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戦国時代の自動操縦【毎週ショートショートnote】

群雄割拠の時代。多くの大名たちが生き残りを賭けて、数多の戦を繰り広げていた。
今、とある国の武将が敵対している国に奇襲攻撃で攻め入ろうとしていた。攻め入ることになっていた兵士達は、合図が来るのを今か今かと固唾を飲んで待ち構えている。
そこに突然、天が光り頭の中に直接響くような音がする。

「オートモードスタート」

聞き慣れない言葉が頭に響くと、兵士達は身体の自由が効かなくなり勝手に足が動き出す。
一体何が起きているのかと視線を他の兵士に向けるも、皆同様に驚きの表情を浮かべたまま歩き出し、敵の陣地へと向かっている。
幻術か何かに操られているかのようだ。一体何が起きたのかと思うも、声を上げることもできない。
戦に向かうのとは異なる恐怖に駆られるも身体は未だ自由にならず、まっすぐに敵陣を目指していた。


「はい。クリア!このレベルだったら余裕勝ちだよね」
部屋にはゲーム実況をしている青年がいる。PC画面には「auto」の文字が出ていた。

(410文字)


こんにちは。羽根宮です。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
お題は「戦国時代の自動操縦」です。

毎回お題が難しくて、もう「参加することに意義がある」の精神でしかないです。
基本的には自分のものを書くまで他の方の作品を見ないようにしているので、書くのに時間がかかってしまうと他の方の書いたものを読むことができないまま、次のお題に突入してしまいます。
でも、楽しいです。はい。
書いたので、皆さんの作品を見に行きたいと思います。


今までに【毎週ショートショートnote】に参加したものはこちら


読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。

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