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こんなことがありました。

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進学塾Wizz青雲学院の日々の指導で生徒たちに起こったこと、それに対して私たち教師がどう対応して、生徒がどんな風に成長していったかなどについて語っていきます。皆さんのお子さんの学… もっと読む
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2022年1月の記事一覧

【読解力のない事の正体】全くピント外れの答えを書く小学生たち

【読解力のない事の正体】全くピント外れの答えを書く小学生たち

こんなことがありました 小学生でときどき見かけるのですが、文章の読み取り問題に全くピント外れの答えを書いてしまう生徒がいます。

 実際にはこんな感じです。*著作権の問題がありますので、仮に私の自作の問題文を解いたという想定で実際の状況を説明します。

 Aは、そのときBとCがこちらへやってくるのを見たので、急いで家に帰ろうとしました。まさかCが走って来て自分に声をかけてくれるとは思っていなかった

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どうしても先に「答え」を見ることができない生徒たち

どうしても先に「答え」を見ることができない生徒たち

こんなことがありました 学校の課題を解く生徒の様子を見ていると、解くときに途中で答えを見ることを極端に嫌う生徒がいます。

 難易度の高い問題や、現時点では到底解くことが難しい問題でも、ずっと問題とにらめっこしていて一向に進みません。

「これは今は答えを読んでおいて、別のこれとこれをしっかり確認していこう」

そう言って、しばらく経って行ってみると、まだそのまま何かを書くわけでもなく調べるわけで

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「平常心」は周到な準備から生まれる。

「平常心」は周到な準備から生まれる。

こんなことがありました 受験というととにかく一生懸命覚えることを暗記して、日夜勉強して栄冠を得る、そんなイメージを持たれる方が多いかと思います。

しかしそんな「受験は大変な事」という過剰なイメージがマイナスに働くことはよくあります。

 私たちは毎年多くの受験生を見ています。

受験生にはいろいろなタイプの生徒がいますので、受験に対する意識の持ち方もさまざまです。

受験の年度に入るはるか前から

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「正解」を偶然で出せると考える子どもたち

「正解」を偶然で出せると考える子どもたち

こんなことがありました。 生徒を教えていると、時に驚くほど速く問題を解く生徒がいます。

集中力が極めて高くて、その結果速く解いてしまうという事もあるのですが、むしろそれは例外で、多くの場合は、「速い」→「間違いだらけ」→「間違いを直さないで次へ進む」というような感じのやり方をしていたりします。

 なぜそんなことになるのかあれこれ考えてみると、どうも彼らは「問題を解くことを、ゲームのような感覚で

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「あっ わかった!」そのスッキリこそが学習の推進力の正体。

「あっ わかった!」そのスッキリこそが学習の推進力の正体。

こんなことがありました。 生徒を日々教えていると色々なことに気が付きます。

 小学生の算数の指導をしていて一番よく気になることは、ドリル的な問題は好きになって次第にできるようになるのに、文章題になると別人のようになり「何をしたらいいかお手上げ」になってしまう生徒の多さです。

 実際、塾を訪れる小学生の保護者の方のご相談でも、「計算はできるのですが、文章題ができなくて」という相談は、圧倒的に多い

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勉強時間を増やせば増やすほど得点が下がる本当の理由とは?

勉強時間を増やせば増やすほど得点が下がる本当の理由とは?

よくこんなことがあります。
 テストの得点が返って来たときに「何でこんな点数なの?」と本人も保護者もショックを受けるという事がありますが、学校の先生や塾の教師や家庭教師はなおさら「どうして?」と首をかしげる事があります。

 それは、テスト前の演習だったり、ちょっとした内部テストで確認した時にはかなり順調で、「今回はこれはいけるぞ」と思っていたのに、ふたを開けてみると、普段できている問題も含めかな

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