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深煎り入学式【#毎週ショートショートnote】

高校の入学式はちょうど桜が見頃だった。
進学といっても小学校から高校まで付属の学校で、私は初等部から通っていたから、すごく大きな変化はなかった。
変わるのは中等部と違う校舎になること、外部受験で高校から入ってくる人たちがいること、教師は高等部の人たちになること。
でも中等部の人たちの多くは内部進学をするし、敷地は一緒だから通学場所が変わるわけじゃない。通学方法も最寄り駅も同じ。
親に入学式に来てほしくはなかった。本当は外部受験をしたかったから。
親にも色々と考えがあるんだとは思う。でも、うちの親は考え方が真逆だ。
父の声が大きくて従わざるを得ないから、色々と我慢することも多い。
でも母が私の話を聞いてくれるわけでもない。
外部受験に父は賛成した。母は反対した。
父は高みを目指すことを良しとして、母はリスクを冒すことを嫌う。
言い争いになって埒があかなくて、結局内部進学することになった。
苦みを伴う入学式。腹いせに母をおいて帰った。

(410文字)


こんにちは。羽根宮です。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加します。
お題は「深煎り入学式」です。

以前は、コーヒーは酸味がある浅煎りが好きでした。
最近は深煎りの方が好きです。
幼稚園の頃にコーヒー牛乳を飲むのが好きで、小学校高学年で背伸びをしてインスタントコーヒーをブラックで飲むようになり、なんやかんやでそのままコーヒーはブラックで飲むようになりました。

今年は細口のコーヒーケトルを買いたい。


読んで下さってありがとうございます。
羽根宮でした。


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