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いささかシニカルな息子氏15歳

父子2人暮らしの会話を記録したツイッター過去ログから、いささかシニカルな息子氏15歳当時の発言をピックアップしました。

息子氏「パパ、誕生日に何がほしいかい?」
父  「邪魔されず眠れる権利」
息子氏「そいつはあげるわけにいかないな」

息子氏「パパ、今日の目標は?」
父  「映画を一本みることかな」
息子氏「かなわぬ夢だな」

息子氏「パパ、起きなよ」
父  「頼む、あと10分だけ寝せて……」
息子氏「そんなに寝たいなら100年寝な! さもなきゃもう一生寝るな!」

息子氏「パパはラップ得意?」
父  「無理」
息子氏「でしょうね」

息子氏「パパは力仕事、得意かい?」
父  「不得意」
息子氏「だろうね」

息子氏「パパ、時代が俺に追いついた感ある?」
父  「ある」
息子氏「ないね」

息子氏「パパは縦横無尽だね」
父  「飛び回るぜ!」
息子氏「無理だね」

息子氏「パパ、命綱つけてる?」
父  「つけてない」
息子氏「常につけとけ」

息子氏「散歩に行ってくる」
父  「どこまで?」
息子氏「運命が指し示す、その先まで」

息子氏「パパ、医者にならない?」
父  「無理だな。音楽家が音をまちがえても人は死なないけど、医者がまちがえたら人が死んじゃうからなあ」
息子氏「音楽家だって、人が聴いてはならない周波数とか流しちゃうことがあるでしょ?」
父  「人が聴いてはならない周波数」

息子氏「パパはビートを刻んでいるかい?」
父  「常にな」

父  「たまにはパパの演奏を観てみないかい?」
息子氏「そこまでヒマじゃないよ」

息子氏「パパ、実在してる?」
父  「どう思う?」
息子氏「してない」

息子氏「パパ、生きてる?」
父  「どう思う?」
息子氏「死んでる」

息子氏「パパに関節はあるかい?」
父  「どう思う?」
息子氏「ないね」

息子氏「パパは非情?」
父  「いや。情はある」
息子氏「情なんかないでしょう」

息子氏「パパは仁義なき戦い?」
父  「仁義はあるつもりだが?」
息子氏「ないね」

息子氏「パパは謎に包まれているかい?」
父  「フフフ……ミステリアスな男だろう」
息子氏「全然」

父  「パパのような素人のダンスにも価値はあるかな?」
息子氏「価値は関係ないよ。楽しければいいんだよ」

息子氏「パパ、ビフィズス菌は好き?」
父  「なんで突然そんなことを?」
息子氏「パパ最近ビフィズってるから。」
父  「ビフィズる?」

父  「膝に穴があいてるよ」
息子氏「膝じゃないよ。穴はジーンズにあいてるよ」

息子氏「パパは元気?」
父  「うん」
息子氏「じゃあ寝ろ」

息子氏「パパ、アンパンマンは好き?」

息子氏「なんで黙ってるの?」
父  「考えている。自分の顔を人にあげるような人間が好きになれるか」
息子氏「人間じゃないよ。パンだよ。ただのパン」
父  「ただのパン」

息子氏「パパは神に近い存在かな?」
父  「そうでもない」
息子氏「知ってる」

息子氏「パパ、法の網の目をかいくくぐったことはあるかい?」

息子氏「パパはスーパーマンかい?」
父  「うん」
息子氏「ハッ! ふざけたことを」

息子氏「パパ、身からサビが出たことあるかい?」
父  「ないよ」
息子氏「出てるじゃん、ここから」(とポクポク父の頭をたたく)

息子氏「パパ、アドベンチャーしたことある?」
父  「毎日がアドベンチャーかな」
息子氏「難しいこと言うね」

息子氏「パパ、輝いたことあるかい?」
父  「今、輝いてる!」
息子氏「それはどうかな」

息子氏「パパは、今後はどう生きていくつもりだい?」
父  「爽やかに生きたいな」
息子氏「無理だね」

息子氏「パパ、将来の夢は?」
父  「サーカス団を率いて世界中を飛び回ること」
息子氏「無理だね」

息子氏「パパ、将来の夢は?」
父  「大統領になること」
息子氏「無理だね」
父  「そうかい」
息子氏「無理だね」
父  「なんで2回言った?」

息子氏「パパ、将来の夢は?」
父  「訊くまでもないだろう」
息子氏「大工か」

息子氏「パパの将来像は?」
父  「引きこもって音楽作りかな」
息子氏「今じゃん」

息子氏「パパは概念?」
父  「いや、実在だ」
息子氏「面白いこと言うね」

息子氏「パパ、最近どんな感じ?」
父  「洒落た感じかな」
息子氏「ふざけるな」

息子氏「パパはどういう人生を歩むつもりだい?」
父  「華麗な人生」
息子氏「無理だね」

息子氏「パパ、人生に失敗したことある?」
父  「あるよ」
息子氏「まあ、この姿を見ていると失敗した事実が如実にわかるね」

スニーカーを欲しがる息子氏と口論。

父  「他にも靴は持ってるだろう」
息子氏「パパだって他にシャツがあっても買うじゃん」
父  「とにかく買わないぞ」
息子氏「パパは感情で言ってるだけ。こっちは理屈で言ってる」
父  「欲しいってのは感情だろう」
息子氏「いや、ソウルを動かすために必要なんだ」
父  「ソウル」

買うことになった

息子氏「パパ、全ては自分次第かい?」
父  「突き詰めればそうかもしれないが、現実は必ずしもそうとは言えない」
息子氏「なかなか面白いことを言うね」

息子氏「パパ、好きな数字は何?」
父  「3」
息子氏「どうして?」
父  「最小限で安定する数だから。また我々の知覚は3次元がベースだし、宇宙の調和を象徴する数とも言われるし、キリスト教では3位一体などと言って………あれ、どこ行くんだ? まだ話は終わってな

息子氏「パパは新機軸?」
父  「そうありたいね」

息子氏「パパは名誉館長?」
父  「ちがいます」

息子氏「パパはHey! Say! JUMP?」
父  「ちがいます」

息子氏「パパはエクソシスト?」
父  「ちがいます」

息子氏「パパはデミグラスソース?」
父  「ちがいます」

息子氏「パパは爆弾?」
父  「ちがいます」

息子氏「パパは残留思念?」
父  「ちがいます」

息子氏「パパはサブリミナル効果?」
父  「ちがいます」

息子氏「パパはセレブ?」
父  「ちがいます」
息子氏「セレブ気取りか」

息子氏「パパは旅人かい?」
父  「そうさ。夢を追う旅人さ…」
息子氏「まあ、がんばれよ」

息子氏「パパ、博物館オープンさせてよ」
父  「断る」

息子氏「パパ、今の趣味は?」
父  「息子氏の成長を眺めることかな」
息子氏「眺めるな」

息子氏「パパ、狂気に満ちた顔できる?」
父  (狂気に満ちた顔をしてみせる)
息子氏「あ、似てる」
父  「何に」

息子氏「パパ、仕事しろ」
父  「いま安らぎタイムだから…」
息子氏「安らいでないで仕事しろ」
父  「安らぐことで免疫力が…」
息子氏「仕事しろ」

息子氏「パパは仕事しないのかい?」
父  「今、食後のくつろぎ中」
息子氏「いいから仕事しろよ」
父  「ちょっとくつろいでから」
息子氏「今しろ。すぐしろ」

息子氏「パパ、仕事しないの?」
父  「するってば!今はそのためにエネルギーを蓄えている時間だ!」
息子氏「まあ落ち着け」

息子氏「パパ、機転きかすの得意?」
父  「え〜?うーん…ええと…どうかな〜」
息子氏「無理か」

父  「今日はなんか湿度が高いなあ」
息子氏「パパがアブラっぽいだけだよ」

息子氏「パパはドリーマー?」
父  「ドリーマー中のドリーマーだよ。パーフェクトドリーマーと呼んでくれ」
息子氏「それは良かったね」

息子氏「パパ、ヒマかい?」
父  「ヒマではないが……くつろいでいる」
息子氏「ヒマか。」

息子氏「パパ、今日は忙しい?」
父  「いつも通りだよ」
息子氏「ヒマか。」

息子氏「パパ元気?」
父  「元気だよ」
息子氏「なんで?」
父  「元気じゃない理由がないから」
息子氏「かっこいいね」

息子氏「パパ元気かい?」
父  「元気だよ」
息子氏「今のところね。今後はどうなるかわからないね」

息子氏「パパはクリエイティヴィティにあふれてるかい」
父  「あふれすぎてこぼれてるぜ」
息子氏「それはまずいね」

息子氏「パパは成長期?」
父  「すでに終わってるよ」
息子氏「かわいそうにね」

息子氏「パパには超えるべき壁はあるかい?」
父  「そうさな…… しいて言えば『自分』かな……。」
息子氏「で、パパには超えるべき壁はあるかい?」

父  「さて年越し蕎麦でも食べようか」
息子氏「ピザにしよう」
父  「えっ、なんでピザ?」
息子氏「大晦日だからって、型にハマるなよ」

息子氏「パパ、どういう人生を歩んだ?」
父  「うーん…わからないな」
息子氏「パパにはまだ早かったか」

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