Z世代を組織で活かしていくためには
こんにちは。わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)です。
今回は、2020年頃から続々と社会に出てきている「Z世代」について、組織での育成や向き合い方について解説していきます。
Z世代とは
Z世代とは、1990年代後半~2010年頃までに生まれた世代を示します。Z世代は生まれたときからWebやITが身近に存在する、いわゆる「デジタルネイティブ」という特徴があります。
デジタルネイティブのZ世代はX世代、Y世代とは考え方や価値観が大きく異なるため、Z世代を組織で活躍させていくには、若手の新しい育成方法や新しい組織の在り方が求められるでしょう。
社会におけるZ世代の特徴
スマホ、SNSネイティブである
Z世代は小学生の頃からSNSに触れているため、SNSはZ世代にとって生活する上でなくてはならない存在になっています。また、スマホやIT機器の使用にも苦手意識がなく、デジタルに強い人材が多いです。
ダイバーシティを重視する
Z世代はWebでの情報収集に長けているため、国境を越えてさまざまな情報にアクセスしています。ジェンダー、LGBTQ+、食文化(ヴィーガン、エシカルなど)、福祉など、多様な文化に抵抗がなく、自然とダイバーシティを受け入れる傾向にあります。
自分らしさを尊重し合う
ダイバーシティに寛容だからこそ、Z世代は「自分らしさ」とても大切にしています。内閣府による人生観に関する調査の中で「自分には自分らしさというものがあると思う」と回答した若者は7割にのぼります。(令和2年版『子供・若者白書』参照)
キャリア志向が弱い
Z世代は「出世」=「幸せ」とは考えておらず、ワークライフバランスを重視したキャリアを選びます。就職活動でも給与や賞与よりも、働き方(リモートワーク・フレックスタイム制など)や休日・福利厚生を重視しているようです。
社会問題への意識が高い
Webを通じて世界中の社会問題にを知り、SNSを通じてその当事者の声に触れることができるZ世代。それによって多くの若者は、環境問題など、何かしら社会問題に興味関心を抱いています。SDGsなどの活動に積極的な企業はZ世代から人気です。
Z世代を組織で活かしていくためには
傾聴を意識したメンター的上司
Z世代は自分たちの個性を尊重する環境を好みます。多様な個性の中で、従来の画一的な指示命令をするスタイルでは、Z世代は離れていってしまうでしょう。上司は部下との1on1で、1人ひとりに対してフラットな関係で傾聴し、仕事と部下のやりたいことをすり合わせることが重要です。
ワークライフバランス
Z世代である1990年後半生まれの人々が社会に出始めたのは2020年頃。その頃から働き方改革も施行されました。そのためZ世代は、定時に帰りプライベートも大切にするワークライフバランス重視の価値観を持っています。働き方の調査では、男女問わず「定時に帰りたい」と回答する人が年々増加し、2021年度では4割以上になりました。
業務のデジタル化
デジタルネイティブのZ世代はデジタルツールに慣れているため、業務に便利さや効率を求めます。紙、ハンコ、FAXなど「今までずっとこうだったから」「昔からそうだから」といった理由の習慣は不満に繋がります。デジタルツールを積極的に導入することで、Z世代の働きやすい職場づくりやモチベーションアップになるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?