組織内で「無茶な発言」が生まれるのはあなた自身のせいかもしれない
こんにちは。「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」
センター長の佐藤です。
コミュニケーションで、相手の無茶な発言に違和感をもったことはありませんか?
あなたにとって「なんでそんなことを!?」と思える発言も、相手にとっては当然のものであったりします。
このようなすれ違いは役割の違いで起こっていると思われがちですが、じつはもっと根源的な違いによるものです。
この現象を読み解く手がかりとして今日は「ナラティブセラピー」の考え方をご紹介します。
■ナラティブセラピーとは
ナラティブセラピーとは心理セラピーの一つで、人はそれぞれ自分自身のもつ物語に基づいて生き方や対人関係を構築しているという考え方です。
少し詩的な言い方をすると「人は他者との会話によって生まれる物語の中で生きている」ということです。
■現実を変える「光の当て方」
起こった事象そのものではなく、人とのコミュニケーションによって現実を構成するため、光の当て方によって現実は変わります。
その意味で、真実は存在しません。
発言についても同様です。冒頭のように言った側にとってはごく当たり前のことでも、言われた側にしてみれば無茶な発言に思えるのは、事象を見ている場所の違いによるものと考えられます。
「いや、立場によってそんなに大きく現実が変わるわけがない」と思われたかもしれませんが、あなたの組織に人によって評価が180度違うメンバーはいないでしょうか。
■立ち位置を変えて相手を理解する
わたしたちが世界をどのように見たり、感じたり、考えたりするのか。心の仕組みを理解することは組織を活性化することにつながります。
相手の言動や行動に違和感を感じたら、光の当たっていない半分があるかもしれない。そう思って行動することで、相手の理解をもう一段深めることができます。
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