字)


こんにちは。
通っている整体に行って悩まされていた腰痛から逃れられた羽根宮です。
皆さま重いものを持つ時は特に腰には気をつけましょう。

たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
お題は「文学トリマー」です。


文学フリマに参加するためと、それ以外のことで【毎週ショートショートnote】の参加が久しぶりになってしまいました。
一応、今までの書いてないお題も下書きにはタイトルだけの状態で保存してあるので、いつか書いて、また書き下ろしという形で本に載せようかな……なんて考えています。

ええと、文学トリマーさんを文学フリマに行かせたくて、こういう感じになりましたが、参加している人がAIを使ってるとか言いたいわけではないです。
読んでみて誤解を招きそうだったので念のため。
私もAIの使い方はよくわかりません。


今までに【毎週ショートショートnote】に参加したものはこちら。


2023年に【毎週ショートショートnote】に参加したものと、参加しなかったけど後から書き下ろした『四一〇文字の掌編』を文学フリマ東京38で頒布しました。
【毎週ショートショートnote】に出会っていなかったら、こんなことはできなかったのです。感謝。


『四一〇文字の掌編』
B6版 108ページ 800円


複数のタスクを同時進行することが最近特に不得手になっています。
通販の方法を考えなければと思いながら、あれも書きたいこれも書きたい、ああ、仕事のアポ取りもしなきゃ、腰が痛い整体の予約だ、って頭で思っているだけだと、どんどん時間って過ぎますね。
ちょっとお仕事も羽根宮比で詰まり気味なのです。
でも、そろそろ色々決まりそうです。

読んで下さってありがとうございました。
ところで、分身の術はどこに修行に行けば身に付けられますか?
羽根宮でした。

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