用語集: 「軍産複合体」 <ー アイゼンハワー大統領以前からの悪魔の複合体

今回は「軍産複合体」について説明します。

米国の大きな戦争の影には常に「軍産複合体」が散らほら...

今回のウクライナ戦争の裏役者?

「軍産複合体(Military-Industrial Complex)」: アメリカ合衆国における軍事産業と政府の関係を指す用語です。この用語は、アメリカ合衆国第34代大統領ドワイト・D・アイゼンハワーが1961年の退任演説で使用したことで一般的に知られるようになりました。

軍産複合体は、軍事産業と政府、特に国防省(Department of Defense)との関係を指し示しています。この関係は、軍事産業が国防省からの軍事需要に応えるために兵器や装備品を提供し、国防省がそれらを購入するという形で機能しています。この関係は、長い歴史を持ち、アメリカの国防産業基盤の発展とともに成長してきました。

軍産複合体の特徴的な要素は次のとおりです:

  1. 軍事産業:アメリカ合衆国には多くの軍事産業企業が存在し、兵器や装備品、軍事技術の開発・製造を行っています。代表的な企業には、ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)、ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)、ボーイング(Boeing)などがあります。

  2. 政府の需要:国防省はアメリカ軍の兵器や装備品を調達する責任を持っており、軍事産業と契約を結びます。国防予算は巨額であり、軍産複合体にとっては重要な収入源です。

  3. 政治的な影響力:軍産複合体は、雇用の創出や経済的な影響力を持つことから、政治的な影響力も大きいとされています。軍事産業企業は政治家や政治団体へのロビー活動や選挙資金の提供を行い、政策決定に影響を及ぼすことがあります。

  4. 軍事技術の発展:軍産複合体は軍事技術の研究・開発にも関与しており、新たな兵器や装備品の開発に貢献しています。この技術の進歩は、アメリカ軍の戦力向上に寄与するだけでなく、民間産業への技術移転や商業利用にも影響を与えています。

軍産複合体はアメリカ合衆国の国防政策や経済に重要な役割を果たしていますが、その存在には批判もあります。批判の中には、軍事予算の過大化や軍事産業の利益追求が国家の安全保障政策に影響を与えるというものもあります。一方で、軍産複合体は雇用の創出や技術革新に貢献しているという意見もあります。

大体、これまで数十年おきに米国が大きな戦争を行ってきたのは軍産複合体の在庫整理とも言われますが、さすがに米国民も自国民の血が流れるのに嫌気がさしたと思ったら、今回のウクライナときたもんですか~?

実際、欧州の国では自国の持っている型落ちの武器をウクライナへ送ることにより、米国の最新兵器と入れ替えなどが起こっていますね~

ちなみに映画で「バイス(Vice)」)と言うのがありますが、1989年3月に正式に第17代アメリカ合衆国国防長官に就任したディック・チェイニー氏の伝記のような映画なのですが、彼自身軍事関連の会社の株主で、証拠もないのにイラクがアフリカからウランを輸入などをでっちあげ、イラク戦争を引き起こし自身の軍事関係の会社の株価が爆上げなど、がっちり軍産複合体と組み合わさった人物でした。

当時CIAは、イラクはウランなど輸入していないという情報を掴んでいたもののそれを担当者がチェイニーに逆恨みされています。

この話は、本にもなっているのですが映画「フェア・ゲーム(劇場公開:2011年10月29日)」になり、イラク戦争後の米軍の大義名分の苦悩(回線理由がでっちあげだったため)については映画「グリーンゾーン(劇場公開:2010年05月14日)を観るとよく解説がされています。

YOUTUBEでも予告を観ることが無料でできると思うので、ちらりとそちらをみてみると面白いかも?

パラレルワールド住民でも、軍産複合体は悪魔の集団であるというのが総意見です。

YOUTUBE予告検索キー: バイス

YOUTUBE予告検索キー: チェイニー
のほうが沢山出てくるかも?

YOUTUBE予告検索キー: Fair Game (2010) Official Trailer - Naomi Watts, Sean Penn
同じ名前の映画が沢山あるのですが、上記が問題の映画です。字幕のもどこかにあると思います。 ともかく米国政府のごたごた...状態

YOUTUBE予告検索キー: グリーンゾーン
マット・デイモンさんの主演の映画です。 イラクで調査に当たった、米軍はこのチェイニーさんのでっちあげの情報を持っていなかったようです。

この3本の映画をみると軍産複合体、CIA、米国政府の関係がよく理解出ると思われます。

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