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表現を翻訳する技術【Expression transformation】

最近色々と考えていて辿り着いた結論があります。

それは、今

Expression transformation=「表現翻訳(表現変換)」

が必要とされているのではないかということです。


なぜ「表現翻訳(表現変換)」が必要なのか?

同じ日本語を話している日本人同士で、
意思疎通が困難な場面が生まれています。

例えば、
・女子高生の使っている言葉や表現が高齢者には分からない
・専門家の言っていることはその分野の素人には理解不能
・A分野の専門家の話はB分野の専門家に話しても分からない

今後、このような場面は少なくなることはなく増えていくと思われます。


一人一人が入力・出力する情報量は増加する一方…

近年新しい考え方や概念・価値観が沢山生まれ、
それを出力するツールも増えています。
さらに出力されたものの拡散スピードも大きく加速しています。

けれども、

・異なった背景を持った人同士が意思疎通をするスキルを高める教育
・意思疎通の最適解を出すことを代行(もしくは簡易に)してくれるサービスやリソース

は、増大した情報の量に対して大きく不足しているように思うのです。
完全に「自己責任」とされてしまっていると言ってもいいでしょう。


「表現翻訳(表現変換)」に求められる3つの能力

翻訳には、

①リサーチ
②抽象化
③表現

の3つのスキルが必要です。

例えば、中国語の文章を日本語に翻訳する場合、

①リサーチ=文章の書き手と受け取り手両方の背景情報(文法や語源に始まり、文化や来歴、持ってる価値観や信念、欲求等)を分析する

②抽象化=背景情報を基に、中国語で表現されている内容を抽象化する

③表現=抽象化したものを日本人に理解できるように表現し直す

というフローになります。
AIもこのフローで言語の翻訳を行っています。

これを外国語→母国語以外の場面でも行うことが出来れば、
意思疎通の効率が飛躍的にアップするはずです。


AIで「表現翻訳(表現変換)」が実現できる?

AIで多言語対応ができるのであれば、
多ターゲット対応もいずれ出来るはずだと思います。

今後は、ターゲット毎に細かく細分化されたポジションで、色んな種類の表現翻訳(表現変換)サービスが出てくるのではないでしょうか。

例えば、

親対こども専門の表現翻訳(表現変換)

経営者対従業員専門の表現翻訳(表現変換)

高齢者対若年者専門の表現翻訳(表現変換)

等です。

そして、最終的には完全にパーソナライズ化されていく。。。


ターゲットによって、

・どんな言葉を使った方がいいのか
・どんなシナリオにしたほうがいいのか
・どんな世界観にしたほうがいいのか

はたまた

・言語での表現が伝わりやすいのか、
・ビジュアルでの表現が伝わりやすいのか、
・音があったほうが良いのか

等、最適解が異なるので、
一人の人間がそれを全て解くと言うのは不可能に近い。。。

だからこそ、AIに頼るべき分野なのではないかと思います。

そして、表現が最適化されることによって、
背景情報や価値観が違う者同士でもお互いの考えを理解しやすくなれば、
今起こっている争いや意思疎通のトラブルは減るのではないでしょうか。


まずはマンパワーで「表現翻訳(表現変換)」をやっていくしかない

とはいえAIの開発は一朝一夕で進む話ではないわけで、
現段階では各々が自力で「表現翻訳(表現変換)」をやっていくしかありません。

そのためには、「表現翻訳(表現変換)」のための「リサーチ」「抽象化」「表現」のスキルアップが急務です。


圧倒的に足りていないのは「リサーチ」と「抽象化」のスキル

「表現」のスキルは、今や飽和状態と言えるほど、ブーストするツールが増えています。
だからこそ、情報の「出力量」は増えたし、今や「表現」だけでは「商品」になりにくくなっています。

デザイン会社は綺麗なデザインやカッコいいデザインをつくるだけでは顧客に満足してもらえなくなってきているし、
イラストが1枚3000円という破格で売られていたりもします。

そうなると、今一体どこで意思疎通阻害が起こっている原因があるかと言えば、「リサーチ」と「抽象化」の部分に他なりません。

「どのような表現を選ぶか」は「リサーチ」と「抽象化」の内容で決まるので、この2つのスキルが不足していれば、間違った表現を選択して意思疎通が上手くいかないことになります。


「表現翻訳(表現変換)」のための「リサーチ」と「抽象化」のスキルを磨くには?

おすすめしたいのは、毎日身近な人だれか「一人」をターゲットにして、「リサーチ」→「抽象化」→「表現」のフローを意識して何らかの情報発信をすることです。

不特定多数よりも、特定の個人にいかにリーチするか、を考えたてスキルを磨く。これは現職の社長に教えてもらったことです。

私は今、毎日noteを更新して、自分の意図した通りの反応を得られるかどうか、トライ&エラーを繰り返しています。

まだまだ始めたばかりですが、学べることは多いです。

まとめ

「発信者の伝えたいことを、受信者に最適な形で伝わるように変換すること」=「表現翻訳(表現変換)」という考え方を軸として考えると、そのために必要なスキルは「リサーチ」、「抽象化」、「表現」である。

様々なツールの登場で「表現のスキル」がコモディティ化されつつある今日、意思伝達における課題は「リサーチと抽象化のスキル」となる。

今後、AIの「翻訳」機能が多言語化から多ターゲット化、パーソナル化へと拡充されればこの課題が解決される見通しがある。

しかしまだまだ時間はかかるので、個人で「リサーチ」と「抽象化」のスキルを高めることが、入力・出力される情報量が多い中で「表現翻訳(表現変換)」をスムーズに行うために必要となってくる。





まとまったようなまとまってないような。。
しかし、「コミュニケーションデザイン」よりは「表現翻訳(表現変換)」のほうが、個人的にはしっくりくるんだよな。

どうしてもデザイン=設計というイメージがあって、「設計」の前にやることあるやん!そのニュアンスが伝わりにくいやん!と感じ、、。

最近しっくりこない言葉が多いから、しっくりくる言葉に変換していきたい。


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