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気分転換【短歌物語】 #青ブラ文学部

気分転換が必要だ。出来るだけ早く。

先程まで見ていたLINEグループを閉じ、未読通知数が増えていくのを見ながらLINE自体も閉じる。
学生の頃の同級生2人と自分の3人のグループ。
結婚して子どもがいる友人2人と独身の私。
友人の片方が旦那の愚痴を書き、もう1人が同調するというのがいつもの図式。
このメンバーの他に3人の同級生を加えた6人のグループもあるが、そちらはあまり稼働していない。
きっと、他の3人には言いにくいのだろう。
旦那がすぐにキレること、子どもに対する暴言、お金使いの荒さ、最近の酷かったこと。
色々な内容が上ってくる。

正直、困る。
最初の頃こそ、相談に乗ったり意見を言ったりしていたが、彼女たちは改善したいとかそういうことではなく、とりあえず同調してなぐさめてほしいのだ。
だけど私は昔から、かなり感情移入をしやすいエンパス体質。
彼女たちの文面を見ているだけで、どっと落ち込む。
私の父親もすぐ怒鳴り、自分の価値観が絶対で押しつけてくるタイプなので、文面で見る彼女たちの旦那さんに似ている。
だから、読んでいると自分と父との関係とリンクしてしまったり、自分が怒られている気がしてしまったり、お子さんたちは大丈夫だろうかと悲しい気持ちになってしまったりする。
こんなところで毎週のように愚痴っていないで、子どもの気持ちを守ってほしいなんて思ってしまう。

最近はもう、愚痴の文面には返事をしていない。
できればこのグループではなく、2人でやってほしいと思う。
今日も何年も聞いてきた愚痴が並んでいた。
胃の辺りが重い。こうなったら気分転換が必要だ。
そうしないとずっとモヤモヤしてしまうし、昔の嫌だったことなんかを思い出してしまうから。

すぐに出来る気分転換は3つある。
ぬりえ、手芸、読書だ。
美味しい物があれば尚良し。
今日は読書をすることにした。
家には両親がいて、父の機嫌によっては怒鳴り声が聞こえることもあるので、近くの喫茶店に行くことにする。
少し歩くから散歩にもなる。

住宅地の中で週に3日しかやっていない小さな喫茶店。
いつもの席でコーヒーを頼み、持ってきた本を開く。
さらっと読めそうな、ほっこり系の本を選んだ。
幼い頃から本は私の友人だった。
色々な世界を見せてくれる。現実から離れさせてくれる。
子どもの頃は特に、現実ではあり得ないファンタジー小説ばかり読んでいた。
魔法使いになってみたり、不思議な動物と仲良くなったり、図書館に入り浸って様々な世界を楽しんだ。
今でもファンタジーは好きだけど、段々と色々なものを読むようになった。

さあ、読書の時間だ。
いなくなれ、モヤモヤ。
美味しいコーヒーとともに、今日も本の世界に没入する。

温かいセピア色した宝石をひとくち飲んで本の世界へ



青ブラ文学部に初参加しました。
山根あきらさん、よろしくお願いいたします。

文字数制限があるのでこの辺で。
読んで下さってありがとうございます。
羽根宮でした。

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