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還暦になり初めて「文章」✍️という物を書いてみたら、その愉しさに気が付いた、 素人のオッ…

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還暦になり初めて「文章」✍️という物を書いてみたら、その愉しさに気が付いた、 素人のオッサン。野球やバイク、アウトドアに関連した「文章」を書いていければ良いなと思っています。 読んで頂いて「スキ」や「フォロー」「コメント」を貰えれば励みになります🙇🏻

最近の記事

高校野球 甲子園の未来

日本プロ野球がシーズンを開幕してからある程度経ち、また海の向こうメジャーリーグも大谷翔平選手にまつわるゴタゴタがあったにせよ無事スタートを切れた。 そんな中で今年の夏の高校野球甲子園大会で 午前と午後の2部制を開幕3日間に限り 実施するそうだ。 理由としては近年の危険とも言える猛暑の せいであろう。 実際、去年には5回終了時、水分補給などの ために最大10分のクーリングタイムという 休憩時間が設けられた。 確かに近年の夏の暑さは異常で、 亡くなる方が出てもおかしくないほどの

    • 女子野球について思う事

      女子野球について以前にボソッと つぶやかせてもらいました。 ここからは個人の思いであり、 私見ですので賛否はあると思いますが、 少しの間、お付き合い頂けると幸いです。 女子の野球。 これに関しては何ら否定をしている ものではありません。 女子だって野球を好きになる権利はあるし、 好きになっちゃいけない理由なんて あるわけないのですから。 ただ、体力や体格、筋力など 男子と(しかも本格的にやって来た男子と 比べるといかんしがたいものがある) 歴然の差があると思いませんか?

      • もう一つのSへの手紙

        ~子供達の夢のために~ あの日から20数年もの月日が流れていた。 本場メジャーリーグの選手でも成し得ず、 " 野球の神様 " " 野球の申し子 " とまで言われた、かのベーブ・ルースが 残した偉大なる記録。 二桁勝利、二桁本塁打。 およそ100年以上破られなかった壁に 一人の日本の若者が、とうとう風穴を 開けた瞬間の日から。 前年度の成績からすると、次年度の 2022年に突破するのは時間の問題だと 思われてはいた。 何せ前年度の成績を振り返ってみると、 打者としては

        • Sへの手紙(20)

          ~子供達の夢のために~ 《エピローグ》 「どうです柳田さん、  決心はつきましたか?」 仙台市内のホテルのラウンジに 柳田とRT社、石井の姿があった。 一連の騒動により柳田達は会社としての IR計画を潰した形となり、 プロジェクトチームは解散。 陰で動いていたメンバー、工藤は 北海道支店に転勤となった。 " より旨いものが食べられる " と本人は喜んでいた。 城島は営業部から松田のいる総務へ異動。 武田本部長と大道常務は失脚し、 新しい本部長が東京本社から 来月にはやっ

        高校野球 甲子園の未来

          Sへの手紙(19)

          ~子供達の夢のために~ 《九回裏》 雄一はいつも以上に元気な声で " 行ってきま〜す " と玄関のドアを閉めた。 昨夜から泊まりに来ていた祖父の茂雄と 手を繋いで歩いていくのを 「行ってらっしゃい!」 洗濯物を干しながら、 ベランダから奈緒は見送った。 最近の雄一が目に見えて明るくなって いくのが嬉しかった。 S-グラウンドに近づくと 子供達の声が聞こえてくる。 「おじちゃ〜ん」 雄一が翔平の元に駆け寄って行った。 草むしりをしていた手を止めて翔平は 腰を上げ

          Sへの手紙(19)

          Sへの手紙(18)

          ~子供達の夢のために~ 《九回表》 その日、唐突な電話で藤田村長は 慌ててしまった。 「藤田村長、そろそろ結論を  出しましょうよ!  ついては次の月曜日にお伺いしますので、  なにぶん宜しくお願いしますよ」 SBアースプランニングからの電話だった。 次の月曜までは何日もない。 柳田達は全て手は打ってあると言うものの 不安でもあり、 日程を報せる意味でも柳田達に連絡を 取った。 ☓☓月☓☓日、 落合地区の公民館に 藤田村長や村人達と柳田達が、 対するSBアース勢は5

          Sへの手紙(18)

          Sへの手紙(17)

          ~子供達の夢のために~ 《八回裏》 RT社、宮城県仙台市に拠点を置く通信会社。 D社、A社、S社に続く第四のキャリアで ある。 元は通販サイトで大幅に業績を伸ばして、 現在ではネットバンクや、 プロ野球チームも持っている。 RT社が柳田達柔角商事と SBアースプランニングを知るきっかけ となったのが、新しく始まる10G キャリアの基地局アンテナ設置工事 調査の中で出て来た事であった。 「その為に弊社の中でも  独自に調査を致しました」 石井は話し始めた。 柔角商事

          Sへの手紙(17)

          Sへの手紙(16)

          ~子供達の夢のために~ 《八回表》 SBアースプランニングによる 落合地区買収の動きが激しさを増して来た。 " まだこちらの手札が揃ってないんだが… " 相変わらず松中部長からの柳田への 嫌味や罵倒が部内に響きわたる。 さすがに他部署の人達も眉をひそめている。 柳田は両拳をギュッと握りしめ、 かろうじて耐えた。 (本当に殴ってしまうところだった。) スタッフルームに戻ってみると 柳田の携帯が鳴った。 「はい、柳田です」 相手は藤田村長だった。 話しの内容は、S

          Sへの手紙(16)

          Sへの手紙(15)

          ~子供達の夢のために~ 《七回裏》 「行ってきま〜す」 「夕ご飯までには帰ってくるんですよ!」 「分かってる!」 元気な声で玄関へと向う雄一を台所から 見ていた母親の奈緒は " 最近は随分と変わってきたわね… 何でかしら? でも喜ばしい事ではあるわよね " と一人ごちた。 父親である雄平の転勤で、 三年前にこの落合地区に 引っ越してきた雄一は、 私立の小中高の一貫校に 通っていた。 学校が終わるとすぐに帰宅して、 言われるまま勉強に励んでいた。 そのせ

          Sへの手紙(15)

          Sへの手紙(14)

          ~子供達の夢のために~ 《七回表》 皆んなに全てを話した柳田と工藤は 取り敢えず社に戻った。 息継ぐ暇もなく松中部長に呼び出された。 「柳田君、あれから何の  報告も上がって来ないが  どういう事だね?  ちゃんとやってるのか  疑問符だらけだよ!  毎日適当にブラブラ歩きでもして  時間稼いで、終業時間になったら、  ハイ、おつかれさん!て訳かぁ」 松中部長の嫌味めいた小言に 工藤が思わずカッとなり 身を乗り出そうとしたのを 柳田が素早く察知し左手で制止しながら

          Sへの手紙(14)

          Sへの手紙(13)

          ~子供達の夢のために~ 《六回裏》 子供達がおじさんの行方を心配している頃、 その男は北海道にいた。 お世話になった人のお墓参りに 来ているのだった。 毎年必ず訪れて一年間の報告や 久しぶりの会話を楽しんでいる。 「よぉ、お前も来てたのかい?」 「あっ、センパイ!  来てたんですか?」 男にとって彼も又大切な人の一人だった。 男よりもさらに身長のある体格を これ以上に無いほど折り曲げ 祈っている姿が何故か可笑しかった。 「何か一人でグラウンドを  作ってるんだって

          Sへの手紙(13)

          Sへの手紙(12)

          ~子供達の夢のために~ 《六回表》 柳田達のチームは仙台駅の近くにある カラオケルームに週に一度集まる事にした。 お互いの手に入れた情報の共有の場に しようとの柳田の提案からだった。 「松田からの話しだと、  SBプランニングは我社の   新規事業部の子会社で、  武田営業本部長の案件らしい。  という事は、大道常務がらみ  と見て間違いない」 「厄介な事になりそうな  匂いがプンプンですね」 工藤が言う通りに、面倒な事になりそうで 改めて皆を巻き込んだ事を 後悔し

          Sへの手紙(12)

          Sへの手紙(11)

          ~子供達の夢のために~ 《五回裏》 柳田はプロジェクトチームに今までの作業と 同時進行で、各々出来る範囲内での SBプランニング社の実態調査を とる様に指示を出す事にした。 松田にも調べて貰った手前、 SBプランニング社の内情を 掴んで欲しいと頼んだ。 「あれっ、今宮じゃん!」 SBプランニング社の社員名簿に 目を通していた所、松田は過去、 総務部にいた今宮正彦の名を見つけた。 柳田と工藤は村長の家へ行く事にした。 「なぁ工藤、  俺達がやろうとしている事は

          Sへの手紙(11)

          Sへの手紙⑽

          ~子供達の夢のために~ 《五回表》 もう一度、あの広場がある落合地区に 行ってみようと柳田と工藤は、残っている 雑多な仕事をプロジェクトチームに任せて 二人で車を走らせていた。 「なぁ工藤、  落合地区に行く前に  ちょっと寄って貰いたい所があるんだ」 柳田の言葉で落合地区とは逆にはなるが、 法務局を目指し工藤はハンドルを切った。 法務局に着いた二人は手続き踏み、 落合地区の登記を閲覧した。 「あの例の広場、  土地の名義○○さんだと  わかるんだが、  もう一人

          Sへの手紙⑽

          Sへの手紙⑼

          ~子供達の夢のために~ 《四回裏》 僕が野球に興味を持ったのは、 おばあちゃんが亡くなって 独り暮らしになったおじいちゃんが、 僕の近所に引っ越して来る為、 お父さん達とお手伝いに行った時だった。 「雄平、すまんな、良くきてくれた。  おぉ、雄一君か、  大きくなったな!  ありがと、ありがと!」 頭にタオルを巻き付けた 茂雄じいちゃんは 今にも玄関を飛び出して 行くんじゃないかという勢いで 僕達を迎えてくれた。 荷物の片付けも一通り終わり、 お母さんが夕飯の支度を

          Sへの手紙⑼

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          ~子供達の夢のために~ 《四回表》 柳田と工藤は社内食堂で ランチを食べながら今後の算段を 話し合っていた。 「先輩、いつ行っても留守なんて、  可怪しくないですか?  ましてや今時、電話も無いなんて、  あり得ないっすよ!」 「確かにな。何か訳ありなニオイを  感じる気配はしてくるな」 二人が日替わりランチを 掻き込んでる所に一人の 男がやって来た。 「よぉ、柳田!なんだ、  松中部長にチマチマ言われて  元気がないって、聞いたから  励ましてやろうと来たけど、

          Sへの手紙⑻