佐藤あやみ=「消費しない」豊かさを=

岐阜県恵那市笠置町へUターン。 自然の中で豊かにモノと暮らすあれこれの物書き。ヨーロッ…

佐藤あやみ=「消費しない」豊かさを=

岐阜県恵那市笠置町へUターン。 自然の中で豊かにモノと暮らすあれこれの物書き。ヨーロッパ文具のネットショップ運営中。消費しない、育てるモノづくりを提言しています。築180年くらいの古民家で2児育て中。裏山・田畑を使った子供と大人のためのさとやまラボ計画中

マガジン

  • 恵那市・笠置山のまわりで暮らすひとたちのnote

    恵那市の笠置山のまわりのまち【笠置町、飯地町、中野方町】をひとまとめにして笠周(りっしゅう)と呼びます。笠周で暮らしている人たちって、どんなひとなんだろう?どんなことを考えてるんだろう?ということがわかるマガジン。里山発信の暮らしや哲学などをシェア。(佐藤あやみが笠周の方のnoteを随時集めています)

  • 文芸やまなみ 佐藤亜弥美の紀行文・エッセイ

    山並みのあいまから。 恵那市笠置町に暮らす佐藤亜弥美のエッセイ・紀行文を不定期にアップしていきます。 日々の暮らしのこと、里山のこと、アフリカ旅のことなど。

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祈る群像 |旅のエッセイ/モザンビーク/ベイラにて

 迷い込んだ浜辺で。うだる暑さのなかのモスクで。湖のほとりで。おんぼろバスのなかで。アフリカでそこかしこに見たのは、祈る人々だった。貧しさに、飢えに、不遇に耐えるために祈る人々。アフリカの人々にとって、神はとても近くにいるのに、その光ははるか遠い。   わたしはモザンビーク島があるモザンビーク北部から、ほぼ最南端にある首都マプトへ行くために、バスの乗り継ぎをしにベイラへ来た。  モザンビーク島にいる間に、困ったことにモザンビーク中のネットワーク回線が壊れてしまったので、AT

    • はじめての単位認定試験を終えて…

      放送大学に入学してはじめての単位認定試験を終えました。 35歳にして、生まれて初めての単位認定試験!めちゃくちゃ緊張していました。 放送大学では、現在ほとんどのテストをweb受験できるのでとても便利。 しかもweb受験期間も一週間強あり、その間ならいつでも受験可能です。 今期は、わたしは「日本語リテラシー」「ビートルズde英文法」「市民自治の知識と実践」「環境問題の捉え方と解決方法」「学校と社会を考える(オンライン)」の5科目を取りました。 「学校と社会を考える」はオン

      • 放送大学初めての通信指導を終えた!レポート提出も。めでたい!うんうん唸りながら書いたけど、文章を書くのはやはり楽しいし、アカデミックな知識が入る感覚は新鮮。今回は5つ授業をとったんだけど、家事育児・フルタイム・町づくり・未来塾講師…などなどわらじ履きまくってる身には多かったかな…

        • 放大「学校と社会を考える」エンタメ要素はないものの、息子の不登校事案からずっとずっと考えてきたことなのでおでんの大根が汁を吸っているかのごとく学べる!ただ講師さん、小1プロブレムや学級崩壊を「少子化とか一人っ子が増えたからかな~」とは短絡的すぎでは…もっと色々な要因があると思われ

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        祈る群像 |旅のエッセイ/モザンビーク/ベイラにて

        • はじめての単位認定試験を終えて…

        • 放送大学初めての通信指導を終えた!レポート提出も。めでたい!うんうん唸りながら書いたけど、文章を書くのはやはり楽しいし、アカデミックな知識が入る感覚は新鮮。今回は5つ授業をとったんだけど、家事育児・フルタイム・町づくり・未来塾講師…などなどわらじ履きまくってる身には多かったかな…

        • 放大「学校と社会を考える」エンタメ要素はないものの、息子の不登校事案からずっとずっと考えてきたことなのでおでんの大根が汁を吸っているかのごとく学べる!ただ講師さん、小1プロブレムや学級崩壊を「少子化とか一人っ子が増えたからかな~」とは短絡的すぎでは…もっと色々な要因があると思われ

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          7本

        記事

          子どもの不登校問題から発展し発展しまくった結果「学び」をあらたに考え直し、この秋から放送大学に入学した。家庭の事情で行かれなかったので嬉しい。市民活動にがっつり関わっているからこそ社会科学とか教育学は響きまくる。活動しながらの学びは染み入るので、「いま」で良かったんだと思える。

          子どもの不登校問題から発展し発展しまくった結果「学び」をあらたに考え直し、この秋から放送大学に入学した。家庭の事情で行かれなかったので嬉しい。市民活動にがっつり関わっているからこそ社会科学とか教育学は響きまくる。活動しながらの学びは染み入るので、「いま」で良かったんだと思える。

          地域未来塾という市が過疎地域に向けてやっているプチ塾みたいなのの講師をしているんだけど、昨日は英語学習用UNO(みたいなやつ)とフォニックスをやってみた。 フォニックスは、ノリとしては微妙だったけど(発音するの恥ずかしそう)英語UNOはとっても楽しくやってくれた!UNO強し。

          地域未来塾という市が過疎地域に向けてやっているプチ塾みたいなのの講師をしているんだけど、昨日は英語学習用UNO(みたいなやつ)とフォニックスをやってみた。 フォニックスは、ノリとしては微妙だったけど(発音するの恥ずかしそう)英語UNOはとっても楽しくやってくれた!UNO強し。

          教育の歴史を振り返る&お話会 というイベントを開いた。|準備編

          先日、こんな会を開いた。 長男が不登校になってからというもの、いろんな人にいろんなことを言われる機会が増えた。 「学校へは行かないかんよ」「行きたい時にだけ行くなんて、ふざけているなあ」「自由でいいね(皮肉)」という人もいれば「学校なんて行かなくていい!」「長男くんは勇者だ」という人も。 いったんその言葉を受け取るものの、でもほんとうにそうなのかなあ。 毎日ヒイヒイ泣きながら腹痛を起こしながら、行かなければならない所なのだろうか、とも思えるし このまま友達とほとんど交流しな

          教育の歴史を振り返る&お話会 というイベントを開いた。|準備編

          我が家よりもっと山の上に住んでいる祖母から電話あり。暑いので日中は畑仕事をせんように、と忠告する。高齢者が畑で亡くなるケースの多さについて話す。「まあ、そらそうやろうけど。畑で死ねたら、そんないいことはないねえ」と祖母。同じ世界を見ているようで、全く違う律のなかで生きている祖母。

          我が家よりもっと山の上に住んでいる祖母から電話あり。暑いので日中は畑仕事をせんように、と忠告する。高齢者が畑で亡くなるケースの多さについて話す。「まあ、そらそうやろうけど。畑で死ねたら、そんないいことはないねえ」と祖母。同じ世界を見ているようで、全く違う律のなかで生きている祖母。

          教育の歴史を振り返る&お話会というイベントを開いた。|当日編

          こんなイベントをしていました。 「子どもの居場所作りを考える会・恵那」という有志のグループに参加させていただいています。 この会の趣旨としては、「いま、子どもが学校以外にいられる(公共じゃない)場が、恵那には全然ないよね。」 (わたしは「我が家の不登校児、居場所がないのよね。ずっと家でみているのも家族として限界が来ているし、ないなら作りたいな」というニーズ) 2023年はじめに発足しまして、情報収集や不登校児に関する映画上映、お話会、近隣のフリースクールの視察などしており

          教育の歴史を振り返る&お話会というイベントを開いた。|当日編

          先月買った・借りた本(≒読んだ本)

          覚書に、先月借りた本や買った本を載せておきます。 いつ買ったか覚えていないものも多いので随時追加するかも。 図書館で借りた本(≒読んだ本)はもっとあるのだけど忘れちゃった。 カタヤマくんに借りた本。 ずっと読みたかった本。 ベーリング海峡を渡ってきた祖先からの1万年が口承で伝わっているという…壮大な記録。 1万年を体で感じたい時に。 カタヤマくんに借りた本②。 仏文科卒のナンパ師というパワーワード。 ナンパ師なのに文章が美しすぎてあふれ出る品。 聞くことをジャーナリズ

          先月買った・借りた本(≒読んだ本)

          他者の「その子にしかないキラッと光る宝物」を探すのが好きだ。息子にはその都度「宝物」を伝えてる(評価でなく感想として)んだけど今日は逆に「母ちゃんの宝物教えて」と聞いた。いつもはだいたい料理って言われるけど今日は「本をいっぱい買って読んでるとこ」だって。そんなか?と思ったけど嬉し

          他者の「その子にしかないキラッと光る宝物」を探すのが好きだ。息子にはその都度「宝物」を伝えてる(評価でなく感想として)んだけど今日は逆に「母ちゃんの宝物教えて」と聞いた。いつもはだいたい料理って言われるけど今日は「本をいっぱい買って読んでるとこ」だって。そんなか?と思ったけど嬉し

          次男👨(3)を載せて運転中。次男が「母ちゃん、もしかして…」と聞く。 私「ん?」 👨「ここってもしかして…ちきゅう?? …ぼくたち地球のうえ走ってる?」 私「…!!!そうだよ!!ここが地球だよ!わかったのね?ようこそ地球!!」 アハ体験をした次男の目が輝いていた。

          次男👨(3)を載せて運転中。次男が「母ちゃん、もしかして…」と聞く。 私「ん?」 👨「ここってもしかして…ちきゅう?? …ぼくたち地球のうえ走ってる?」 私「…!!!そうだよ!!ここが地球だよ!わかったのね?ようこそ地球!!」 アハ体験をした次男の目が輝いていた。

          もしもの世界、と、ひとりごと

          ヨシタケシンスケの「もしもの世界」は夫がいつだったかに息子にプレゼントした本だったが、数年たって、いま3年生になった息子が、気に入ってよく読むようになった。 大切なおもちゃをなくしたとき。 好きな人が亡くなってしまったとき。 壮大なアイデアが、実現しなかったとき。 いくつかの選ばれなかった選択肢。 そんな事柄は、「もしもの世界」に行っている。 達成されなかったことや無くしたものが大きいとき、リアルな世界が縮まって、もしもの世界が大きく膨らむ。 もしもの世界が大きくなるのは

          もしもの世界、と、ひとりごと

          ロンダニーニのピエタ像(作品が生きている、と感じるとき)

          ロンダニーニのピエタ像(ミケランジェロ、亡くなる直前の未完の作品)をイタリアでみたとき、「ひっ、生きている」とおののいた。 この感覚になるアートってほんとうに少ない。 何の気なしに宿の近くに城があるから、ふらりと入ったミラノのスフォルツァ城(現在改装され美術館になっている)でびっくりした覚えがある。 ミケランジェロの存在がすぐそこに感じられるのである。 嫌なエネルギー感ではないが、ものすごく「そこに在る」のだ。 ミケランジェロがいるというよりかは、イエスとマリアがそこにい

          ロンダニーニのピエタ像(作品が生きている、と感じるとき)

          美しいものについて

          わたしが美しいと感じること。もの。の羅列。 古いもの。使い古されたもの。 古くから暮らしのなかにあるもの。 1000年前から変わらないもの。 署名のない民芸品。 年月が経って角がとれたお地蔵さん。 百人一首。 古い寺や教会。 野の花をかがんで摘む祖母の手。 植物がゆらいでいるとき。 かえるの合唱。 ほたるの点滅。 芽ぶく山。 すべての労働。 すべての献身。 推敲され尽くしたレシピ。 世界中の家庭料理。 瓶詰がならんでいるパントリー。 アフリカの朝。 プリミティ

          「こどもがやるお店、まったりやさん」を企画手伝いした話

          先日企画した、庭文庫さんでのイベント「まったりやさん」が無事に終了しました。 まったりやさんは、甥っ子のまーくんが企画したカフェイベント。 4年前にも同じようなネーミングで「ゆっくりやさん」を開催したのですが、小6になったまーくんがまたやりたいということで、小学校最後のイベントというような感じで、まったりやさんを開催してみました。 わたし側の思いは以下の通り。 「こどもたちの『やりたい』を全力で応援したい」 「こどものリアルな経験を増やしたい」 です。 親には悪いけど、わ

          「こどもがやるお店、まったりやさん」を企画手伝いした話