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【Research】 オリンピックとデザイン( 1940東京,1940ヘルシンキ,1952ヘルシンキ,2021東京 )

こんにちは。
明日19日から第2フェーズのワークショップが始まります。
Makiたちから新たなオーダーも届き,準備を重ねています。
新たなオーダーについてはこちらから!

そこで,これまで私達が行ってきた第1フェーズのリサーチを何記事かに分けて具体的にご紹介していきます。
いよいよ東京オリンピック開催ということで,まずはオリンピック関連のオーダーから!


【 1 - 01. Tokyo Olympic Games 2020(2021?) 】

このテーマでは,2021年に開催されるにもかかわらず、2020という数字を使ったままの東京オリンピックを例にとり,数字の虚構と現実について考えています。
Makiから送られてきたオーダーの文章には「Get obscure examples of Tokyo Olympic Games 2020 (2021?) merchandise」と書かれていました。「2020と2021の境界線があいまいなグッズを探す」という難しいオーダーです。

“TOKYO2020”のグッズとして作られた2021年のカレンダーを探したり,2020年当時の当選チケットを探したり…。オリンピックグッズと一口に言っても膨大な数がありますが,そのなかでも特にテーマと合致し,かつ面白みのあるグッズを探している最中です。

リサーチとして日本オリンピックミュージアムにも行きました。

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【 1 - 02. Summer Olympic Games 1940 Tokyo 】

実は1964年以前にも,日本でオリンピックが開催されることが決まっていたことを皆さんご存知でしょうか。
1936年,日本は1940年のオリンピック大会の招致に成功し,アジアで初めてのオリンピック開催予定国になりました。

しかし結局,その後の日中戦争勃発により開催は中止に。しかし開催に向けた準備は進められており,もちろんポスターの制作も始まっていました。
その際のコンペティションでは黒田典夫氏のポスターが一等に選ばれましたが,こちらも神武天皇が描かれていたため却下となり,その後公の場で使用されることはありませんでした。

黒田氏のポスターデザインは現在モノクロ写真で保存されており,それをカラーで仕上げることがMakiからのオーダーです。

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現在はオリンピックミュージアムでモノクロ写真を見たり,当時の色付け技法や印刷技術を調べ,色や質感を吟味したりしています。



【 1 - 03. Olympic Games 1940 Helsinki 】

前述の通り,1940年の東京オリンピックは中止となりました。その結果,国際オリンピック委員会は当初の招致活動で次点だったヘルシンキで大会を開催することを決定しましたが,結局戦争を理由にさらに延期され、12年後にようやく無事開催されたのです。

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1940年に作成されたこのポスターは,12年後の1952年のオリンピックの際にも年号や少しの訂正を加えただけで,ほとんど同じデザインで使用されました。

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結果,1940という数字が刻まれたポスターは幻になりました。しかしMakiからのオーダーは「1940年のヘルシンキオリンピックのポスターを探してくる」こと。果たして私たちはこの虚構を捕まえることができるのでしょうか、是非会場にお越しいただき,答え合わせをしてみてください。


いよいよ今週23日から東京オリンピックが開催されますがコロナ禍の開催ということもあり,国際的なスポーツ大会が始まるという実感が湧きません。ただ今回の東京オリンピックはエンブレムの問題初め,日本のデザイン,日本のシステムを再考する機会であることは間違いないでしょう。
歴史においても特殊な状況の中,どのような式典を迎えるのか、アシタカのように曇りなき眼で見届けたいと思います。👀


【 クラウドファンディングのご支援のお願い 】

本プロジェクトは,今秋の展覧会開催のためにクラウドファンディングを実施しています。
現在目標金額400万のうち,200万円弱のご支援をいただいております。
ご支援いただいた皆様,本当にありがとうございます。

少しでも「応援したい」と感じた方は,ぜひご協力よろしくお願いします。
詳しくはこちらのリンクからご覧ください。



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ワークショップの様子など紹介していますので,こちらもぜひご覧ください。

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