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子育てでは夫婦のコミュニケーションが超重要という当たり前の気づき

まもなく1歳半になる息子がいる。
最近の息子は、ほぼ好き嫌いなくなんでも食べるし、公園では走り回って遊ぶし、パパ・ママと呼ぶようになったし、順調に育ってくれているように思う。

ただ、息子が生まれてからここに至るまで、全てが順風満帆と言うわけではなかった。妻と私の試行錯誤について振り返っておきたい。

育児が始まった頃はすれ違いばかりだった


コロナという状況もあって、妻の出産には立ち会えず、入院中も面会できなかった。そのため、息子に会えたのは1週間後に退院した時だった。息子が想像よりもずっと小さく、繊細そうな体つきだったことはとても印象に残っている。

妻の退院から1週間ほど、私は育休を取得した。妻の退院に向けてYouTubeを見て予習をしていたのだが、全く戦力にならなかった。

というのも、息子が生まれた翌日から、妻はほぼ徹夜で母乳やミルクをあげたり、おむつや沐浴などのお世話をしたり、親として取り組んでいた。さらに、出産をきっかけにホルモンのバランスが変わるそうで、妻の体も一気にお母さんに変わっていたのだ。

1週間の育休でミルク・おむつ・沐浴など基本的な育児はある程度はできるようになったが、どうしても妻の育児を「手伝う」という関わりになってしまったのを覚えている。


私の育休後はフルタイムで復職し、出勤前や退勤後にできることをする生活になった。息子は昼も夜も関係なく母乳を飲みたがり、妻にばかり負担が偏ることに対しての無力感を感じることも多かった。今思えば、母乳に関しては男性が代わることはできないのだが、昼間に妻が休める時間を作るなどやれることはあったようにも思う。

幸いにも里帰り先に居候させてもらいつつ仕事をすることができ、妻や息子と同じ家の中で過ごすことができたが、ハードな育児や里帰り先という状況もあり、妻との会話は減っていくばかりだった。そうして、1ヶ月検診を機に里帰りを終えた。

すれ違いを埋めれたのは妻が体調を崩した時だった


大きな変化があったのは、出産から3ヶ月が過ぎた時のこと。妻が体調を崩したのだ。

発熱や腹痛と複数の病気を併発して、育児なんてできる状態ではなくなった。いずれも大事には至らなかったが、私の実家も妻の実家も遠く、10日近く私がワンオペをすることになった(授乳は妻がやってくれたので正確にはワンオペとは言わないが)。

オムツを替え、着替えさせ、散歩して、お風呂に入れて、寝かしつけるという一通りの育児ができるようになって、育児に対して自信をつけることができた。育児について妻とも対等に会話ができるようになり、この頃から妻との関係値も大きく良くなっていった気がする。

気がつくと、またすれ違っている


10日間のワンオペを経て育児に対して自信がついたのだが、その後もしっくりこないな…と感じることがあった。例えばこんなことだ。

・息子のお昼寝のスタイルがいつの間にか変わっている
息子は車に乗せるとうとうと寝ていたのだが、いつの間にかドライブで寝なくなっていた。チャイルドシートの中で体を自由に動かせず、息子はギャン泣きしてしまい、疲れるドライブに…

・離乳食の食べさせ方
息子は離乳食が始まったとき、全く食べてくれなかった。自分なりに工夫していたのだが、妻は好きな絵本の口調を真似たり、食べさせる順番を工夫したりと、私にはない工夫があった…

・風邪のバリエーション
例えば、鼻水が出る風邪のときは鼻水の吸引や室内の加湿が大事だけど、喉が痛くなる風邪のときはヨーグルトやゼリーなど食べやすいものの準備が大事になる。息子がいつも食べているものや好きなものを把握していないと、そもそも買い物すらできない…

こういった、しっくりこない出来事があるときは、妻とのコミュニケーションもしっくりしないことが多かった。今から思うと、私よりも育児をしている妻の視点だともっと良い育児の方法が見えていたから、歯痒い気持ちだったのだろう。とはいえ、当時の自分はなんとなく妻との間にも距離感があるなぁくらいにしか思っていなかった。

なぜすれ違うのか


「しっくりこない」がスッキリできたのは、「判断=インプット情報×価値基準」という考え方を知ったときだった。

ここでいう判断とは、ドライブに行って寝かせる、離乳食の食べさせ方、みたいな行動を想像するとわかりやすい。そういった行動を選択する際には、その人が持っている事前情報(インプット情報)に、判断基準を掛け合わせている。例えば、息子はヨーグルトやカボチャが好きだという事前情報と、好きな食べ物は最後にあげようという判断基準を掛け合わせて、食べさせる順番を決めている。

ここでいう、インプット情報が妻と私でずれていることに気がついたのだ。

私は平日は定時で働いており、息子と過ごせる時間は週末に偏っている。そのため、息子の1週間分のアップデートがされていないまま、週末を迎えていた。病気の場合にも、妻に行ってもらうことがほとんどだった。

1週間とはいえ息子の成長は大きく、ここの情報が妻と揃うことで判断を合わせることができるのではないか、と感じたのだ。そう思うと、毎日の息子の様子にいっそう興味を持つことができた。


「判断=インプット情報×価値基準」という考え方で振り返ってみると、新生児の時の妻とのずれも、3ヶ月のときのワンオペも、その後の細かなすれ違いも、いずれもインプット情報がズレていたから発生したと整理することができる。この考え方は妻と共通して使っているので、判断が異なった時には、その背景の何がズレているのかを話し合うことができるようになっている。

初めての子供だったため私にとっても妻にとっても全てが初めての体験で、さらに息子の成長に伴って育児の方法が変わり続ける。この状況に対して、妻とインプット情報を合わせるための行動が足りなかった。これがすれ違いの原因だったように思う。

振り返りで整理することは簡単だが、言うは易しである。今後の息子の成長を妻と見守っていくためにも、判断を揃える努力を意識して続けていきたいものだ。この記事の続きの話はこちら。

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