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人生のスパイスを味わいながら。

陳腐な話に聞こえるのは百も承知だ。  
それでも、はっきり言おう。幸せな人生は楽な人生ではない。
完璧な人生を送る方法など存在しないし、
あったとしたら、ろくなものではない。  
なぜかって? 
まさに困難や苦労こそが、
豊かな人生──幸せな人生──をもたらす からだ。

グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない (&books) Kindle版
ロバート・ウォールディンガー (著), マーク・シュルツ (著)

人間は太古の昔に食料がなくて、
肉食動物やら天地異変やら、
外部からの脅威に囲まれて生きてきたので、
脳みそは何かのときに備えて、悲観主義になっている。

そんな話を聞いたことがあります。

実際にこれだけ安心で豊かになった世界でも、
人間は不安になり、心配することをやめません。

脳に刻まれた設定はなかなか書き換えることが難しいのかもしれません。

GOOD LIFEという本をたまたま本屋で見つけて読んでいたら、
ぐっどぐっど(GOOD LIFEだけに・・・汗)引き込まれていきました。

冒頭にあげた引用が特に印象的で、
思わず頷きながら読んでいる自分がいました。

キャリアプランも、理想の家庭や結婚も、ライフスタイルも、
なんでもそうなのですが、マニュアル化されたものは、結局自分にズバリのベストなものではないのです。

なぜなら、人生今日まで生きてきた、
複雑な変数に満たされて日々を過ごしているわけで、
単純化された幸せや良い人生の方程式なんて存在しないし、
個人個人が見つけるもの、逆にそうでなければおかしいと思うのです。

だからこそ、簡単な良い人生の方程式なんて存在しないって
はっきりと書いている文書に、妙にに共感を覚えたりもしたのです。

苦労や困難、不安や絶望は人生のスパイスで、
それを乗り越えていくのが人生の醍醐味ではないのか
それがあるからこそ、人生は面白いのではないか
本を読んでみて、改めてそんなことを考えてみました

だって、想像してみてください
何もかもが思い通りに行って
好きなこともやって、好きなものも食べて、
全部叶った日々だとしたら、いつかは飽きてしまうと思うのです

あ、大前提として、スパイスだらけの人生には反対です
スパイスって適量入っているから良いのであって
全てがうまくいくような、ハッピーな日々も人生には必要ですし
それがベースになっていないと、スパイスの良さもわからないでしょう

話を戻すと、できないことや難しいこと
そんなことを乗り越える必要がある時
弱い自分はもう辞めちゃおうとか、諦めようとか
そんなことを思ったりもします

で、そんなときに、この本の言葉を思い出すと
困難や苦労が、人生のスパイスだと割り切れると
意外と乗り切れて、後々振り返ると、後味が良い人生
そんな風にいえるのではないでしょうか。


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