見出し画像

ザ・ブルーハーツ - 青空 - 1989

彼らがリアルに活動していた時代に、
ものすごーく聞きまくったわけではないんだけど、
ほどほどに好きなバンドでした。

サウンド的に突出してるわけではなく、
素朴な歌詞とバンド・スタイルが魅力でしたよね。

思うに…彼らはロックのあるべき姿、
ルーツたる原点を継承している人たち。

「爆弾が落っこちる時」1987

何故って、ロックっていうのは、
社会に対する反骨精神としての表現だから。

主義主張や信条あっての歌詞や、
音や髪型や服装だったりするわけです。

「チェルノブイリ」1988

だからねぇ…
乳母日傘の恵まれた環境の下でやるのはロックじゃないの。

綺麗できらびやかな衣装を着て、
お人形さんみたいに着飾って、
お姫様や王子様みたいにちやほやされて、
浮かれてドヤ顔して「みんなに愛されてるアタクシ」を
誇示している段階で、
そんなのはナルシーな目立ちたがり屋でしかなく…
神輿に乗せられて担がれたがっている、
単なる承認欲求な肉の塊だってこと。

そんなやつぁ、トーシローなコスプレ野郎で、
プロのチンドン屋さんの足元にも及ばないのよ。

どんなに歌が上手かったとしても、
生き方がロックでなければ…

アイドルのポジションだってば。

綺麗ごとで彩られた音楽なんか、
これっぽっちもロックではないんだよ。

そんなものをロックなんて言ってくれるなよ。

上っ面だけの真似事で、
自分たちがロックバンドだなんて名乗ってくれるなよ。

汗に濡れて、色んなモノを剥き出しにして、
お腹のドロドロしたものを全部吐き出して、
余計な虚飾を削ぎ落として、
自分を曝け出すのがロックの本質だから…

ロックはスピリットであって、
エンターテイメントにあらず。

「リンダリンダ」1987

とはいうものの…
エンターテイメントはエンターテイメントとして、
尊重・賞賛されるべき、別ジャンルなんだけどもね。

ブルーハーツは、ものすごく音楽性が高いって…
そういうバンドではないかもだけど。
実にロックなバンドだったと思う。

本物のロックンローラーたちだったよ。

心に響いて、魂を揺さぶり、何かを問うてくれる、
想いと生命の込められた歌詞と音楽と歌。

そういうのを届けてくれるバンドだったよ。

うん…ロックってのは、そうでなきゃいけない。

本音をぶつけてきてくれて、建前を撃ち壊して、
頭の中のあらゆる既成概念を打ち抜いて 、壊して…

心を裸にして、生のままの自分を剥き出しにして、
サシで向き合って救ってくれる、解放のための音楽だから。

それがロックの本質だから。

「青空」1989

時々ふと聞きたくなってしまう。
世界のニュースを見るたびに、悲しい出来事や変わらない人の繰り返しの歴史を思うたびに、この曲がどうしても聞きたくなってしまう。

これ、MVもいいんだけど、このNHKのスタジオライブがものすごくいいんだ。いろんなものが伝わってくる。

余計なものは何もいらないんだよ。
そこに魂とスピリット、本物の想いがあればそれだけで。

無駄な言葉はいらない。
彼らの存在が、歌う姿勢が、すべてを伝えてきてくれる。

普段何を考えて、どんな風に物事を見て、
生きている人たちなのか…

音楽がすべてを伝えてくれる。彼らの曲が語ってくれてる。バンドのあり方、曲と歌に彼らの過去も現在も未来も、
思想のすべてが反映されているんだから。

そして、
この外国の方のカバーがまた何ともよかったのですよ。

ビコマナ「青空」

日本語たどたどしいし、ギターもまだまだだけど、
そんなの関係ないよね。

この「青空」の歌の良さが、世界中に広がるといいなあ。
ホント世界に誇れる名曲だって思うから。

「人にやさしく」1987

「終わらない歌」1987

心が鬱血しているときに聞きたくなるよね。

「TRAIN-TRAIN」1988

「情熱の薔薇」1990

「夢」1992

シンプルだけど響く歌。

心の傷が血を流しているときに、
一人じゃないんだよなーって慰めとか、優しく包帯を巻いてくれるような…そんなエナジーもらえたりする。

それがブルーハーツの歌。


「ラブレター」1989

マーシーの歌もペーストしておく。
マーシーかっこいいよねんっっ 

甲本さんのヴォーカルは、
あったかくて懐広くって好きだし、
マーシーは決して上手いわけではないんだけど…ww
男臭くて野性味溢れてて、彼にしか出せない、
なんとも言えない色気があります。

つくづく歌って、技術とか上手さじゃないんですよね。
魂が込められた歌なのか、
人柄が滲み出ている声なのか否か。それだけ。
心を揺さぶる「何か」があれば、それでいい。


「アンダルシアに憧れて」1989

マッチのは無かったことにしたいくらい、
認めたくないしイヤやww

「チェイン・ギャング」1999

とはいうものの…その後のクロマニヨンズやハイロウズは、まったく聞いてないのであったっっ


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/11/04 掲載記事より転載

もし、こちらの記事を読んで頂いて、面白かった、参考になった…とそう思って下さったり、サポート下さいましたならば、心から嬉しく思います💛