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【感情シリーズ 1】子どもの感情につい感情的に返してしまうのは脳のしくみらしい


「子どもが感情的になっている時
 よくないなと思っても
 つい感情で返してしまう

 感情をうまくコントロールする
 方法はないかな?」

小学4年生のお子さんを育てる
お母さんと話をしていて
こんな話題になった

「感情」は 難しい

”感情的な姿は恥ずかしい”
”コントロールできていない
 人間は未熟だ”
という刷り込みがあった

だから感情を抑えることが
コントロールなのだと思っていた

「怒ってはみっともない」
「泣いては恥ずかしい」
という気持ちがあった

ところがフィンランドの幼稚園では
そうではなかった

感情をどんどん引き出すのだ

私はこの感情教育について
もっと知りたいと思い
今、勉強中だ
学んだことや
自分が体験したことを
整理するためにも
これから数回に分けて
この感情をテーマに
書いていこうと思う


具体的な姿を想像してみる


感情的な4年生の男の子って
どんな姿だろう?

私の頭の中で
想像してみた

例えばゲームをしていて
うまくできなかった時

「なんでできないんだよ!」
「このゲームがクソゲーだ!」
「ママが途中で
 声をかけたから負けた!」
「相手がズルした!」
「どうせボクはヘタだから
 もう一生やらない」

そんなふうに
人や物のせいにしたり
八つ当たりをしたり
いじけるする姿だろうか?

コントローラーを投げたり
壁やソファなど殴ったり
大声で叫んだり
暴れたり 泣いたり

体全体で感情を爆発させている
姿だろうか?

とりあえず自分の頭の中で
けっこう激しめな
4年生のキャラクターを
作ってみた

次に自分がその場にいることを
想像してみた

感情的に返しやすい状況として
きっと余裕がない状況なのだろう

その日仕事が忙しくて
みんなバタバタしていた
でも、就業時間になり
残業できない私は
同僚たちに申し訳ないと思いながら
仕方なく退勤
せめてと思い仕事を持ち帰った

帰宅後、夕食を作りながら
これを食べさせたら
あれもこれも家事が残っている
あー、持ち帰った
仕事はいつやろう
私が帰った後
みんな大丈夫だったかな
申し訳ないな

と、頭の中で考えている時に
わざわざキッチンまできて
大声で泣き叫びながら
八つ当たりをされた

そんな状況にしてみた

んー…
これは
感情的にならない人の方が
すごいのでは?

想像の中で私は
すでにブチギレていた


「うるさい!」
「今、ごはん作ってるでしょ!?」
「怒るならもうゲーム禁止にするよ!」

頭の中の私が小4男子に
怒り狂っている
それでさらにかんしゃくは
ヒートアップして
状況は最悪

あぁ……
もうこれ以上想像するのは
やめよう

さて、気持ちを切り替え
今度は逆に、感情的にならず
余裕がある時の様子を想像してみた

休日の午後
天気が良く暑くも寒くもない
過ごしやすい日
昼ごはんはみんなで
マクドナルドに食べに行って
他の家族はそのまま
天気がいいので公園に出かけた

4年生の彼だけゲームがしたい
というので2人だけで帰宅
家事も全て終わっていて
夕食も公園の帰りに
買ってきてくれる予定だ
献立も考えなくていい

掃除が終わってさっぱりした
リビングのソファでまったり
お茶を飲みながら
スマホを見ている

そんな状況の時に
かんしゃくが起きたら
どんなふうに声をかけるだろう?

「それは悔しいね」
「次は勝てるかもよ?」
「まぁまぁ、落ち着いて
 一回休憩してからやったら?」

それでもこちらに八つ当たり
するようであれば
その場を離れて
いっそ対応しない
別の部屋で自分の時間を
過ごすだろう

このように私は
自分に余裕がある時は
落ち着いて冷静に対応できるが
余裕がない時には考える前に
感情で言葉や態度に出てしまうようだ

感情的になってしまった日は
寝る前に思い出して
こんな言い方をしてしまったと
後悔したり
自分のイメージする
理想の姿とかけ離れた
自分がダメに思える

もっとうまく
感情をコントロール
できたらいいのに

と、反省するところまで想像した

もし「私も!」と思う人がいたら
知ってほしい

でもそれは脳の仕組みであって
自分のせいではない

らしいのだ!!!


感情と脳の仕組み


”こころが動く”

という言葉があるように
感情というものは
心臓とか体の中心あたりから
くるものだと思っていた

でもちょっと違うらしい

例えば、
イライラしたり
強いストレスを受けると

→全体を見渡す・考える・状況を分析する
働きをする前頭前野という
脳の部分へのアクセスが遮断

→思考がストップする
→何かを考えたり
 集中できなくなる
→脳は緊急事態だと判断
→興奮作用のあるアドレナリンを放出
→興奮状態

こうして感情的な自分が出来上がる
そんな仕組みらしい

ちょっとここは大事なので
めんどくさいなと思って
読み飛ばした人は
もう一度簡単に書くので
読んで欲しい!


>>めっちゃストレス!!<<

→考えられない!判断できない!
 一部脳がストップ!
→やばい! 緊急事態だ!
→もっと最悪な事態に備えて
 とにかく体だけでも動けるように
 アドレナリン出しとくで!
→興奮!! 
→感情が爆発!

めちゃくちゃ簡単に言えば
こんな感じだ

そう思えば、確かに
強い怒りを感じた時に
頭が真っ白になる感覚は
前頭前野へのアクセスが
遮断されているからなのかも?

泣いたり暴れたり叫んだり
子どもに激しく感情を
ぶつけられると
ストレスを感じて
脳が緊急事態だと判断して
アドレナリンが出るから
感情で返してしまうのかも??

だから
”次こそは冷静に対応してみよう”
と思っても
実際にその場面になると
できないのは
強いストレスを受けている
脳が考えられる状態では
ないからなのか!?

脳と感情の仕組みを知ってみると
腑に落ちることが
どんどん出てきた


状況を変えたい時の方法


ではそのよくない状況は
脳が緊急事態だと判断して
作り出すものだと
わかったが
じゃあ、一体
どうしたらいいのだろう?

・怒りを感じた時に6秒待つ?
・まずは受け入れて共感する?

勉強した中にも
感情をコントロールする方法が
たくさん出てきた

でも、今は書かない

なぜなら
たくさんの方法を知るよりも
この基本的な感情の仕組みを
知っていることが
必要だと感じたからだ

仕組みを知らないと
なぜ私は知っているのに
できないのだろう
と後悔したり自分が悪いと
思ってしまうのだ


研究によると多くの人間は
自分は理性的な存在で
自分のことをうまくコントロール
できるものでありたいと
思っているそうだ

でも、実際は

知っていることと
できることは違うし

感情は簡単にコントロール
できるものではない

そうした基本的な仕組みを
最初に理解することが

うまくいくことの少ない
子育て、保育、教育に関わる人の
心をまもるために必要だと思った


スマホのように
難しいアプリばかり入れても
使えなければ意味がないのだ

まずはスマホの電源の
入れ方から学ぶように
感情の基本的な操作を覚えて
それから少しずつ
アプリを増やすように
感情のコントロールの方法を
ダウンロードして
使いながら慣れていく

すぐに子どもが変わる方法も
簡単にできる方法も
ここにはない


流れの早い時代だ

大量の情報のが溢れる時代だ

スモールステップのやり方が
難しい人も

ゆっくり考える時間を取るのが
難しい人も

これから【感情シリーズ】として
記事を更新していくので
一緒にちょっとずつ感情について
考えていこう


最後に


今回の書いた脳の仕組みについて
自分は専門ではないので
自分の解釈が正しいのか自信がない
もし詳しい方がいたらぜひ訂正・補足など
ご協力お願いするとともに
全てのことに言えるのだが
ネットにある情報が全て正しいものだと
判断しないで欲しい


これは専門機関で研究したものを翻訳して
そのまま掲載したものではないし
私の考察が乗っかっている
誰かが正しいデータがあるのか
チェックもしていない
だから間違っているかも知れない

子どもに関することは
本当に色々な考えがあるからこそ
正しく疑うことは大切だ


私はここに書いたことに責任は持つが
読んだ人の人生に責任は持てない

ことをこれから続けるにあたって
知っておいてほしい


 yakko

参考文献:
Yale 大学
Marc Brackett
https://www.marcbrackett.com/
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00461520.2019.1614447?journalCode=hedp20



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