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【子育て日記】爪切りから考える私にとっての子育て
1歳を迎えた息子がいる。生まれた時から爪を切られるのが嫌なようで、爪を切りたい親と切られたくない息子の戦いがあった。戦いの記録とその考察について書こうと思う。
爪を切りたい親と切られたくない息子の戦い
新生児の頃。起きている時に爪を切ろうとすると泣いて抵抗するので、お昼寝のタイミングで切ることになった。この頃の昼寝は、おっぱいを飲みつつ妻の腕の中で寝るスタイル。授乳しながら爪を切るのは難しく、私が切ることも多かった。指も爪も信じられないくらい小さく、恐る恐る切っていたのを覚えている。
1ヶ月を過ぎたことから、手が大きくなってきて爪も切りやすくなってきた。これはもう大丈夫だなと思っていたのだが、おっぱいを飲み始めてしばらくは爪を切られまいと警戒するようになってくる。30分ほど飲み続けていると眠ってくれたので、完全に寝落ちするのを待ってから切るようにした。
離乳食を始めた頃からおっぱいで寝なくなってきた。この頃からやっとお布団で昼寝をしてくれるようになったので、お昼寝のタイミングで切るようになった。ただ、息子のお昼寝の時間は妻にとっても私にとっても一息つける時間だったので、うっかり切り忘れることもあった。
そして保育園が始まった今では、家でお昼寝をすることがなくなった。起きている時に切ることは相変わらず難しくて、もはや夜に切るしかない。部屋の電気をつけるともちろん起きてしまうので、ヘッドライトをつけてやろうかと思っている。
子供の成長に伴って爪切りという作業環境が変わってきている
単に子供の爪を切るという作業的な話だったら習得して終わりである。
ところが、爪切りの作業に対して、小さな爪で切りにくい、完全に寝落ちするのを待つ、お昼寝のタイミングを逃さない、夜の暗い中で切る、といった制約が順番に発生している。一つの制約を解決しても、息子の成長に伴って次の制約がやってくるので、定期的に対策を考えていく必要があった。
1年経った今だから因果を整理して考えられるが、実際は「あれ、今まではうまくいっていたやり方だけど、うまく爪を切れなくなってる…」みたいな状態に直面することになる。妻か私が状況の変化に気がついて、作戦会議をしていく。つまり、爪切りはやれば終わる作業というだけでなく、状況変化を踏まえて柔軟にやり方を変えていく必要があるのだ。
育児が始まった当初、私はこの本質的な理解をすることができていなかったせいで、妻と意見が合わないことも多かった。この辺り、妻とどのようにチューニングをしていったのか、また別の機会にまとめよう。
別に爪切りだけの話ではない
今回は爪切りを深ぼって育児について考察したが、別に爪切りだけに限った話ではないとも思う。以前にも離乳食についても書いたが、離乳食も子供の成長と共に好きな食材が変わったり、手づかみ食べが始まったり、今までの成功パターンが通用しなくなることが多い。
初めての育児だからという難易度はもちろんあるが、一回成功パターンが作れてもそれで終わりではない。そしてまだ息子は1歳なので、これからも色々とうまくいかないことが出てくるのだろう。
育児が楽しいかどうかを考える要素の一つとして、この変化を楽しめるかどうかがあると思う。仕事上だとマニュアル化された作業が変わることはそうないだろうが、息子は簡単に変えてくる。共働きなので、夫婦ともに断片的にしか息子の情報を得られない中、どうやってこの変化を楽しんでいくのか、また考えがアップデートできたら書きたい。
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