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Butterfly

いつからだろうか。
返す言葉を選んだのは。

いつだっただろうか。
言葉を返すのが億劫になったのは。

いつの日だっただろうか。
文字を見たり、言葉を聞いたりするのが辛くなったのは。



突然、左半身に違和感を覚えた、昨年の初め。

激しい痛みではないが、重い倦怠感と微妙な痛み。

血液が滞留する感覚。


初めから、ストレス性だとは思っていた。
だけど、何がストレスなのか、分からなかった。

いや、本当は分かっていたけど、
認識したくなかったのかもしれない。


その原因に気付いてしまった瞬間、
まるで走馬灯のように、
これまでの出来事がフラッシュバックした。

そうか、この時、始まって、

この時が決定打だった。

本当の始まりは、4年前だったことも。


嫌なことを言われたことは、ほとんどなかった。

むしろ、褒めて頂いたことの方が多かった。

ただ、普段の行動・言動・考え方に、
頭も体も心も、付いていけなくなっていた。


あの人の計画性の無さが、
あの人の戯言が、
あの人の虚勢が、
あの人の言い訳が、
あの人自身が、
いつの間にか、私を満身創痍にさせていた。


そのことに気付いた瞬間、嗚咽した。

私の中の飽和した何かを少しでも減らそうとする涙。

同時に、自分自身が、これほどまでに苦しんでいたことにも気づかされた。



このままだと、私の中の緊張の糸が切れるのも時間の問題だと思った。


だから、いっそ離れようと決めた。


でも、決めきれない私がささやく。

離れて、大丈夫なのか?

自分だけ助かろうとしているのか?


それに対して、わがままに、

結局、何かに悩むことからは離れられない、
その悩みを選んでいくのは、私自身だから、

と、つぶやき、

そして、このことに悩み続けるのだろうな、

と、自嘲する。


これまでの苦しみも抱えながら、
悩みながら、もがきながら、
もっと自由になりたい、
もっと自由に、心のままに、
明日を生きたい。

そんな矛盾と葛藤と希望を抱き、
明日からを生きるために、
私は、しばらく、飛び立つことにします。


実際に、大学を辞めるとか、
研究室を休むとかはしないけれど、
しばらく、いままで気にしていたことを、
気にしなくてもいいような立場へシフトして、

他者と共に自己を見つめ直し、
自分を取り戻しながら、
自分を再形成していきたいと思う。


たぶん、これは、ある種、私のリハビリ期間。

すぐには戻らないかもしれないけど、

焦らず、慌てず、

これまで通りの私で、

風に乗って、花に誘われて、

もっと違う景色を観に行こうと思う。


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