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穴場景勝地を行くin秋田(3) 殿渕・舟作篇 お気楽国内旅行記

シリーズでお届けしておりますこのコーナーも3回目となりました。
突然ではありますが私個人の話をさせて頂きますと、いまは時間的に自由があり、好きなときに好きなところへ行く余裕があります。ですが、かといって取材と称して全国各地を飛び回り、自費でホテルや現地グルメのリポートをする金銭的余裕はさすがにないので、地味ながらも穴場を探すことをテーマに取り組んでいます。
秋田は現在の私の地元となりますが(出身ではありません)、これを機に地方の観光地政策にも鋭く切り込んでいこうという意欲的な企画(!)ですので、みなさまそういう目で見てやって下さい。

やや大げさなご挨拶からはじめさせて頂きました。記事の内容としては、あまり観光地開発がされていないところに足を運び、その魅力をお伝えしようというものなので、どうしても旅にまつわる「出来事」をお送りする機会が少なくなってしまいます。そういうわけで記事は画像中心となっておりますが、読んでくださっている皆さまとともに歩いて行くような形には仕立てています。ぜひ、そのような視点でお楽しみください。

前回まで

今回のドライブは、最初に「岩見ダム」を見に行こうとしたが、工事中で断念し、「岨谷峡」に向かったところから始まりました。岨谷峡は素晴らしい渓谷でしたが、周辺には観光施設らしきものがなにもなく、あるのは地元野菜の直売所だけだった(それはそれでいいことですが……)ことに残念な思いをした、というところまでが第1回目のあらすじです。

続いて近隣にある「辺岨公園」に立ち寄りましたが、これが見どころのない場所で・・・休むにはよいところです。前回の記事で批判めいたことばかり述べた形となりましたので、擁護する意味もこめて画像を紹介しておきます。

芝生のなかで思いっきり遊べればいいのですが、斜面なのでややそれも難しいかと
もっと珍しく、鮮やかな花を植えるとかすれば、人を呼べるのではないでしょうか

辺岨公園をあとにし、「協和ダム」に向かおうとしたところ、その途中で偶然県立の自然公園があることに気づき、急遽立ち寄った形となりました。その模様をお知らせしたのが、前回の記事です。

伏伸の滝はまさに隠れた名所で、今回のテーマに非常にマッチした場所だったと思います。(スキ数が伸びていないのが残念です……常に応援して下さる方は数名いらっしゃいます。が、私のフォロワーさんはいわゆるフォロバ100%と銘打っている方々が大半ですので、反応はあまり期待できないというのが正直なところです。よほどよい記事を書かないと注目されません)

というわけで、今回はこの続きです。伏伸の滝を下流方面に下った先に「殿渕」と呼ばれる場所があり、その入り口にさしかかったところです。

殿渕

なぜ殿さまはお金をばらまいたのでしょう・・・
ぜひ拡大してご覧になって下さい。木々の葉の色が水面に緑色に映る姿は、実に神秘的です

ツツジが咲いていればその色も映るでしょうねえ。市内ではもうツツジが咲き誇っていましたが、残念ながらここではあまり見受けられませんでした。それでも渓谷が大好きな私としては、非常に満足です。

伏伸の滝から水の流れ着く先が殿渕です。魚いそう。
このあたりは、木々がいい感じで影を作っていて、印象的な風景が見られます

目にも涼やかな風景を楽しみながら、川沿いの遊歩道を歩いていると目の前に階段が現れました。もしやここで終わりなの? と思いましたが、ここまでは殿渕に至るまでの途中に過ぎませんでした。

この階段を登った先から見えてくるようです
一度階段を登ると丘の上に上がる形となり、そこからこの写真の階段を下れば殿渕のようです
冒頭にお送りした看板は、実際にはこの辺にありました
橋があるということは……両横から写真が撮れそうです。楽しみ
橋の上進行方向から左側を写した画像。いい色ですねえ
縮小画面だとややぼやけて見えますので、拡大してご覧になって下さい。殿さまがお金をばらまいたところは、ここだと思います!

う〜ん。これこそ秘められた景勝地! 今回もテーマに沿った画像がお届けできて……と自己満足。何度も言いますが、自治体はもっとPRした方がいいのではないでしょうか。秋田はしょせん田舎なのだから(地元にいるからこそ言います)、都会の真似をしても仕方がないので、もっと山や川の良さを売りにした方がいいと思います。

それはさておき、殿渕は橋の上から眺めるだけではなく、実際に渕のところまでこの階段を下ると行けるらしいです。やるじゃん!

こんな感じで道は続いています
う〜ん 庭園みたい。いい感じですねえ
殿さまも気分が高揚してお金をばらまいたのもわかる気がします
人為的に作ったわけでもないのに、いかにも日本的な風景を醸し出しています
秋はおそらく紅葉が美しいでしょう
新緑の季節なので、本当に爽やかです。来てよかった〜
こちらは写真としてはいまひとつの構図ですが、これをもちまして殿渕をあとにした、という場面を示したものでございます

流れがやや急で、爽やかなしぶきの音が印象的だった伏伸の滝に比べて、殿渕は静寂の場所でした。ジブリ映画の場面に出てくるようなところです。私の個人的な感想ですが、日々思索で頭がはち切れそうになっている方に、ぜひお勧めしたいところです。きっとリフレッシュできることでしょう。確約します!

舟作へ

今回はルートとしてまず「伏伸の滝」から訪れたのですが、本来の道順から行くと「殿渕」→「伏伸の滝」→「舟作」の順です。下流から上流へ向かう形が理想とされているようですね。この道、一応車でも行けますが、途中で止めるところがありません。このため、車は殿渕手前の駐車場に置いて、そこから歩いて向かうこととなります。

全体的に、こんな感じの道です

殿渕から伏伸の滝まではほんの僅かの距離ですが、舟作までは700mほどの距離があります。でもいいじゃないですか。ゆっくり歩いて行きましょう。

拡大して頂くと、石柱に「せせらぎの里 清水」と刻まれているのが読めると思います。老眼の私には、縮小したままでは読めません(笑)

歩いて行くと、こういうのに行き当たることができます。ここにはコップが用意されていて、事前に知っていなくても水を飲むことができました。味は無味無臭、純粋な水そのものです。冷たくていかにも山に来た、という感じでした。しかし、ごく普通の水道管を使っていて、ちょっと雰囲気が……。恐山手前にあるようなものにしていただきたいです。
でもこれはこれでアリかとも思います。

道沿いには小川の状態で川が並行しています
この道はまっすぐ行くと田沢湖方面まで抜けるようです(名前から想像するに たぶん)。しかし現在は山中で通行止めの状態で、山を越えることはできません
このあたりで道は砂利に変わりました

道沿いに流れる小川が、ここで2段に変化しました。道路も舗装路から砂利道に変わり、否が応でも気分が高揚します。どんなところだろう……

訪れる際は、汚れてもいい、履きやすい靴をご用意下さいね
舟作を示す木柱の向こうに木造の小橋が見えます。そろそろです
さあ、いよいよです!
先ほど見えた木製の小橋の上から1枚。
同様に反対側も。気を持たせますねえ〜(笑)
見えてきた!

舟作の入り口に辿り着いたところで、今回はここまでとします。舟作の水の色はまるで「バスロマン 森」のような色でした。しかし実際は透明で、水にはなんの混じり気もありません。森の色が映されているのです。
そんなことは読んでくださっている皆さまには百も承知のことでしょうが、実際に目にしたり、自分で写真を撮ったりすると、その感動はひとしおです(そういうものです)。

さて、今回は殿渕をメインにお伝えし、舟作までに至る道をご紹介しました。近場の穴場を探す旅というのがテーマですので、お金をあまり使わない旅にもなっています。そういう視点で見ていただいても構いませんので、次回以降も引き続き見ていただければと思います。

最後にこのシリーズのリンクを貼っておきますので、ご興味があるお方は覗いてやってください。

そのほかにも紀行シリーズ(自称)は数多くございます。その他にも小説・エッセイなどを記事として投稿しておりますので、ぜひプロフィール欄からご確認お願いします。

それでは本日もここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
次回をお楽しみに!

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