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眠っていた素材を生かす #未来のためにできること

子どもの頃から手芸が好きだった。
特に編み物。
母が独身の頃に編み物を習っていて、その頃の道具や残っていた毛糸が子どもの頃の私の遊び道具になっていた。
母には合わなくて、編み物は続かなかったみたいだが、娘の私はのめり込んだ。
今でも編み物は好きで1年中していると言ってもいい。
編み物だけでなく、裁縫もしている。
ここ数年は、手作り市に参加して作ったものを販売したりもするようになった。

私が物作りをする際に優先していることがある。
できるだけ天然素材を使うことと、リサイクルの素材を使うということだ。
特にリサイクルの素材を使うと言うことは、ものを大切にするということにも繋がると思う。

カフェや手作り市会場などで編み物をしていると、たまに年配の方に「毛糸をもらってもらえないか」と話しかけられることがある。
以前編み物をしていたときに買った毛糸がたくさんあるのだが、現在は編み物をしないため毛糸をもらってくれないかというのだ。
自分では使わなくなったが、捨てるのはもったいないので使う人がいたら使ってほしい。
皆さん、共通してそのように仰る。

世の中には結構たくさん、使われずに眠っている手芸材料があったりする。
そういう素材を回収してリサイクル販売している業者もある。
私は積極的にそういう素材を利用することにしている。
最近はリサイクル素材を優先して購入するようになった。
長年眠っていても使える状態の素材は多い。
せっかくの素材が使われないのはもったいない。
中途半端にしか残っていない毛糸、今ではもう販売されていない古い糸。
それらを使ってどのようなものを作ろうか。
考えて形にするのが楽しい。

使われていなかった素材が日の目を見る。
元の持ち主さんからは喜ばれる。
私は作ることを楽しめる。
そして、作ったものを買ってくださる方もいる。
いい循環になっていると思う。
私の手元には、リサイクル素材のお店で買ったものや、声をかけて下さった方からいただいた素材がたくさんある。
しばらくは新しい素材を買わないで済むくらいの量はある。

もちろん、リサイクル素材だけでは要望に応えられないこともあるため、そのときは新品の材料を調達するけれど。
極力、手元にある物を優先に。
これからもずっと、リサイクル素材を使って物作りをしようと思っている。

(942文字)


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