【詩】クッキー
まず 色から
クッキー
薄くて丸くて黄色くて
食べれば透明な気分になるクッキー
思いついたのは僕だけど
作ったのはもう一人の僕
もう一人の僕は
いつも僕と友達で
もう一人の僕は
いつも僕から離れない
まるで犬のように
僕にじゃれついて
まるで猫のように
遠くからじっと見張っている
太陽が照ると現れる影のように
僕に付きまとうこともあるけれど
曇ると
何処かに隠れたりする
彼は絶対に僕と喧嘩しない
だから僕はもう一人の僕が好きだ
僕は孤独なんて感じたことがない
もう一人の僕がいつも僕のそばにいるから
だから君にも紹介してあげようかなって思うけど
それは僕の もう一人の僕だから
君にも もう一人の君がいるっていう紹介になると思う
もう一人の君と
もう一人の僕が
友達になったら
どうなるのかな
なんて
もう一人の僕が思ったら
どうだろう
クッキーは色から作るって
もう一人の僕は言うのさ
僕はへえそうかい
まず材料を決めるんじゃないのかって尋ねるけど
そうじゃないみたい
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