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「心拍のゆらぎ」から見えるストレス状態。

人間の心拍リズムは、いろいろなことを知らせてくれる。
生体リズムも含めたヒトの身体のリズムはとても重要。

このリズムには、「自律神経」が大きく関わっている。
自律神経」…..
交感神経系は、内的または外的ストレスに反応して、体の闘争反応を制御する。
アクセルの役割を果たし、血圧や血糖、心拍数を上昇させる。

副交感神経系は身体の安静や消化・回復に関連している。
つまり、ブレーキの役割として、エネルギーを節約し、消化を助け、心拍数を遅くする。

これら交感神経系と副交感神経系は、反対の効果を持ち、同じ器官を制御することにより、「様々な環境変化においても身体を一定に保つ重要な仕組み」。

そこでキーになってくるのが「心拍変動」。
心拍数と違い、聞きなれないけど、大事な指標のひとつ。
心拍変動数」はシンプルに言えば、身体にかかっているストレスを数値で見られる。

実は、人の心拍は不規則で…..
脈と脈の間隔は、常に短くなったり長くなったりを繰り返している。
この間隔のゆらぎのことを「心拍変動(Heart Rate Variability/HRV)」と言い、運動、食事、睡眠、ストレスなどを反映して常に変動している。

最近では、多くのアスリートがウェアラブルデバイスを使ってHRVを測定することで自分自身のメンテナンスを行っている。

さらに、HRVの反映はストレスレベルが把握できるだけでなく、多くの疾病リスクも見えてくる。

研究によると、HRVと心血管系の健康、加齢、不安、脳震盪後の健康状態、睡眠の質との関連性が示されている。
HRV が低く、交感神経系が過度に優位になり続けていることは、多くの疾患や老化に特徴的な状態です」と 科学者は言う。

定期的な運動、特にランニング、早歩き、サイクリングなどの有酸素運動や、
太極拳やダンスなどのコーディネーションエクササイズは……
HRV の改善に役立つことがわかっている

さらに、共鳴する深呼吸(毎分約6回のゆっくりとした呼吸)がHRVを改善することが、わかっている……
例えば、1日20分間、深く共鳴する呼吸を4週間実践したところ、HRVが改善し、ストレスレベルが低下することも明らかにされている。

身体と対話しながらも、時々は重要な情報のひとつとして、可視化するのも悪くない。


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