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【世界一周・旅のカケラ #32】あの人との再会は突然、ドラマティックに…!

消化不良のラオスから一路バンコクへ戻り、声をかけられたイスラエル人(※)とコチャーン(チャーン島)へ行くことが決まっていた。

ナンパして旅の相棒を探すくらいだから、決してまともとは言えないかもいれない。けれど夜遊びの際に「本物」のID(身分証明書)を見ているので、悪いようにはなりそうにないだろう、と。
しかも彼にとってチャーン島は何度目かの訪問となり、勝手知ったる人はときに地元の人と同じくらい助かるのだった。

チャーン島への出発が数日後に控えたある日、私とその彼アミールはランバトゥリをぶらぶらしていた。
で一瞬、宿の1階に併設されているカフェで、見覚えある人がいるように、見えた。いやいやいやいや、いやいやいやいや…だって、その人はあの人。

当時の私の心の恋人、ジョン!笑

いるわけないでしょ、だって彼も旅に出て東南アジア周ってるはずだもん。私もバンコクに戻っていること、彼に伝えてなかったし。
なにより私の横には今アミールという別の男性がいて、なんだか色々とややこしいからいったん通り過ぎる。

再会の舞台はいつものランバトゥリ!

しばらくしてアミールが服着替えてくる、というのでひとり待つことに。

そのあいだ、もう一度その宿へ引き返してみる…と、瞬殺で私に気づいたジョン!一目散に駆け出してきてギュッとハグ、と同時に、私をひょいっと持ち上げてしまう!笑

フランスのパリでもなく、タイのバンコクの道の上。まったくロマンティックのかけらもない場所で、かなりド派手な再会を果たす。苦笑

目と目が合うと、自然と笑顔になる。情熱的だけれど果てしなく安らいでいる。こんな両極端の感情を引き出す、恋愛というのは本当に不思議。

どうやら彼のお母さんと妹さんがはるばるイタリアから、世界一周中の彼を訪ねてきているそう。今は疲れているから、と彼の配慮で紹介は次回にとなった。

戻ってきて、よかったな。先はわからなくても。でも一緒にいられるだけ一緒にいたい、その気持ちは変わらない。彼の私を見る幸せそうな表情が、また私を幸せにする。ただそれだけでいいや、シンプルにそう思った。

で、そうなるとすでに面倒になってくるのが、アミールの存在。苦笑
そう、チャーン島へ一緒に旅するイスラエル人だ。でもまぁ、いい。彼との旅立ち(とは言っても数日の予定)まで時間はある。

私の最優先順位は、ジョンという存在以外にない。
アミールがなんと言おうと、私はジョンとの時間に没頭し幸せをかみしめる。心に刻みつけ、ジョンとは明日会う約束をして私はまたアミールを待つのだった。

(※)

(※2)


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