『人生100年時代』の生き方を考えてみよう
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
以下のnoteの内容について、複数人のキャリアコンサルタントが集まって、講習を受けました。
全国各地のキャリアコンサルタントがオンラインで集まって、キャリアコンサルタント自身のキャリアに関する考え方などを共有していきました。
『人生100年時代』をどう生きるのか?
こういうテーマの講習だったのですが、とても良い気づきを得られました。
『リタイヤ』や『定年退職』について、キャリアコンサルタント自身の状況や考え方を共有したのですが、『リタイヤ』や『定年退職』というのは、日本の制度や仕組みの中でつくられてきた枠組み・定義であり、「定年後はその後はどう生きるの?」という、これまでの社会では問題にならなかったような観点で自分の人生を考えなければならない世の中になってきています。
「それらの言葉に縛られない人生を過ごすためには何が必要なのか?」
「何歳になった時に何ができるのか?(体力的、スキルや能力的に)」
という問いを自分に立てて、まずは自分の人生における道しるべを定めていく必要があると思います。
キャリアコンサルタント自身がこれらを考えていないと、目の前のクライアントに向き合えないので・・・自分のキャリアについてもそうですが、誰かのキャリアに伴走するには、様々な知識を持ち、多様な価値観を認め、複数の論点からいろいろな気づきを得てもらう必要があるので、キャリアコンサルタントとして学び続ける必要があるなと再認識することができました。
ただ、共有を通して感じたのは、『リタイヤ(定年退職)』をした後にキャリアについて、キャリアコンサルタント自身が不安に思っている人が多くいる・・・ということでした。
誰かの人生に伴走する前に、キャリアコンサルタント自身が自分の人生と向き合って、人生100年時代の生き方について考えていかないと。
「キャリアコンサルタントだから学び、考える」じゃなくて、全ての人にとって必要なことなので、とにかくそれを広めていかないといけないと感じました。
人生100年時代という言葉が世の中的には広まってきていますが、それを自分事にしないと、何をしたらいいのかがわからずに、何もしないで時が経ってしまいます。
「何がキッカケで動き出せるか?」というのは、人によって違うと思っているので、キッカケを掴めるような動きをしたり、自分の価値観や思考に立ち返って、アンラーニングすることも重要だと考えます。
リタイヤ後の人生をイメージすると、組織に所属するだけの職業人生活を送っている人にとっては不安ばかりが生まれると感じたので、組織人でありながらも副業をやって、職業人としての幅を広げることが重要だと強く感じました(副業をやることが全てではないですが、自分のキャリアを豊かにするための手段として活用すべきだと感じました)。
じゃあ、僕自身にどんなことができるのか?
まずは、学びの習慣を身に付けることの大切さを啓蒙し続けます。
僕が本業で所属する組織は、20代の若者が300名ほどいますが、主体的に学んでいる人は数パーセントほどです、残念ながら・・・。
リスキリングという言葉の広がりとともに、会社として育成制度を整える風潮はありますが、それはあくまでも会社が個人を育てるという意味合いであり、リカレントという言葉が意味する『個人が主体的に学ぶ』を実現することには繋がりにくいと考えます。
ただ、会社が「これを学ぼう」というのは、自分が主体的に学ぶキッカケになり得ることだと思うので、引き続き、若者が主体的に学び始めるキッカケを与え続けようと思っています。
次に、キャリア構築の選択肢を増やす手段として、「キャリアについて学ぶのは良いことだ」「副業を活用しよう」ということを伝えていきます。
キャリアコンサルタントの方は、キャリアに関して専門的な学びをしている方ですが、その方でもキャリアについて悩んでいるというのが現実です。
「キャリアコンサルタントになってみようよ」という啓蒙活動をこれまでもしてきましたが、その活動を促進していこうと強く思いました。
キャリアコンサルタントの学びは、キャリアコンサルタントとして誰かのキャリアのためにするのは当たり前ですけど、何よりも自分自身のキャリアのためになると感じているからです。
ただ、全ての人が資格取得をすることができないので、資格は取らなくても、自分のキャリアについて主体的に考えられるようなキッカケを与えることはできるので、その機会を提供し続けます。
また、「副業をやりなさい」ということを人事責任者として言い続けているので、その発信ももっと強めていこうと思います。
僕自身が副業を通してキャリアの幅を広げ、将来への安心材料をつくれているので、そういう個人が増えていけば、組織にとっての安心材料になります。
『人生100年時代』の生き方について、1人1人が自分の人生としっかり向き合っていかなければなりません。
他のキャリアコンサルタントとの共有を通して、『1つの組織にキャリア構築という側面で依存することの危険性』を感じたので、これまで以上に強く発信していこうと思いました。
これは、社会全体としての課題だと認識してるので、キャリアコンサルタントとして何かしらの手を打たないといけないと思います。
キャリアコンサルタントが人事と手を組んで組織開発に関わっていく風潮があると思いますが、まだまだ広く浸透しているわけではありません(僕の認識では)。
そうなると、人事自身がキャリアコンサルタントとしての学びを深め、自社の社員に対して啓蒙していかないといけません(人事だけでなく、経営者も含めて、あらゆる役職・役割の人が学ぶべきことです)。
人事がやるべきことはもう一つ、経営とタッグを組んで、社員が組織の外に視点を向けつつも、社内で活躍してくれるような打ち手を考えることです。
組織を軸にして、求心力と遠心力の両方を個人が発揮できるように、環境や制度を整えていく必要があると思います。
個人としてできること、人事としてできること、経営に関わる立場としてできること、キャリアコンサルタントとしてできることを整理して、個人の変容を促せる取り組みをしていきます。
個人が自身の未来に対して明るく考えられなければ、世の中は元気になっていきません。
未来に期待してない人が多いみたいですけど、外的要因に依存せずに「自分で自分の人生を切り拓いていけばいい」と思える人が増えていけば、自分の人生を楽しめると思うので、そういう個人を増やす取り組みをこれからもしていきます。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。
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