佐藤あやみ=「消費しない」豊かさを=

岐阜県恵那市笠置町へUターン。 自然の中で豊かにモノと暮らすあれこれの物書き。ヨーロッ…

佐藤あやみ=「消費しない」豊かさを=

岐阜県恵那市笠置町へUターン。 自然の中で豊かにモノと暮らすあれこれの物書き。ヨーロッパ文具のネットショップ運営中。消費しない、育てるモノづくりを提言しています。築150年くらいの古民家で2児育て中。裏山・田畑を使った子供と大人のためのさとやまラボ計画中

マガジン

  • 水脈と地平 山と街の往復書簡

    • 1本

    夕凪舎・イトウユキコと、佐藤亜弥美の往復書簡。 山と、街を行ったり来たり。 2024年内にZINEにまとめる予定。

  • 恵那市・笠置山のまわりで暮らすひとたちのnote

    恵那市の笠置山のまわりのまち【笠置町、飯地町、中野方町】をひとまとめにして笠周(りっしゅう)と呼びます。笠周で暮らしている人たちって、どんなひとなんだろう?どんなことを考えてるんだろう?ということがわかるマガジン。里山発信の暮らしや哲学などをシェア。(佐藤あやみが笠周の方のnoteを随時集めています)

  • 文芸やまなみ 佐藤亜弥美の紀行文・エッセイ

    山並みのあいまから。 恵那市笠置町に暮らす佐藤亜弥美のエッセイ・紀行文を不定期にアップしていきます。 日々の暮らしのこと、里山のこと、アフリカ旅のことなど。

最近の記事

  • 固定された記事

祈る群像 |旅のエッセイ/モザンビーク/ベイラにて

 迷い込んだ浜辺で。うだる暑さのなかのモスクで。湖のほとりで。おんぼろバスのなかで。アフリカでそこかしこに見たのは、祈る人々だった。貧しさに、飢えに、不遇に耐えるために祈る人々。アフリカの人々にとって、神はとても近くにいるのに、その光ははるか遠い。   わたしはモザンビーク島があるモザンビーク北部から、ほぼ最南端にある首都マプトへ行くために、バスの乗り継ぎをしにベイラへ来た。  モザンビーク島にいる間に、困ったことにモザンビーク中のネットワーク回線が壊れてしまったので、AT

    • 水にしがみつく  |水脈と地平 山と街の往復書簡

         我が家は上水道を通していない。裏山から数百メートルのパイプを通して山水を引いているのだが、我が家の生命線はまさにこの山水である。裏山に山水を貯めた水槽があって、そこから水が二手に分かれる。家で使う水と池に流す水のふたつの道があって、この夏は雨が少なく、池に流れる水がうんと少なくなってしまい、池の酸素濃度が下がった。それで池で飼っていた鯉のうち数匹が死んでしまった。そこで夫と二人、裏山へ水の様子を確かめに鍬を持って出かけた。沢から水を引いているので、定期的に水の取り入れ口

      • 放送大学2学期目が終わりました。テストと成績

        忙しい毎日ですが、放送大学2学期目もコツコツと勉強を続けています。 前回は初めての学期で、5科目履修したのですが、今回は少し欲張りして6科目にしてみました。 国際理解のために(’19) 社会調査の基礎(’19) 英語で「道」を語る(’21) 発達心理学概論(’17) 生物環境の科学(’16) SDGsと教育(’22) 正直なところ、仕事が本当に忙しくて全然テスト勉強ができませんでした。過去問もひとつもできずにテストに参加してしまいました汗 しかしな

        • 過疎ってる中山間地域を救う一手!|空き家と人口減少問題を食い止めるには

          年間〇組の世帯が空き家に入れば、人口減少は食い止められる 岐阜県恵那市笠置町というところで町の空き家対策・移住定住の委員会のメンバーとして活動しています。 私の住む笠置町(山間部)でも空き家はたくさんあり、例にもれず人口減少が進んでいます。 過疎地域は、人口減少による自治の難しさ・小学校中学校の閉校などが重なり、「数十年後、町をたたむか、たたまないか?いま決断を」と住民に選択が迫られる事態になっています。 町を存続させたい、という場合に鍵となってくるのが、Uターン含む

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          1本
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          44本
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          8本

        記事

          シャーマンになりたかった男

            それは私が乾期に入ったばかりのザンビアの首都、ルサカに滞在しているときの話だ。 雨期を終えたばかりの舗装されていない通りは水たまりでいっぱいだった。    ルサカという町は特段変わったところのない、ゴミと人でごった返している、赤茶けた土色のよくあるアフリカの首都であった。ここも南部アフリカらしくインフレに沸いていた。    わたしはどこか宿を探さなければならなかった。とある情報で、ルサカには日本人ボランティア団体の寮があり、団体員が暮らしているけれど、日本人であればタダで

          女性が日本社会で抜きん出るには巫女にならないといけない?-コテンラジオ・ジャンヌ編を聴いて。

          巫女になれ 以前、地域の町づくり活動のなかで「巫女になれば?!」と言われたことがあった。 わたしは地域活性に関わるボランティア活動/仕事をいくつかしている。 そういった活動ではどうしても男性が多いのだが、わたしの世代、特にUターン者では地域でそういった活動をしている人はわたしくらいしかいない(学童とか子ども系の活動をしているお母さんたちは多くいる)。 わたしはUターン者ということもあって、顔なじみなおじさんばかりなので、会議のなかではぬけぬけと(堂々と)意見を言う。 とあ

          女性が日本社会で抜きん出るには巫女にならないといけない?-コテンラジオ・ジャンヌ編を聴いて。

          獄中へサポートを送る

          獄中のかたの手紙をnoteに連載する活動と、獄中へ本を送る活動をされているプロジェクト。 https://note.com/prisonwriters 以前、このなかのとある記事を読み、運営さんへ、と思いサポートで500円寄付をしたところ、あとで事務局さんからメッセージがあり、「この受刑者さんは初めて知らない方からサポートを受けたんです。きっとすごく喜びます」と…。 該当noteを書いた人に直接寄付金が行くというシステムなことも、サポートをした後で知った。 受刑者さんた

          はじめての単位認定試験を終えて…

          放送大学に入学してはじめての単位認定試験を終えました。 35歳にして、生まれて初めての単位認定試験!めちゃくちゃ緊張していました。 放送大学では、現在ほとんどのテストをweb受験できるのでとても便利。 しかもweb受験期間も一週間強あり、その間ならいつでも受験可能です。 今期は、わたしは「日本語リテラシー」「ビートルズde英文法」「市民自治の知識と実践」「環境問題の捉え方と解決方法」「学校と社会を考える(オンライン)」の5科目を取りました。 「学校と社会を考える」はオン

          はじめての単位認定試験を終えて…

          放送大学初めての通信指導を終えた!レポート提出も。めでたい!うんうん唸りながら書いたけど、文章を書くのはやはり楽しいし、アカデミックな知識が入る感覚は新鮮。今回は5つ授業をとったんだけど、家事育児・フルタイム・町づくり・未来塾講師…などなどわらじ履きまくってる身には多かったかな…

          放送大学初めての通信指導を終えた!レポート提出も。めでたい!うんうん唸りながら書いたけど、文章を書くのはやはり楽しいし、アカデミックな知識が入る感覚は新鮮。今回は5つ授業をとったんだけど、家事育児・フルタイム・町づくり・未来塾講師…などなどわらじ履きまくってる身には多かったかな…

          放大「学校と社会を考える」エンタメ要素はないものの、息子の不登校事案からずっとずっと考えてきたことなのでおでんの大根が汁を吸っているかのごとく学べる!ただ講師さん、小1プロブレムや学級崩壊を「少子化とか一人っ子が増えたからかな~」とは短絡的すぎでは…もっと色々な要因があると思われ

          放大「学校と社会を考える」エンタメ要素はないものの、息子の不登校事案からずっとずっと考えてきたことなのでおでんの大根が汁を吸っているかのごとく学べる!ただ講師さん、小1プロブレムや学級崩壊を「少子化とか一人っ子が増えたからかな~」とは短絡的すぎでは…もっと色々な要因があると思われ

          子どもの不登校問題から発展し発展しまくった結果「学び」をあらたに考え直し、この秋から放送大学に入学した。家庭の事情で行かれなかったので嬉しい。市民活動にがっつり関わっているからこそ社会科学とか教育学は響きまくる。活動しながらの学びは染み入るので、「いま」で良かったんだと思える。

          子どもの不登校問題から発展し発展しまくった結果「学び」をあらたに考え直し、この秋から放送大学に入学した。家庭の事情で行かれなかったので嬉しい。市民活動にがっつり関わっているからこそ社会科学とか教育学は響きまくる。活動しながらの学びは染み入るので、「いま」で良かったんだと思える。

          地域未来塾という市が過疎地域に向けてやっているプチ塾みたいなのの講師をしているんだけど、昨日は英語学習用UNO(みたいなやつ)とフォニックスをやってみた。 フォニックスは、ノリとしては微妙だったけど(発音するの恥ずかしそう)英語UNOはとっても楽しくやってくれた!UNO強し。

          地域未来塾という市が過疎地域に向けてやっているプチ塾みたいなのの講師をしているんだけど、昨日は英語学習用UNO(みたいなやつ)とフォニックスをやってみた。 フォニックスは、ノリとしては微妙だったけど(発音するの恥ずかしそう)英語UNOはとっても楽しくやってくれた!UNO強し。

          教育の歴史を振り返る&お話会 というイベントを開いた。|準備編

          先日、こんな会を開いた。 長男が不登校になってからというもの、いろんな人にいろんなことを言われる機会が増えた。 「学校へは行かないかんよ」「行きたい時にだけ行くなんて、ふざけているなあ」「自由でいいね(皮肉)」という人もいれば「学校なんて行かなくていい!」「長男くんは勇者だ」という人も。 いったんその言葉を受け取るものの、でもほんとうにそうなのかなあ。 毎日ヒイヒイ泣きながら腹痛を起こしながら、行かなければならない所なのだろうか、とも思えるし このまま友達とほとんど交流しな

          教育の歴史を振り返る&お話会 というイベントを開いた。|準備編

          我が家よりもっと山の上に住んでいる祖母から電話あり。暑いので日中は畑仕事をせんように、と忠告する。高齢者が畑で亡くなるケースの多さについて話す。「まあ、そらそうやろうけど。畑で死ねたら、そんないいことはないねえ」と祖母。同じ世界を見ているようで、全く違う律のなかで生きている祖母。

          我が家よりもっと山の上に住んでいる祖母から電話あり。暑いので日中は畑仕事をせんように、と忠告する。高齢者が畑で亡くなるケースの多さについて話す。「まあ、そらそうやろうけど。畑で死ねたら、そんないいことはないねえ」と祖母。同じ世界を見ているようで、全く違う律のなかで生きている祖母。

          教育の歴史を振り返る&お話会というイベントを開いた。|当日編

          こんなイベントをしていました。 「子どもの居場所作りを考える会・恵那」という有志のグループに参加させていただいています。 この会の趣旨としては、「いま、子どもが学校以外にいられる(公共じゃない)場が、恵那には全然ないよね。」 (わたしは「我が家の不登校児、居場所がないのよね。ずっと家でみているのも家族として限界が来ているし、ないなら作りたいな」というニーズ) 2023年はじめに発足しまして、情報収集や不登校児に関する映画上映、お話会、近隣のフリースクールの視察などしており

          教育の歴史を振り返る&お話会というイベントを開いた。|当日編

          先月買った・借りた本(≒読んだ本)

          覚書に、先月借りた本や買った本を載せておきます。 いつ買ったか覚えていないものも多いので随時追加するかも。 図書館で借りた本(≒読んだ本)はもっとあるのだけど忘れちゃった。 カタヤマくんに借りた本。 ずっと読みたかった本。 ベーリング海峡を渡ってきた祖先からの1万年が口承で伝わっているという…壮大な記録。 1万年を体で感じたい時に。 カタヤマくんに借りた本②。 仏文科卒のナンパ師というパワーワード。 ナンパ師なのに文章が美しすぎてあふれ出る品。 聞くことをジャーナリズ

          先月買った・借りた本(≒読んだ本)