カネにならない田舎暮らしのブルース
初夏の田舎はとにかく忙しい。
今は毎日のように畔の草刈りや、田んぼの草取りをしていて、今にもぶっ倒れそうだ。こんなことしてても一銭にもならないのに、ただただ消耗している。
10年前に恵那市に移住して以来、「降りていく生き方」だとか「脱成長」だとかの文脈からとかくもてはやされそうな暮らしをしているわけだが、街中でカネでなんとかなる世界でぬくぬくしてきた身には、その実践は肉体的にも精神的にも応える。
さらに、カネとの縁を切ったわけでもなく、夫婦で事業まで立ち上げて、カネの世界と