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【読書感想】キャズム part1

こんばんは、今日は最高にだらだらと過ごしてしまいました。ジャンプ+で5月6日まで実施されているONEPIECE61巻まで無料サービスで、ついに1~61巻まで読み切りました。やはり、仲間がいるから立ち上がれるのですね(この文章はしばらく前に下書きしていて、更新した日時点では更にBLEACHを48巻まで無料で読みました)。

今日は『キャズム』(ジェフリー・ムーア著)です。

取り上げられる企業が新しくなった『キャズム2』を読めばよかった・・・と内心思いましたが、主張は同じようなのでまあ良しとしますか。

主にハイテク産業を対象としたマーケティング理論ですが、ハイテク産業以外にも適応できるということで、広く「キャズム理論」として受け入れられているものです。

以下の図をご覧ください。

横軸が時間軸、縦軸が採用者数となっています。ある製品(サービス)が登場した時に「いつ採用するか」によって分類された図と言えます。

最初期に採用するイノベーター、それに続くアーリーアダプター、周りが採用するなら自分も採用するアーリーマジョリティ、周りが採用するなら渋々採用するレイトマジョリティ、見向きもしないラガードの5分類です。

それぞれの分類間には隙間がありますね。時間が経てば自動的に図の右側の人たちに採用されていくのではなく、隙間を乗り越える手立てが必要になります。それがないと、多くの人に採用される製品にはなれず、事業は失敗に向かっていくのです。

さて、この隙間として、最大のものがアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に存在しています。これが「キャズム」と呼ばれるものです。キャズムの右側、全体の2/3を占めるのがアーリーマジョリティとレイトマジョリティであり、メインストリーム市場(主たる市場)を占めているわけです。問題は、製品が市場に出た時、キャズムを越えない=主市場に受け入れられない=失敗となる訳です。

なぜ、キャズムを越えられないのでしょう?大きな原因は、キャズムを挟む両者の製品に対する価値観にあります。

アーリーアダプターの価値観:変革のための手段

アーリーマジョリティの価値観:生産性を改善する手段

ここに非常に大きな違いがあります。片や変革、片や改善な訳です。

アーリーアダプターはこれまでの行動様式を変える製品であったとしても(つまり今までに経験のない扱いの製品でも)、それが大きな価値を生み出すことに納得ができれば受け入れられます。「不連続なイノベーション」を受容できます。

アーリーマジョリティは行動様式を変えない製品(つまりこれまで扱っていた製品の延長線上)で、生産性が改善されることを求めています。「連続的イノベーション」を受け入れます。

ここで扱っている新たに登場する製品とは、「不連続なイノベーション」を生み出す製品です。キャズムを越えられない理由が段々分かってきますよね。

キャズムを越えられない理由は、「これまでのテクノロジーとの不連続性を克服できないため」となります。この価値観の違いが、大きな溝を生み出しているのです。

このキャズムをどう越えるか、というのが大きな主題となるわけです。



疲れてきたので、続きは次回にしたいと思います。最終的には自分の教育にどう生かしたいかまで踏み込みたいとは思っているのですが、できるかな・・・。

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