ヲノサトル

作編曲家。音楽家。多摩美術大学教授。 http://www.wonosatoru.com

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    • 渋東ジャーナル REBOOT

      音楽家ヲノサトルが、ちょっとした思いつきなどの雑感を不定期掲載する無料マガジンです。

    • 週刊ヲノサトル

      このマガジンは、ヲノサトルのツイッターでの発言をまとめ、情報や画像やリンクを追加したり再編集して、毎週日曜日に発行しています

    • 恐縮ですが育児中!

      未就学の男児を抱え、シングルファザーとしてワンオペ育児に奮闘していた時期に書いた、育児コラム。

    • いささかシニカルな息子氏

      父子2人暮らしの会話を記録したツイッター過去ログから、いささかシニカルな息子氏の発言をピックアップしてお届けします。

    • 深夜番長東京日記

      2001年。 "深夜番長"と称して毎晩のように東京の街をうろついていた時代の日記を見つけたので、 動画、執筆記事、フライヤーなどの資料や注釈などもつけて、 再構成してみました。時代の空気が伝われば幸いです

    最近の記事

    Co.山田うん 『In C.』 の音楽

    山田うんさんから「次の新作は『In C.』でお願いします」と依頼された時は、驚いた。 この曲の楽譜は、53の断片的なフレーズが番号順に記された一枚の紙だ。 演奏人数も楽器編成も指定されていないが、ふつうは十数名以上のアンサンブルで演奏される。どのタイミングで次のフレーズに移行するかは演奏者に任されていて、53番目のフレーズで曲は終わる。このルールに従ったうえで、各奏者は自由にプレイすることを許された、いわばスポーツのような作品だ。 したがって結果としてのサウンドは、演奏

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      • 言葉と音

        まとめ記事を読んで、へえーそういう人って多いんだ、とちょっと驚いた。 当方は文章って、目で見て「記号」として理解するだけなので、いちいち脳内に音声を流すことができるなんて逆に凄い、と感心してしまう。たとえばイントネーションや発音のわからない文字は、どう脳内で読み上げているのだろうか。 とはいえ言葉って、ゆっくり声に出して音で鳴らした方が、いろんな深い意味が伝わってくるし、腹の底からわかってくるのだろうとは思う。当方みたいに黙読速読しちゃう方が「邪道」なのだ。 なぜなら、

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        • STEP NEVER STOP - SPECIAL

          2022年8月1日、ヲノサトル 2年ぶりのシングル曲『STEP NEVER STOP』が配信サービスにてリリースされます。 そこでスペシャル企画。このnote限定で、楽曲ファイルを先行発売いたします。特典として楽曲フルサイズの公式動画、ゲストに明和電機の社長を迎えたトーク動画もご覧になれます。(トーク動画1の視聴は無料) とにかく新曲をいち早くお聴きになりたい方。制作や創作にまつわるわちゃわちゃした裏話に関心をお持ちの方。そしてnoteやSNSを通じてヲノサトル本人にチラ

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          • 校歌をつくる

            この春に新設された都立小台橋高校の校歌を作曲した。 依頼されてまず考えたのは「今どきの校歌ってどんな感じ?」ってこと。まずは全国の高校について、校歌をリサーチ。 予想通り、いわゆる「校歌っぽい校歌」が多い。いや「校歌っぽい校歌」って何だよ、という話を始めたら長くなるけれど、ハーモニー的には三和音の基本的な終止形を中心とし、メロディ的には唱歌のように平易な旋律の、クラシカルな楽曲とでも言おうか…… たとえばこちらのような ↓ とはいえ、校歌もいろいろ。大分県別府市の明豊高

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            献立という名の哲学書

            ちょっと前の話になるが、『おかずのクッキング』最終号の巻頭特集『土井善晴の 一汁一菜から始めよう!』がすごかった。 これは献立という名の哲学書ではないか。 炊事するすべての人間に捧げられた詩集、箴言集、檄文集だ。 こういう金言がレシピのあちこちに織り込まれている。 これまでずっと、家族や自分のためのごはんを作り続けてきた、毎日の生活を肯定されたようで、なんとも胸が熱くなった。 料理ガイドを読んで泣いたのは初めてだ。 (2022.3.29)

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            LOVE&JEALOUS - 心の宝物 (REMIX 2022)

            22年前にやってたバンドの、録音までして未発表だった楽曲が、言わば"コールドスリープ"から解凍、リリースされました。 『心の宝物』 https://t.co/xi4wUo5IWl で、さっそくヲノサトル風味にリミックスしたのが、こちらになります。 皆さん、どちらがお好みでしょう……

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            編曲家という魔法つかい

            大学の講義で「作曲」と「編曲」のちがいを説明したら、学生から「"編曲"って何をするのか、初めてわかりました」という反応が返ってきた。「編曲」という仕事の内容、一般には意外に知られていないようだ。 作曲と編曲の両方を仕事にしている当方としては 「作曲はアート、編曲はデザイン。」とか 「作曲は天才の仕事、編曲は秀才の仕事。」とか 「作曲はシロウトでもできるが、編曲はクロウトしかできない。」とか、 極論を言ってみたくなる。(極論ですよ、どれも) ポピュラー音楽の場合、ざっくり言

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            週刊ヲノサトル season4 - vol.14 (2022.3.20-3.26)

            / 春が来た / もぐり問題 / 眠り軍 / また会いましょう / 一度しかない人生 / ザ・バットマン / 息子氏の質問 / ガンパウダー・ミルクシェイク / 並木橋はもう満開 / あやしいものではありません / 限られた天才のゲームではない / 今週のダイエット

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            週刊ヲノサトル season4 - vol.13(2022.3.13-3.19)

            / 細かいことは最初におぼえる / 感想戦が足りない / コマラジ / 多摩美の伝統行事 / 映画さがし / 人生が変わる哲学 / 本日の肉体労働 / たつやで一人酒 / 魔法学校の魔法会議 / 旅する映画 / 今週のダイエット

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            とにかく旅に出ろ

            当方が担当している多摩美術大学の「映像論」講義は、毎年ちがった1つのテーマを決めて映画を選び、あれこれ語る内容。今年の4月から始まる講義のシラバスには、こう宣言した。 授業のために選んだ14本の映画については、いずれまた語るとして。 授業の参考になるかなと思って、ふと「旅に関する格言」を探してみたら、じつにたくさんあるではないか。なんだか楽しくなってしまったので、試しに翻訳してみた次第。 ● 観光客と旅人のちがい'tourist'と'traveller'という単語、ここ

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            週刊ヲノサトル season4 - vol.12(2022.3.6-3.12)

            / 翻訳は楽しい / 接種完了 / 激安問題 / 世界はこんなにも素晴らしい / 絵師の活躍 / 改札にかざすな / 名前はすぐ書け / 力を抜け / 珍しく申告なんかしてみれば / 息子氏の平和活動 / ワンツーパンチ / 歳を取ったらカッコつけろ / 旅先のお茶、飲むべきか飲まざるべきか 他

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            週刊ヲノサトル season4 - vol.11 (2022.2.27-3.5)

            / 炎上商法 / 設計者を呪いかえす / 演劇『かたとき』 / 教授という権力者 / ひみつダイエット / 映画『355』と女性のキャリア / 新橋の聖堂 / メ芸の卒展 / 国家と芸術家 / 映画『声優夫婦の甘くない生活』 / 終わりかた問題 / 濁点問題 / 演劇『Light house』とベルギービール 他

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            世界はなんて素晴らしいんだ

            What A Wonderful World (この素晴らしき世界) は、ルイ・アームストロングの歌唱で1967年に録音された。当時アメリカが直面していた人種対立やベトナム戦争など深刻な社会混乱の渦中で、平和と調和を訴えた曲として知られる。 ベトナム戦争を描いた映画『グッドモーニング・ベトナム』(1987) でも、戦時下のデモや暴力、爆撃や殺戮をドキュメンタリー風に映し出す場面に、この全曲が流れて観客に強烈な印象を与えた。 https://youtu.be/FzFIDTs3WtI 歌詞の内容は、何でもない日常の風景を淡々と描写しただけだ。だがそこがいい。 ぼくはこの曲に、谷川俊太郎さんの『生きる』(1971) という詩を思い出す。  生きているということ  いま生きているということ  それはのどがかわくということ  木もれ陽がまぶしいということ  ふっと或るメロディを思い出すということ  くしゃみすること  あなたと手をつなぐこと  http://www.nanarokusha.com/ikiru_zenbun.htm ふつうに、何でもない時間が何でもなく過ぎていくことが、どんなに素晴らしいことか。 大きな病気や事故に遭ったり、災害や動乱に巻き込まれたり、大切な人を喪なったりした時、あらためて人はその貴重さに気づく。 この素晴らしい世界を味わい尽くすには、人生はあまりにも短い。まして憎しみ合ったり、争ったりしている時間などないのだ。 つくづく、そう思う。

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            稼いだお金の使いみち

            江戸時代の職人には「稼いでお金が残ったら、まず良い道具を買う。それでもお金が残ったら、良い服を買う」という流儀があったという。 「宵越しの金を持たないのが江戸っ子」なんて言葉も残っているものの、カッコつけても資金を使い果たしては「次」がない。 「次」とは「ツキ」でもある。 ツキを呼び寄せるには、道具をアップデートしてより良いプロダクトを提供することや、外見をアップデートして周囲やクライアントに一目置かれることが大事だと、江戸っ子は考えていたのだろう。 外見と言えば、ハ

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            週刊ヲノサトル season4 - vol.10 (2022.2.20-2.26)

            / 演劇『妖精の問題デラックス』 / 映画『リトル・ダンサー』 / スーパーフツウなけんそうさん / サンプラーの時代 / インターネットはテキストをどう変えたか? / 映画『ウエスト・サイド・ストーリー』 / 変化 or die / 崎陽軒と2種類の人間 / 非同期することばたち / 本気と書いてマジと読む / ウクライナにはチャコール料理 / 深夜のハウス / 再び深夜のハウス 他

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            週刊ヲノサトル season4 - vol.9 (2022.2.13-2.19)

            / 旅先ならではの楽しみ / ノウハウは広める / 継続こそが力なり / 重いものの持ち上げ方 / 深夜のラヴレター / マカーの諦念 / 専門家にならなくていい / 眼鏡の壊し方 / 京都出張の夜 / 宮津出張の昼 / 雪のモンゴル博物館 / 練習の理不尽 / キュンチョメ『女たちの黙示録』 他 このマガジンは、ヲノサトルのツイッターでの発言をまとめ、情報や画像やリンクを追加したり再編集して、基本的には毎週日曜日に発行しております

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